「王道に飽きた方へ」リヴォルト MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
王道に飽きた方へ
南アフリカが舞台となっている本作は、やはりハリウッド製とは違うテイストになっていた。根本は同じであるが、その国々の特性は作品にも表れるようである。地球外生命体に支配された世界で、記憶をなくしたアメリカ兵が奮闘する物語なのだが、エイリアンの殺人ロボットが蠢く世界でも、南アフリカは治安が悪い。逃げた先々に極悪人がおり、殺されそうになったりおとりにされそうになったり…
エイリアンそっちのけで人同士の殺しあいが始まってしまう。エイリアンの説明が少なく、殺人ロボットもそれほど多くは出てこないが、人同士の醜い争いというのはかなり濃厚に描かれているようだ。
敵の正体が判明しないのは得たいの知れない恐怖を感じて雰囲気作りには良いだろうが、もう少し描いてくれても良かったのではと思う。しかしB級映画には違いないため、そう割りきれば良くできた作品だと感じる。
コメントする