検察側の罪人のレビュー・感想・評価
全119件中、41~60件目を表示
要らない部分があるような
原作未読で臨みました。最初の方は情報量過多で展開についていくのがやっとでしたが途中からは各役者の演技にはまって楽しめました。酒向さん、大倉さんのゲス野郎演技は素晴らしかったです。前誰かが「橋爪功の演じる役を観て本物の悪党に見え、役者の素晴らしさを実感して同じ道を目指した」とのエピソードを話してましたが、まさに本当に憎たらしくどちらも成敗されてスッキリしました。でも松倉を法で裁くために弓岡は自ら手をくだすのは納得ができません。松倉も結局やっちゃいましたが‥
また諏訪部みたいに、あっち側で見事に処理してくれる悪党を、刑事ものではよく見かけますがあまりに段取り良すぎです。松重さん、あっぱれですがやり過ぎです!原作ではまだ続きがあるのでしょうか?終わり方は??だったのでモヤモヤ感は否めません。また最上の妻や娘の立ち位置、お葬式での異様なパフォーマンス、原作では描かれているのかもしれませんが、要らないんじゃないかと思いました。主役のお二人は、毎度書いている通りジャニーズを理由に叩かれる方も多く納得いきませんが、迫力があるいい演技だったと思います。特にナリ(キムタクが番宣でニノはやめてこれからはナリで行こうと言ってました。)の迫真の取調べは圧巻でした。親子連れの方もいましたがお子さまには難しかったんじゃないかと思います。
嫌いじゃない終わり方
ジャニーズ2人の共演ということで話題になってる作品。観に行ってきました。俳優については、やはりというか、木村さんと二宮さんが良くも悪くも?かなり目立ってた。
内容については難しいという人もいるけど、そこまでかな?確かに集中してみないと置いてかれる感はなくもないけど。
終わり方については私は好きだな。ある意味小説っぽい終わり方(原作は読んでません)。最後ははっきりしなくて、読者に考えさせるような終わり方。白黒はっきりつけるのではなくて、余韻があるような終わり方が個人的にはよかった。
正義とは何か?…考えさせられる作品でした!
まず、木村さんと二宮さんの演技は素晴らしかった。二時間なので、無理があるのかもしれませんが複雑で集中しないと置いてかれるかもしれません。最上の正義に賛成なのですが、あそこで殺す必要は無かったかと思えました。しかし、殺したあとの最上の表情がリアルでさすが木村さんと感心しました。ニノと吉高さんのベッドシーンは要りますか?あれは?…う~ん…ファンも沢山来ていてお子さんも見に来ていたので…。それに吉高さんもスパイだったのになぜ、ニノは吉高さんとくっつくのか…吉高さんがやってたことはうやむやに…あれだって立派な犯罪者なのに…色々と疑問もありましたが見応えがあり満足してます!是非観に行くべきです!私ももう一度、観に行きたいと思っています。
正義の剣とは…。
・木村さんの演技は個人的に好きです。どんな役をやっても木村さん独特の世界感がある感じで引き込まれます。
・二宮さんも迫真の演技も良かったと思います。
・原作未読なのでさっぱり分からない部分が沢山ありました。最上は親友から何を託されたのか、親友の奥さんや義父は何者なのか、不思議な葬式の意図は、ラストシーンの意味、正義の剣の意味とは…。伏線を様々散りばめられておいて、そのまま置いてきぼりで終了なので、何を伝えたいのかが理解出来ずにモヤモヤ感ばっかり残ってます。
・冒頭シーンのセリフそのままに自分が堕ちて行って悲願の復讐を果たした。でも、その後に何を思い何をするのかを観たかったです。
HEROとはまた違うキムタクの検事
HEROの久利生検事が王道のHEROなら、今度のキムタクは外道検事。外道と言っても金に汚いとかじゃなくて、私情を絡めた罪人への怨みで動いてしまうという、正義を履き違えてるけど人間っぽい部分を持ち合わせている。いつも通りキムタク様!って感じではあるが、安心して観れるので良かった。ニノの演技は個人的に評価がとても高いのだが、尋問のシーンの緩急付けた演技は迫力満点!そのシーンがフィーチャーされて作品の告知シーンに使われるのは納得。
検察側のガッカリな人たち
原作未読。
木村検事とニノ検事ということで、映画を見る前には勝手に「検事同士の知的な頭脳バトル」みたいなものを期待してました。
突然途中から、比較してはいけないと思いつつ「あれっそういえば・・・この人久利生公平だったんだ」と。
まあそれが邪魔をしたわけではなかったのですが、久利生さんを切り離したとしても「松倉を何が何でも犯人にしなければ」と
思い始めた頃からの行動(証拠隠蔽やら取り調べ盗聴?・・・そしてついに殺人まで)がもうエゲつなくて見るのが辛くなってきました。
そして沖野検事の方も・・・「ブラックペアン」を超えたあの恫喝がすごい、演技力がすごい(んなことはわかってますよ~ニノはすごいですから)と
高評価のようですが、松倉のオフレコの自白を引き出したとはいえ、なぜあんなにまで・・・と思ってしまってこれも違和感だらけでした。もう少し論理的に追い詰めるのならともかく。
途中であの松倉さんが可愛そうになってしまって「やめて~もうやめて~」と心の中で叫んでいたのはご愛嬌??
