検察側の罪人のレビュー・感想・評価
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木村拓哉と二宮和也の比類なき座長感
原田眞人監督のメガホンで、雫井脩介の同名ミステリー小説を映画化。 発表時から、キャストの名前で世間をあっと言わせた。木村拓哉と二宮和也の初共演というネタは、業界内を騒然とさせたといって良い。 エリート検事役の木村、大志を抱く若手検事役の二宮。 原作はもちろん読了済みだが、原作に忠実に描くことが必ずしも良いとは限らない。 原作の余白から何を読み取り、それを映像作品として成立するための材料とするか。 そういった意味で、あまり評価が芳しくない今作ではあるが、個人的に十分に及第点に値すると感じている。
法の内と外の正義
法と正義のズレというのは古典的な問題だ。法ではさばけない悪は存在する。だからアウトローという立場のヒーローが活躍するジャンルがある。これはフィクションの話だが、現実にも法が全ての悪を裁くことはできない。木村拓哉演じる最上は、個人的復讐のために法を逸脱して、犯人を追い込む。二宮和也の沖野は法を守って正義を守ることを目指す。法を守る正義と方を破らねば達成できない正義の対立ではあるが、本作が人間ドラマとして複雑なのは、最上の動機がかなり個人的な体験に基づいていることだ。私怨のためなのか、法の枠外の正義を貫徹するためなのか、観ていてこちらも迷う。その迷いは最上にもあるのかもしれない。そのうしろめたさのような感情を木村拓哉は巧みに表現していたと思う。2つの正義の対立よりも最上のその揺れる感情を味わう映画という印象だ。
重く難しい
正義… これがこの作品のテーマだろう。 日本を良くしたい… 大学の北豊寮出身の仲間たちがそれぞれそう思いながら自身のキャリアを積み重ねながら今まさに日本の背骨になろうとしている。 検察官となった木村拓哉演じる最上検察官は、部下である二宮演じる沖野が「久住由紀」と同じ誕生日だったことで彼を自分の片腕にしようとした。 この作品は複雑で難しく、なかなか理解しにくい。 最上は冷静沈着で、揺るがない正義感を持っているが、北豊寮で起きた事件が時効となったことが唯一の汚点だ。 そしてある殺人事件が起き、その容疑者の一人にあの時の事件の容疑者松倉が浮上したことで、最上の正義感が大きく揺らぎ始める。 最上には情報屋の諏訪部の存在があり、沖野専属事務官の松高演じる橘が検察の不祥事を暴くために入社した出版社のスパイという設定。 最上の仲間の丹野議員は、妻が所属高島財団なるものが、太平洋戦争を美化し日本を再び戦争へと駆り立てているという秘密を手に入れるが、マスコミはそっぽを向き自分自身が追い詰められてしまうことで自殺する。 この作品は「言葉の魔術師たち」「審判」「愚者」という3部構成で描かれている。 「言葉の魔術師たち」で語られるのが「建前」のような美辞麗句。 「審判」で語られるのが「真実」 松倉の生々しい供述と弓岡という真犯人、そして追い詰められた丹野が語る「この国の真実」この国の報道の自由世界第80位。 そして「愚者」で語られるのが「今後の方向性」だろう。「橘へのスパイ容疑」によって二人の言動を一刀両断する最上。発見された物証から作られた「新しいストーリー」 やがて沖野は橘と組んで国選弁護人に頼み込んで事件をひっくり返すことに成功する。 しかし松倉は老人の車の暴走で死亡する。 最上に呼び出された沖野。彼は真実にたどり着いていることで、最上は丹野の示した証拠を持ち出し、高島財団と戦争というわけのわからない話を持ち出す。 冤罪をかぶせられそうな松倉を、正義の観点で助けたものの、奴がクズ人間だというのは、勝訴した弁護士事務所の長の山崎努さえ、憤るほどだ。松倉は目の前で「力」によって殺害された。 正義を貫きながら、誰一人救われなかった。 「でもあなたは検察側の罪人だ!」そう言って飛び出したものの、本当はどうすればよかったのか全く分からなくなってしまったのが、彼の最後の叫びだったのかもしれない。 どなたかほかの意見をお聞かせください。 最初に映画館で見て、今回もう一度見てストーリーは追えたが、難しかった。
