「振り返っても楽しめる作品」おじいちゃん、死んじゃったって。 shingohobbyさんの映画レビュー(感想・評価)
振り返っても楽しめる作品
東京国際映画祭で鑑賞!
これは脚本をどれだけ映画に落としこめているかで評価が変わってくる作品だと思う。
出演陣たちと一緒のインタビューで、監督さんが「現代の家族のあり方、生きることと死ぬこと」の2つをテーマにされていたと言っていて、おそらくこれらがこの映画のキーである。
昨日の上演前にあった脚本家さんと監督のトークショーには間に合わなかったが、今は少し原作本も読んで映画との対比も感じてみたいと思っている。
昨今、マンガを映画で実写化する流れ、ドラマから映画にする流れの中で、オリジナル脚本、新米監督は逆に斬新だし、俳優陣たちも素晴らしかった!
同脚本家&監督さんのコンビ作品については、過去に『道子とキライちゃんの相談室』を見て以来、脚本や演出を通しての惹きこみ方、魅せ方が巧いと思っていたので、心の中では次回作でのコンビの成長を楽しみにしていた!
しかし、今回の映画ではそれがなかったので少しモヤモヤを感じていたら、それは1日後に自分の中で謎が解けて、少し体が震えた!
この映画には、前半部、今の映画やドラマ、アニメでは当たり前のシーンが無いのだ、多くの場面で!!
そこが私の引っかかりポイントで、私のモヤモヤとしていた部分である!!
ここだけの話、これから観る人たちは、前半部、耳をすませて欲しい。
俳優陣たちのセリフ中に、音楽が無いことに。そして、感じて欲しい、作品を壊さず、映像が成り立っている不思議さに!!
それはさておき、今回は1日後の自分の発見に びっくり して、1度書いたレビューに加筆してしまい、そして、映画に関して言えば、もう1回観たくなってきた!!
次回観る時は、前半部と、後半部での対比も楽しみにしようと思う。
あっ、レビューアーとしての私が挙げるおススメポイントは、2つ!
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①
やはり、惹きこみ方と魅せ方は外せません。
役者のセリフ中に音楽が流れ、そこをきっかけにストーリーや、映像に惹きこまれたりする流れの映像が多い中で、役者さんたち本来の実力、監督の演出、脚本家のストーリーが試されるのは前半部でしょう。
※煙草のシーンの部分については、監督の挑戦のようでしたが、個人的には、気にするポイントではなさそうだったので、私のポイントからは外していますm(_ _)m
煙草のシーンに関していえば、実は、東京国際映画祭での上映後、観客から監督へのQ&Aで回答されていました。
なるほどと思ったシーンでもあります。
②
後半部との対比です。
主人公の心の変化というものは、確かに描かれています。
しかし、主人公以外にも、心の変化があったり、元々CMディレクター出身の監督ということもあり、シーンとしての映像も局所に美しいものがあったように感じます。
展開も、音楽のあるなしで、変わってきます。
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一般公開前の作品のため、ネタバレさせないために注意して内容にはふれていませんが、一言つたえるなら、広告用のポスターに映っている役者さんたちの優しい笑顔で判断してもらえたらと思います(^^)
以上です。レビュー、何度も失礼しましたm(_ _)m