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「いのちのはじまり 子育てが未来をつくる」を配信している動画配信サービス(VOD)

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「いのちのはじまり 子育てが未来をつくる」の動画配信サービス(VOD)・視聴方法をまとめてチェック!

いのちのはじまり 子育てが未来をつくる

自宅で、旅先で、移動中に…、
見放題やレンタルなどサブスクで「いのちのはじまり 子育てが未来をつくる」を楽しむ方法をまとめて紹介します!

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おすすめポイント

配信本数業界最大級、見たい作品がきっと見つかる!

配信形態

見放題 / レンタル / 購入

無料期間

初月

月額料金

プレミアムコース550円(税込)/プレミアム&見放題コース1,078円(税込)

ダウンロード可否

可能
※セル作品をダウンロードすることが可能

特典
(ポイント付与等)

毎月550ポイント発行/クーポン50枚付与

支払い方法

クレジットカード(VISA/MASTER/JCB/アメリカンエキスプレス/ディスカバー/ダイナースクラブ)、キャリア決済、Googleのアプリ内課金

全作品数

250,000本以上

※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。


いのちのはじまり 子育てが未来をつくる

解説・あらすじ

世界各国の子育ての現場を取材したドキュメンタリー。ブラジル出身のエステラ・ヘネル監督が9カ国の家庭を訪問し、さまざまな文化や民族、社会背景の子どもたちの生き生きとした様子のほか、育児休暇からの職場復帰に悩む母親や、専業主夫となって2人の子どもを育てる元研究者の男性、自身にとって好条件の転職と娘の通学条件が折り合わず、ある決断を下す父親など、育児に奔走する大人たちのリアルな姿も捉えた。また、児童心理学者や小児科医、教師など育児にかかわる専門家たちのインタビューも交え、子どもたちの成長に本当に必要なものは何かを探っていく。
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4.0

楽しい

知的

幸せ

投稿日:2018-11-03
「人は石垣…」とは武田信玄の言葉。

なのに、経済発展の旗印の陰で、手をかけられていない子どもたち。
 手をかけているつもりで、子ども園という”誰か”に預けて育ててもらおうという計画。
 手をかけているつもりで通わせる習い事。
 学校の運動会や学習発表会でさえ、ショー化を望む保護者達。
 学校はサーカスの養成所でもないし、芸能プロダクションでもないのだけれどな。
 周りの子と同じようにできるような、子どものロボット化が進んでいる。偏差値という数値だけで、できるできないで図られる子ども達。
 芸をして、食事(餌)を与えられて、きれいな洋服で飾られたペット化した子どもたちが増えている。
 恐ろしいのは、子ども自身も、その中でしか自分を測れない。

周りに、そんな子ども達が増えてきていて、憂いている今、この映画に出会った。

始まって数分で予告にもあるような胎内記憶の話が出てきて、イメージ先行のドキュメンタリーかと危ぶんだが、
最近の乳幼児研究等をベースにしたドキュメンタリ-。

教育者、心理学者、精神科医だけでなく、学習脳科学者から経済学者、他にもいろいろな方のコメントが挟まれ、そのコメントに合うようなドキュメンタリー映像や養育者のコメントという感じで構成されている。
 これらのコメントを聞きながら、ボウルビーの研究や、昔受講した放送大学の講義や、柏木恵子先生の論文なんかを思い出す。

 そういえば、放送大学で「父性とは社会化を進める役割、母性とは傷ついた体や心を癒す役割。子どもは元気な時は父性を求め、調子が悪い時は母性を求める。父性は必ずしも父が、母性は母が負わなくてもよく、男女逆でもいいし、身近な人が代替しても良いが、父性的・母性的に関わってくれる人が必要」と言っていたなあ(数組の親子を観察・調査した研究から)。