❇️凄腕調子こきまろ検事のイキリ感半端ない😆★彡褒めてます。見所です。
検察側の罪人 🇯🇵東京都 大田区蒲田など 過去の親友を亡くした検事のキムタクさん。 老夫婦の殺人事件の容疑者から、過去の記憶が蘇る。 凄腕検事が後輩(二ノ宮さん)と容疑者を追込んでいく。 冷静さを失った検事の行末は⁉️ ❇️凄腕調子こきまろ検事のイキリ感半端ない😆★彡褒めてます。見所です。 ◉70点。 ★彡中途半端な結末でした。 やっぱりキムタクはキムタクなのかな? つきぬてたラストが見たかったな〜 🟢感想。 1️⃣キムタクが良いカッコ検察役がオモロい⭕️ ★彡こんなイキがった男逆に面白い。 2️⃣マウント取り合いの会話劇が楽しい⭕️ ★彡相手に威圧する会話や切り返し話術など、マウント取り合いで見ていてワクワクしました。 3️⃣回想シーンの説明セリフいまいち🔺 ★彡仲間と過去の話を説明する不自然な会話にはやや冷める。 4️⃣強弱ある事情聴取の追込み⭕️ ★彡緩急があって凄く良かった。 5️⃣ゆるゆるの尾行は頂けない❌ キムタクを疑う女性の尾行はちょっと無理あるな?★彡変装くらいしたらいいのに😆 6️⃣あまり見ないキムタクの役処が新鮮⭕️
「ありえねえっ!」 と思った。 「こんな脚本ありなのか?」 この先を見ようか迷った。 リアリティがないのは苦手なのだが、 まあ終盤ひねりがあったし、 お芝居だからまあいいか
動画配信で映画「検察側の罪人」を見た。 劇場公開日:2018年8月24日 2018年製作/123分/G/日本 配給:東宝 木村拓哉 二宮和也 吉高由里子 松重豊 平岳大 八嶋智人 大倉孝二 山崎努 矢島健一 音尾琢真 キムラ緑子 芦名星 山崎紘菜 酒向芳 予備知識ゼロで鑑賞しはじめる。 東京地検刑事部のエリート検事・最上(木村拓哉)と、刑事部に配属されてきた駆け出しの検事・沖野(二宮和也)。 金貸しの夫婦が惨殺された事件を追う。 容疑者の一人である松倉(酒向芳)に最上は個人的な恨みがあった。 松倉を犯人と決めつけ執拗に追い詰めようとする最上。 しかし、松倉よりも容疑が濃厚な别の容疑者が現れる。 そして、最上が取った行動とは? 「ありえねえっ!」 と思った。 「こんな原作(脚本)ありなのか?」 この先を見ようか迷った。 他にも突っ込みどころがいくつかあった。 リアリティがないのは苦手なのだが、 まあ終盤ひねりがあったし、 お芝居だからまあいいか。 個人的には友人の政治家のはなしとか、 葬儀の哭き女は蛇足だと感じた。 満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
やりたいことが多すぎましたね。
編集が悪いのか、余計なことが多いのか、わかりませんが、この原作でなくても良かったし、これだけ匂わせの要素を詰め込むならオリジナル脚本書いてやれば良いのにね。 折角のアイデアを無駄に使ってるのが勿体無いし。木村さんも二宮さんも無駄遣い。ニノに至っては手を抜いてるのかとさえ思ったくらい、既視感のある演技だった。多分求められた演技をこなしてるんだと思うけど、それだとやっぱり勿体無いよね。
異なる正義を貫く2人の検事の戦い