「そういう話なんです」「そういう映画なんです」「そういう監督なんです」と言われればハイそうですか・・と思ってしまうかもしれませんが
やっぱり大スター2人を検事という特殊な役柄に置いたからにはもっとそれなりの(←自分勝手なイメージですが)
陳腐な表現ですが知的なバトルを・・・専門用語満載でもいいから・・・繰り広げてほしかったな。
感情的になったり思わず恫喝してしまったりするのは、言葉である程度やり取りをしてそれがうまく行かなかった時でいいと思う。
で、ラストシーン。「えっ終わり?最上捕まえるトコまでやらないの?」と思った人は多かったと思います。
続編あっても見ないだろうな。うん、見ません(笑)
原作未読なので
原作未読(読もうと思ったけど文章が苦手で入って来なかったです)なまま、観ました。
原作ありきにありがちな、エピソードをつまんだ感じは否めないと思います。人物設定もちょっとわかりにくかったかなと思うし。唐突すぎる感じもあるし、よくわからない舞踏集団もでてくるし。
でも、一番わからなかったのはラストシーン。
え?もう終わり??
みたいな感じでした。
ジャニーズだから、とか、ジャニーズありき、とか言われますが、それは彼らがジャニーズなので当たり前かなと思っています。そこに作品への感想を絡めるのはどうかと思います。彼らは演者として全うしているし、私には制作側にもう少しわかりやすさを求めたかったと思いました。
それさえも、意図を汲んで欲しいと言われてしまえばそれまでですが。
悪役の俳優陣の演技が見どころ
殺人を犯す松倉、弓岡を演じた酒向さんと大倉さんの演技がすごく良かったです。人間のクズっぷりを見事に表現しています。
松倉と弓岡は最終的に殺されるのですが、殺されても全然胸が痛みませんでした。嫌悪感を抱かせる人物を完璧に演じきっていて、さすが役者さんだなと感じました。
木村さんと二宮さんの演技もよかったのですが、酒向さん大倉さん、あと諏訪部(裏社会の人間)を演じた松重さんの演技のレベルが抜きんでていたように思いました。
映画タイトルの「検察側の罪人」は、そのままの意味でした。
ラストシーンでは沖野が最上の真実と気持ちを知り、やりきれなさから叫ぶのですが、最上(上司)をそこまで慕っているような場面がなかった気がしたので、個人的にはあまりしっくり来ませんでした。
解りにくかった
プーさんとどっちにしようか迷ったが、邦画を選択。出演者に見応えを期待して見た。あらかじめレビューで大まかな評判は確認の上、あまり先入観持たずに見たが、ストーリーとしては解りにくかった。私がバカなのか、ぼんやりしてたせいか?と思ったけど他の人のレビューを改めてよく見てみて、やはり作り手の力量不足だと思う。
平岳大演じる議員がなぜ逮捕されるのか?最上が若い頃に共通の女友達が惨殺されたことへの恨みは理論的ににはよく解るが、視聴者として感情を盛り上げるほど伝わってこなかった。過去の女子の殺人犯と、最近起きた老夫婦の殺人犯、そして最上の復習を手助けする男の登場に加え、最上を見張る橘とか、橘と沖野のラブシーンとか最上の家庭不和の実態とか、なぜ沖野が女子殺しの犯人に謝りに行くのかも解らなかった。なんだか散漫で、しまいに感情移入できないまま、え?これがラストシーン?という感じで終わってしまい非常に残念な映画だった。
出演者の迫力ある演技で救われたと思う。見所はそこかな。
主要キャストの3人を脇役が食っちゃった
そんな印象が強いです。
