RAW 少女のめざめのレビュー・感想・評価
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そのお肉はどんな味なのかな
2回目の鑑賞ですが、やっぱこの映画かなり好みですわ!
上映後のトークショーで町山智浩さんが言ってましたが、映画のグロいシーン?で失神する人はその場面が映し出される前に、来るぞ!来るぞ!って思って失神しちゃうんだって。
で、この映画で失神者が続出したシーンは日本人だと笑っちゃうようなシーンです。笑っちゃったし。
そこのシーンは鳥手羽を食べながら観たら最高に楽しいだろうなー
姉妹愛を感じます。
ストーリーは解説に書いてある通りです。
最初に感じたのは、この映画は総合評価をするのが
非常に難しいという事です。
ただし、フランス映画の傾向なのかもしれませんが
次々に起こるシーンが全く読めないという事と
沈黙の後に衝撃的な事が起こるこの繰り返しで
見ていて間延び感は全く感じられませんでした。
新入生を迎える儀式のシーンを見て思ったんですが
こういう事って世界中どこも形はどうあれ共通なんですね。
それと女性監督ならではの女性の性に対する細かい描写と
R15+的な映像、それらはグロテスクと言うよりも
リアルすぎるのでよりショックが大きく感じます。
そして所々に見せる姉妹愛がすごく温かい印象として残りました。
ひょっとして作者は、この妹をかばい思う姉の妹愛を
この作品を通して表現したかったのではないのでしょうか。
追記 この映画もまた、最初のシーンが重要なんですね,,,,。
再追記 最近コロンボ刑事の再放送を見ていて『犬の先祖返り』
ついて触れていたんですがそれをこの映画に当てはめてみると
『ああそういう事か、なるほどね』とよりこの映画の奥深さを感じました。
並みのホラー映画よりも遥かにグロテスクで忖度がどこにもない赤裸々にも程がある青春映画
厳格なベジタリアンの家庭で育てられた少女ジュスティーヌは、姉アレックスが通っている獣医学校へ進学する。下級生を徹底的にしごく慣習が色濃い寮生活に戸惑うジュスティーヌは動物の臓物を生で食べる通過儀礼を頑なに拒否するが、アレックスに無理矢理ウサギの腎臓を口に入れられてしまう。その夜全身に激しい蕁麻疹症状に襲われのたうち回ったジュスティーヌはやがて自分の中に閉じ込められていた何かが覚醒したことを自覚し始める。
並みのホラー映画よりも遥かにグロテスクで忖度がどこにもない赤裸々にも程がある青春映画で、ベースとなっているのはあくまでも家族愛、姉妹愛、友情、性への戸惑いという鉄板エッセンス。但しそのどれもがナイフのように研ぎ澄まされているので観客の痛覚が刺激されてしまいます。ブラジリアン脱毛から人体損壊まで容赦なしに観せるラテン感覚には激しい拒否反応を伴いますがやがて麻痺してしまい、観客もジュスティーヌの体験を共有するように仕組まれている、どこまでも血塗れですが気高く美しい映画です。
カニバリズムへの第一歩は大人への第一歩
RAW ベジタリアンの少女がウサギの腎臓を食べさせられた事で肉への欲求が抑えられなくなり遂にカニバリズムに目覚めてしまう傑作ドラマ。世界中で観客が失神したり吐きまくったりして話題になった今作。直接的なゴアは少ないもののこれまでのカニバル映画の常識を覆す物語となっている。
カニバルを通して少女が大人へと成長する過程を描いている。キャリースタイルの過激な洗礼を受け姉から伝授される過激な体験が少女の人生を変えていく。今までのカニバル映画からは想像も出来ないほど独創的で女性監督ならではなの巧みな演出が光る。
肉って美味しいよね…からの少女とは、女性とは、人間とは、獣とは…
メキシコで鑑賞しました。
今年観た映画では今の所1位です。
グロさで映画祭では失神続出とか言われてますが、宣伝用の謳い文句な気がします…。
というのも、確かにグロいシーンや血の量は多いですが、食べる事は日々してる事ですし、人間は血液が常に循環してる訳ですし、映画の中で出てくる事は見方を少し変えると普通の事です。
映画の内容をそのまま受け取ると、倫理的な気持ち悪さから嫌悪する人がいるのかもしれませんが、私はグロいとは感じませんでした。
この映画の本題は、少女から女性への成長と、現代女性への偏見について…
あとは、「動物」の肉って美味しいよねって話です笑。
ホラー映画枠みたいですが、センスのいい笑えるシーンも沢山あり、ジャンルは青春映画か社会映画な気がします。
音楽の使い方は古典的で、より本質が分かりやすい様に作られていて、本来は万人受けする作品だと思います。
そのため、血などが苦手で無ければ、是非鑑賞して頂きたいです。
そして、女性こそ観て頂くとより楽しめるんじゃないかと思います。
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