邦画らしい本格的な社会派ミステリーであり、見応えのある力作だった。本作は、容疑者取り調べにおける人権侵害など、司法が抱える今日的な問題を織り交ぜながら、正義の在り方を鋭く問い掛けている。 本作の舞台は東京地方検察庁。新米検事・沖野(二宮和也)は、刑事部に配属され、心酔していた凄腕検事・最上(木村拓哉)とともに、老夫婦殺人事件を担当することになる。2人は警察と協力して次第に容疑者を絞り込み、既に時効が成立した過去事件の容疑者だった松倉(酒向芳)に辿り着く。松倉は犯人なのか?を巡って、次第に2人の検事は対立を深めていく・・・。 最上も沖野も強い正義感を持っている。どちらも、己の正義を絶対に貫こうという強い信念に溢れている。しかし、2人の正義は異なっている。最上の正義は、目的のためには形振り構わない、手段を選ばない、という凄腕らしい現実的なものである。対する沖野の正義は、法の下で正義を貫くという、若者らしい純粋でストイックなものである。 そんな2人の激論シーンは、相容れない異なる正義のぶつかり合いであり迫力十分。更に、本作で最も印象的なのは、沖野の取り調べシーンである。緩急を全くつけない二宮和也の怒と激に徹した演技に、沖野の途轍もなく強い正義が画面から溢れ出てきて圧倒される。 本作で2人の正義が際立っているのは、2人の正義が異なっているだけではなく、正義の対極にいる悪党たちが個性的であり強烈な存在感を示しているからである。正義の在り方を問うには、悪が悪らしく憎々しくなければ説得力がない。そういう意味では、本作に登場する悪党たちは非の打ちどころがない。申し分ない。 本作は、前半に巧みにばらまかれた様々な問題提起を後半にまとめ切れず、ラストの切れ味が悪い。しかし、本作は、奇をてらわず、真正面から正義の在り方について迫っているので、難はあるが、骨太で見応えのある作品に仕上がっている。
ニノ×キムタク
ジャニーズファンとしては、事務所の人間のコラボ作品は楽しみで、それが先輩後輩となるとそれだけで期待値があがる。 本作では演技力には好評のある二人の共演で、それだけでも見たい!と思わせてくれた。それぞれの演技が好きが嫌いは置いておき、ただ同じ画面にこの二人が並ぶというだけでテンションあがる、ジャニーズマジック! で、感想はというと、いろいろお話が拡がり過ぎて、すべてを理解するのは無理でした。ただ、よくある、正義側にいる人間が己の都合で正義の立場を利用して、道を誤るってところは理解できた! まさにタイトル通り。 でもよーく考えると、もし自分に権力があって、目の前に、自分の大切な人を殺した殺人鬼が現れたら、職権乱用せずに冷静に正しいやり方を突き通せるか、、、ですよ。 まぁ、法律はおかしなことにならぬよう、そして、弁護士や検察官、裁判官達はそこ法にのっとって決断できるくらいの人間でないとなってはいけない人たちなんですよね。 私みたいな人間では到底そんなこと出来ないので、本作ではキムタク演じる最上さんに一票です。 始めに書いたように、あまりに話の幅が広過ぎて、インパール作戦や、政治家やら、その辺描くならもう少し説得力のある描かれ方をしてほしかったなーと。 ニノの演技は好きなので、見応えあり〜でしたが、そんな中でもダントツで松倉役の酒向芳さんは素晴らしかったですね。キモーい頭イカれた人を演じるのって、どんな気持ちなんだろうか。 世の中には自分には全く理解のできない性癖や考え方を持った人間がいることを映画を通して知ることができるなと、改めて本作を見ながら思いました。 ラストのニノのシーンはワタシ的にはいらないかなと。
優秀な検事ほど犯罪を犯す
劇場で観て以来2回目。木村拓哉と二宮和也共演作品。優秀な検事ほど犯罪を犯すと木村拓哉扮する最上検事は言った。優秀な検事は、自分の描いたストーリーに沿って事件を考えていく事からえてして冤罪などが起こりがち。人間誰しも職業上の目的を果たそうと必死に頑張るものだが、犯罪を犯してでも強引に結論に結びつけていくとしたら恐いね。 吉高由里子がいいね。検察に潜り込むと言う大胆な役柄で二宮和也扮する沖野検事にからんでいく。本当の最後まで行かずに終わってしまったのはちょっと残念かな。
一線を越えた、その先は?