 また、ある講演では、「子どもには、継続的に関わってくれる大人が必要(1年ごとに担当者が変わるのではなく)」という話も聞いたっけ。だから、3歳で措置替えになる、乳児院と児童養護施設というシステムが問題視されているとも。

 カウンセリングで有名なカール・ロジャースの娘が、著書で、「家では喧嘩を見たことがなかったから、社会に出て喧嘩を見るのが怖くて、社会に出るのが怖かった」と書いてあった。家族心理学者のある方が、「喧嘩しても仲直りすればよい。最近の子は喧嘩して仲直りしたことがないから、喧嘩したらすべて終わりと思い、喧嘩ができなくなって、表面的な付き合いしかできない」とも言っていたなあ。

子どもにかける言葉の量や質(ポジティブな内容を聞かせるか、ネガティブな内容を聞かせるか)で、脳の発達が違うという研究もあるそうで、知的好奇心がうずきだす。

と、緻密な研究に裏付けられた知見と、そんな知見なんか知らずに、日々悩みながら子育てしている姿が映し出される。
 なので、”映画”としてみると、堅苦しい。
 ”講義”としてみると、典拠やデータが示されていない。
 なので、-0.5。

また、一貫して「子育ては素晴らしい」という論調なので、
世にたくさんいらっしゃる、相性が悪くて子育てに苦痛を感じていらっしゃる方や育てたくとも育てられなかった方にとっては、つらい映画なのではないか。
 そんなところで、-0.5。

ただ、子育てに苦痛を感じていらっしゃる方や育てられなかった方を責めるような作りにはなっていない。冒頭母性神話を匂わすところもあるが、そこには固執していない。
 様々な家族が出演されている。
 ダウン症っぽい子どもも出演するが、特にコメントはなく、他の子と同じ扱いがうれしい。
 そして、シングルマザーっぽい家族。
 主夫として育児をされている家族。
 幼い母の家族。
 同性婚の家族。
 兄弟が面倒を見ている家族。
 祖父・祖母世帯が育児されている家族。
 養子縁組された家族。
 児童養護施設のような施設で育っている子ども達。
 命を愛おしめて、子どもに関心を持ち、手をかけられる人が、やればいいというスタンスではある。

 しかも、「あなたが大切」等のポジティブな言葉をかけながら、手元にあるもので遊べばいいというお金のかからない方法を見せてくれる。
 この論調をベースにした構成になっているので、上記のように”いろいろな”形態の家族を映し出してはいるが、予告を見て期待した”いろいろ”とはちょっと違う気がして、ちょっと肩透かし。

と、”映画”としては欠点もあるが、世に広めたい映画。

とはいえ、これを実践するには課題もある。

一つ目は、親世代がすでに、手元にある道具を使って遊びを生み出せなくなっている。子どもとの遊び方がわからない人が増えている。勉強ばっかりやってきたからなあ。マニュアルやワークブックがないと不安だという。
 まあ、そういう人は、東京なら各地に増えているプレイパークや、各自治体にある児童館にでも行ってもらえば、そこにいるプレイメイトが教えてくれるけれど。

二つ目は雇用の問題。
 派遣やバイトで食べている人は、休んでいるうちに誰かにとってかわられそうで休めないという現実的な問題。
 そして、育休制度がある会社でも、いまだに「迷惑をかける」という発想。そしてもっと深刻なのが、出世競争等の「遅れをとる」という意識。閑職に回される恐怖。
 派遣やバイトで食べている方は、現実的な問題だけれど、「遅れをとる」という意識は、受験を勝ち抜いてきたその弊害。そしてそれを煽る団塊世代の祖父たち。

卵が先か、鶏が先かわからないけれど、”精神的に豊かな世界”の到来は、まだ先なのかもしれない。

なんて、堅苦しく考えても仕舞うが、
子どもの表情が駄々こねしている姿でさえ、愛おしい。
希望がもらえます。

(イベントにて鑑賞)
鑑賞日:2018年11月3日 で鑑賞

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