血を吸う粘土のレビュー・感想・評価
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美大受験は厳しい
カカメという子どもの姿をした彫像。これが東京で売れるんだから、やっぱり都会はすごいわ。そんなこんなで粘土の恐怖。藍那アカデミーという地方の小さな小屋での美大専門予備校でのお話。自刻像はみんな上手いな~特に武田杏香の彫刻。サザエもリンゴも上手い。
庭から掘り起こした粘土の粉を使ったために、ハムスターを食ったり、人の手を食ったり、最終的には人を飲み込んでしまう粘土。売れない彫刻家の怨念が染みこんでいたことが原因で、関係のない生徒たちを次々と飲み込んでいく恐怖。だけど、元がちょっと可愛いのが難点。
アート的には優れたものがあるけど、ストーリーがイマイチ。浮気した夫への復讐として派手なことをするかと思いきや、先生の優しさがちょっと邪魔をしました。東京がそんなにいいんかい!てなテーマも伝わってきたし、ドロドロな恨み節もなかなか良い。
ここで登場したか、クレイアニメーション!てな感じで終盤にアーティスティックな展開。そして、津田寛治の特殊メイキャップが素晴らしかった。
練れば練るほどねるねるね〜るね✨
有名美術大学を目指す子供達を集めた地方美術専門校にて掘り起こしたビニール袋の粘土を使った事から起きるスプラッターホラー話。
ベタな粘土怪物設定と地方あるあるの都市部へのあこがれと嫉妬の人々。少しジャンルは違うが「あなたの知らない世界」を匂わすこの映画。
つまらなそうには最初思ったが、設定のシンプルさと美術品の真面さ、演技の真面さ、映像表現と効果音の上手さもあり気軽に楽しむ事が出来た。
1番好きなのはホラー演出の真面さ。
B級ながら粘土怪物にやられる演出発想も凝ってるし、やられた後も凝っている。
「侵食」と言う言葉が良く似合う。
一度は倒すものの、あるあるで復活しちゃう内容と犠牲者が増えていきクライマックスへ。
欲を言うなら接吻などのシーンは恥ずかしがらず、思い切った演技をして貰いたかった。
劇場で満額払って観たいとは思わないけど、低予算作品ホラーとすれば良作だと思います。
気軽に観て良かったホラー映画でした。
東京
東京に憧れる一方で感じる嫉妬や妬み。
ある種の「搾取されている感」や不公平感などなど。
そうした地方の人間が東京に感じる愛憎入り混じった複雑な感情をホラーに乗せた作品。
低予算ゆえか全体的にルックもストーリーもチープではあるけど、元々特殊メイクや造形が専門の監督だけあり、ほぼCGを使わずにSFXで作られたことで、独特の質量を感じさせる不気味さが出ているのは良かった。
衝撃のあのラストにはぶっ飛んだ。
狂気の粘土怪人
想像していた以上に後半はモンスターパニック映画。
粘土できた化け物たちの造形は独特の気持ち悪さなどが良い画になっていた。
低予算の中では楽しく見れたが登場人物にもう少し個性が欲しいところ。設定以外に個性をあまり感じなかったのが残念だった。
特撮怪人が好きな人は見てみるのもアリかもしれない。
美大受験生を応援しなよ!!
雰囲気や演出は悪くないですが、頑張っている美大受験生が狙われるのが、しっくり来ず、ストーリーはもう少し練る必要があったと思います。ホラーシーンはどれも良く分からず、笑えるシーンがあれば良かったです。「冷たい熱帯魚」のような、変異した黒沢あすかが観たかったです。
KAKAME
田舎町の小さな美術予備校の講師が誤って掘り起こした乾燥粘土を使用したことから巻き起こる、人の血を欲し人に取り付き取り込んでいく粘土のバケモノの話。
カッターの刃は偶然だったのか既に狙われていたのかわからないけれど、姿を変えて無表情に襲いかかってくる粘土が何とも生々しく不気味。
後半で突然あっさり何者なのかのネタばらし&あっさりやっつけられて、あれ?って感じたけれど、もしやKAKAMEって凄い力持っていないか?の期待に応える展開。
低予算であろう安っぽさが否めないのは残念だけど、なかなか面白かった。
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