松倉役の酒向芳さんがいたから、あの犯人ができて、あんな犯人だから最上が堕ちていく、そんな堕ちていく最上を誘うようにする諏訪部役の松重豊さん、皆さんの評価は厳しめな方が多いですが、個人的に原作読んでなかったんで好きです。
物語のしての分厚さは別としてですが。
欲を言えば木村拓哉さんの堕ちていく様がもう少しあれば木村拓哉さんの幅が見れたかなと思いました。
二宮和成さんに関しては上手いなぁというより、踏ん張ったなぁって印象で人間味があって1番ノーマルな感情移入の相手になりました。
堕ちるときは堕ちるべくして堕ちる
東京都大田区で70台の老夫婦が刺殺された。
東京地検刑事部のエリート検事・最上(木村拓哉)は容疑者のひとりに異常な関心を示す。
同道して事件に当たる若い検事の沖野(二宮和也)は、研修時の講師であった最上に対して一目を置いているが、彼の関心に疑念は拭えない・・・
というところから始まる物語で、最上に関心を持たれる容疑者・松倉(酒向芳)の個性が強烈なので、さもありなん、と思ってしまうが、そんなところをはがしてしまうと、さほど目新しいハナシでもない。
この手のサスペンスミステリーは2時間ドラマも含めて、相当数作られていて、相当観ているので、観る側の方がタフ。
ちょっとやそっとでは、ミステリーとしての文脈は見誤らない。
つまり、トリックや意外な犯人というレベルだけでは、お金を払って劇場に足を運ぶ観客は満足できない、ということ。
とすると、この映画、見どころは?
やはり、木村拓哉と二宮和也との演技合戦。
そこは及第点。
だけれど、サスペンスとしての腰が弱い。
タイトルロールは、結局のところ、私怨と私憤だけなので、さらなる殺人を重ねるには動機が弱い。
物語で面白そうなのは、吉高由里子扮する橘事務官の立場なのだけれど、それはそれで尻つぼみの結末になってしまっている。
原田眞人監督の演出は、このところお得意の同時演技、短いショットのつなぎ、というのを捨て、主役二人の演技を引き出そうとしている。
結果、演技は引き出せたが、物語の混沌感は薄まってしまっている。
とはいて、2時間サスペンスとは雲泥の出来であることは確かなのだが。
真実と正義は別物
最後最上の描いたストーリー全てが崩れたからこそよかった。
松倉は法で裁ける相手なんかじゃなかったんだろうな。
正義とは違う方向に向かってしまったこと、最上は百も承知だと思う。
沖野が罪人だとそう言ったときの、キムタクの瞳の演技がそう思わせてくれた感じ。
沖野は沖野で、松倉を助けようとした時に、たくさんルール違反おかしたよね。
だからこそ、最上の気持ちが分からなくもなくなってしまった。
分かるから苦しい。分かりたくなんてなかったのに。
それが最後の叫びなのかなって。
キムタクの演技が批判されてるけど、私は好きだった。誠実だからこそ堕ちていく人間を見事に演じてたと思う。
あと予想外に吉高由里子がよかった。
沖野を叱る芝居が好きでした。
で?ってなるラスト。
ニノこっわー。キムタクわっるー。そんなぬるい感想しか出てきません。最上は結末に至って何を偉そうにしとるんな…と思いました。我々の正義は相入れませんってだけで終わるん?何それって思いました。
丹野が窮地に陥った理由が、安定の早口説明でよくわからず(やっぱ字幕がいい)、そして最上と沖野の戦いと関係なくねって思った。
あと最上のなんか冷え切った家庭描写とか。ヅラ被ってガールズバーでバイトする娘とか全くいらんくね?