キャッチコピーが「一線を、超える。」だそうです。 主要な登場人物は全員、一線を越えましたね。 殺人罪の松倉と弓岡はもちろん、 やくざ関係のみなさまとブローカー諏訪部は 言わずもがな。 潜入して内部情報をリークする橘も、 闇を暴こうとして自殺する丹野も、 権力側の高島も。 善悪ではなく、自分の信念や欲望のために 一線を越えてしまう。 そして「正義」の名のもとに一線を越える、 最上と沖野も。 そう思って観ると、全員が悪人であり 罪人であり、そして正義の味方に見えてくる。 それこそがこの映画のテーマ。 自分も含め、この世のすべては 善人と悪人の表裏一体。 悪人=罪人とは限らず、善人=罪人の可能性も 大いにありうる。 現実社会において報道の裏に潜む闇を モチーフにした登場人物たちが、 サブリミナルのように真実を伝える。 善人=悪人=罪人だと。 それに気づかずに凡人として明日を迎えるのもよし。 正義の名のもとに悪人として行動するのもよし。 しかし、その結果罪人としてレッテルを貼られるのは 避けなくてはならない。 だとすれば、それに気づいた僕は、 どういう態度で明日を迎えればよいのだろうか。 苦悩の末、ラストの沖野のように ただ叫び続けるしかないのだろうか。
キムタクxニノW主演
トメは山崎努。これは宣伝の仕方が悪い。キムタクは悪役(悪徳検事)だと最初から分かっていれば色眼鏡で見て正義の味方ニノとの対決を楽しめた。ジャニーズ事務所の先輩公開が検察庁の先輩後輩という立ち位置は面白い。 検察室(で合ってるのかな)で犯人に尋問する時ニノがブチ切れて吉高由里子がビビりまくるシーンが一番面白かった。早口のマシンガントークで絶叫しながらの長台詞。噛んだりNGを出せばやり直し。かなり難しいシーンだったと思う。ニノは告知キャンペーンで大先輩の酒向芳のお芝居に救われて自分らしいお芝居が出来たと言ってた。 クライマックス、キムタクとニノの演技合戦は当然面白いがもう少し二人の掛け合いが見たかった。他を少し削ってでもファンサービスで時間を多めとるべきだった。特にここはニノがキムタク容疑者を逮捕してもおかしくないシーンだからキムタクに対して遠慮がない。そんなニノとキムタクの掛け合いが見たかった。キムタク主演ではなくニノとのW主演にした方が良かった(共にジャニーズ事務所なんだから可能なはず)。
惜しむべくはストーリーの奥深さ
映像、設定、演者がとても良かっただけに、もう少しストーリーに奥深さがあれば良かったなと思いました。 「どうせタクちゃんが主役だし。ジャニーズだし」と先入観ありありで観ましたが、主人公の闇落ち、不幸さが究極的で感嘆しました。 二宮くんと吉高さんがなぜひかれあったのか、主人公があれほど過去の事件にこだわったのか、主人公が疑われた理由(あまりに偶然が多いのと謎解きが簡単すぎ!)がもう少し深く描かれていたら。 松重さんは恐ろしく謎めいた存在で素晴らしき。芦名星さんとの匂わせシーンがあったらもっとときめいたかも。
完全なる人選ミス。
キムタクとか二宮とかジャニーズファンにはたまらないかもしれませんが、 ここまでキムタクの演技がウザいと思う作品もない。 観た人なら分かりますが、とにかく会話の中身が頭に入ってこない。 キムタクの演技の端々に見えるカッコつけ感が脳が言語を処理するのを邪魔してくる。 言葉をより使う作品ということもあり、この配役は失敗としか言いようがない。
迫力はすごいがよく分からん
最初映画館で見た時、 なんのこっちゃ‥と思いながら 帰った記憶があります 特に葬式の変な舞いとラスト。 そのあと配信で見て、ようやくなんとなく話がつかめた(というか聞き取れた)ような。 とりあえずキムタク節が堪能できます。 ニノをはじめ、ほかの共演陣も 迫力があってよかった!!
ストーリーは非常に良い
タイトルにもある通り、まずストーリーが筆者好みではあったので評価に関しては私情が含まれていることをご理解頂きたい。 木村拓哉演じる最上検事と、二宮和也演じる沖野検事、そして吉高由里子演じる事務の橘の3人が中心人物となって物語が構成されていく。 「検事において最も大切な事は定義を信じることだ」と最上からあるべき検事像を教えられそれを守っている沖野ではあったが、ある事件をきっかけに最上の行動がおかしいと感じ、後に最上が検事として重大な過ちを犯している事に気づく沖野。検事としての正義か、はたまた己の正義か。正義が歪んでいく姿が観ていて非常に面白い作品
70点
まだあまり劇場に足を運んでまで映画を鑑賞していなかった頃、何かの節にこの作品が目に留まり劇場でみた作品。 評価か低いみたいですが、個人的には面白かった。 どうやら声が聞き取りずらかったり、ニノと吉高由里子のタオル一枚掛かっていたシーンで物議を起こしたみたいだが私はそれに対して何も感じなかった。 ロケ地が馴染み深い所だったり、まだ映画をしょっちゅう観に行く頃じゃ無かったから多少思い入れも入っているかもしれないけど、なにやらせてもキムタクな所とか迫真的な問い詰めのシーンのニノ。それぞれの演技も良かったし感情移入も出来た。 評価に騙されないで一度見て欲しい。
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