「抑圧」RAW 少女のめざめ ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
抑圧
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成長期に「性欲」や「生理」や「食欲」を我慢出来ないのに、何故だか隠したり無理して抑えたりするのってなんでなんだろう?と思っていたのですが、私は無意識のうちに社会からの抑圧を感じていたのかもしれないと思いました。
作品は、社会からの抑圧をものともしない少女の姿を「カニバリズム」という反社会的な姿で映し出していました。少女の自立心や成長をこの様な形で描いた監督に、男性が求めるステレオタイプな女性像に対する強い抵抗心があるのかもしれません。つまり、ジュスティーヌ姉妹の「カニバリズム」が象徴するもののひとつに、女性の自立も含まれるのではないでしょうか。
ラストの父親の告白についてですが、「母親世代は社会から抑圧され、自分を隠さざる得なかった。現代女性は本来の自分を表現して欲しい」という監督からのメッセージの様に聞こえました。カッコ良い監督です。
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