諏訪部は良かった。
「んぱっ」を繰り返す松倉はキモい以外に何も思わず。
いつもは可愛げいっぱいの大倉さんの弓岡役は、残念ながらハマってた。
そして大好きな山崎努があまり活躍せず、なんか裏表のある大物弁護士役で2シーンくらいしかいなくて寂しかった。
モリのいる場所を観に行って努補充しないと。
最上毅。殺人と死体遺棄。しかしそもそも…
反ユートピア映画。救いがない。正義はない。23年前だかに親しくしていた中学生の少女が絞殺された。まず、この事件が発端としてある。犯人は未成年だった松倉某。事件は松倉が少年院に送られ解決した。しかし、当時松倉は本当のことを語っていなかった。この事件は痛ましすぎる。この事件について語る部分が異常性を帯びているのは、役者の演技のせいである。もちろんここを核心に持ってきた演出側の意図もあるだろうけれど、物語は別の方向にぶれてゆく。
メインの物語は、その事件から数十年後。すでに40代後半の最上の同級生たちは、弁護士で活躍しているか、もしくは代議士になり、最上自身も東京地検の検事になっている。彼らは、一種のセレブとして描かれる。最上の家族や、代議士となった丹野の家族がエキセントリック。突然に生じる丹野の自死の理由が色々はしょり過ぎていて不明だった。
松重さんが演じる諏訪部という裏稼業のブローカーが、最上の祖父たちが関わった70数年前のインパール作戦でうすく繋がっているような描写が何回かあった。それも殆ど説明がされていない。原作読まないと多分わからないだろう。
と、書いたが、原作から追加された部分だそうである。脚本は原作に忠実ではないらしい。あるこの映画の紹介記事を読んで納得したが、「インパール作戦」についての部分こそ、監督がもっともやりたかったことらしい。
戦中のインパール作戦もしく白骨街道についての回想というか夢の中の映像がある。その戦争中の出来事もしくはインパール作戦とこの最上毅がどう関わっているのか最大の謎となって残る。ラストは祖父が小説を執筆した別荘なのだ。
まあ、そのとある紹介記事によれば、亡き祖父はインパール作戦を主題にした小説を書いた小説家らしい。
後半、最上の行動が検事にあるまじき行動の連続である。
劇中、木村演ずる最上は、諏訪部から拳銃を入手して殺人を犯す。殺されても仕方の無いような殺人犯だが、現行犯でもなく、私的に検事が直接手を下すのは、無節操極まりない。
そして、さらに数十年前のすでに裁きが終わっている事件の犯人を、でっち上げの凶器とストーリーで逮捕する。ただ、さすがにこれは、部下の橘と沖野が検察を辞めて弁護側に回り、被告人はこの事件で無罪を勝ち取る。観客はフラストレーションの極致に陥る。山崎努はベロを出す。
しかし直後、ここでまた謎のブローカー諏訪部が裏で活躍する。あっけない幕引き。
ただ、私は、この最低な映画を高評価する気持ちもある。映画としても脚本としてもデタラメだが、それなりに面白かったし、いろいろ考えさせられた。
松倉を捕まえ、裁くために、全てを捨てるつもりで殺人を犯し、新たな証拠をでっち上げるこの最上という男の執念。そもそも最上は松倉に罪を償わせるために検事になったのだから。
ただ、万人に勧められるかというと、そうではない。
プロパガンダ
気になった点
・珍妙な葬式
喪服で踊っている女は何?あのメイクは?泣女って?
・大筋とは異なる現政権批判としか取れないセカンドテーマ
一方的な思想に凝り固まっており、メインテーマとはあまり関係ないと思う。結局最後の最上は何を伝えたかったのか
豪華
芸達者な俳優さんが、これでもかと出てくる豪華さ。
社会派の重厚な作品、というのだと思います。
ただ、罪人になってしまうほどのつながりだったのか、殺された少女と…と思ってしまいました。
それほど、正義感が強いとも考えられますが。
2人の迫真の演技は、見がいがありました。
いろんなことが中途半端
いろんなことを詰め込みすぎて、どれも中途半端な印象でした。もう少し、本筋に焦点を絞って、サイドストーリーはないほうが良かったと思います。原作は読んでませんが、最上検事が何故真犯人を殺してまで松倉を死刑にしようとするのか、その心情は今一つわかりません。仲の良かった女子高生を殺される(しかも時効)という私怨があったとしても、職務として真犯人を挙げたうえで、松倉を殺そうとするのが妥当に思えます。最上検事が最終的に職を辞したのかどうかもよくわかりませんが、ちょっと残念な結末だと感じました。
最後
ニノとキムタクが勝負してくれたらもっと面白かったんだけどなぁ。
でも、ニノと吉高由里子がキスした時に吉高由里子が言った最初のキスは自分からと言ったのがおもろかった。キスしてー。
面白かった。
キムタクが自分の大切な人を殺した人間をなんとか捕まえたいという気持ちはわかる。あー、捜査偏ってるなーってこれが検察側の罪人の意味のかなぁと思いながら観てたけど、そいつに罪を着せるために真犯人殺したのはびっくりした。
でも全体的にテンポいいし、のめり込めたし映画だったと思う。
全119件中、41~60件目を表示