「斬新な試み」顔たち、ところどころ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
斬新な試み
クリックして本文を読む
アニエス・バルダさん88才、遺作と言ってもいいでしょう。彼女の37歳の時の傑作「幸福」の衝撃は忘れられません。また夫君ジャック・ドゥミは三歳年下、「シェルブールの雨傘」の名監督でもあります。若かりしころのジャックの写真を海辺の遺構に貼り付けていましたね、59才で亡くなっていますから早死にです、アニエスの想いが伝わります。
グラフィックパフォーマーのJRさんは存じ上げなかったのですがバンクシーの写真版といった人なのでしょうかね、お婆ちゃん子だったようでアニエス・バルダさんへの気遣いが微笑ましいです。
豊かな自然、古びた田舎の村々など取り留めもなく巡るパフォーマンスロードムービー、肖像写真を引き伸ばして建物に貼り付けるというのも突飛、個人的にはいたずら程度にしか映りませんでしたが出会いの人々の表情を上手く捉えていて面白かったです、短いインタビューなのにその人の人生ドラマを垣間見せる手腕は流石におもえました。
ちょっと趣向は違いますが「所さんのダーツの旅」の第一村人発見のようなほっこりさも感じ興味深く鑑賞いたしました。
コメントする