検察側の罪人のレビュー・感想・評価
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2人の検事の頭脳合戦を期待していたのだけれど…
違っていましたね。面白くないとは言いませんが、ホントにムダな描写は多いなとは思う。その最たるものは葬儀のときの黒づくめの集団パフォーマンス。マイナーですけど"牙狼"の作品に出てくるホラーに見えた。
戦時期のインパール作戦の話はもっと掘り下げて欲しかった。その方が諏訪部(松重豊さん)が最上(木村拓哉さん)を献身的にサポートする理由に説得力が増すしね。
最上の家庭がほぼ破綻してるのは、エリート検事が必ずよりよい家庭を築いてる訳ではなく、心に隙間があるという事が描かれて、これはいいと思う。
最上と沖野(二宮和也さん)、どちらの正義が正しいかというと真実を追求する沖野が倫理的にも正しいとは思う。が、心情的には断然最上。故に、2人の鬼畜、松倉(酒向芳さん)と弓岡(大倉孝二さん)がちゃんと(?)葬られているのは溜飲が下がりました。特に松倉のは現在問題視されてる高齢者運転を殺害方法にするのは、言葉は悪いですが変に感心してしまいました。
沖野が松倉の慰労会みたいのに出向いて、謝罪しに行くのも、え?ってなりましたし。冤罪にしてしまったというのと、オフレコでの激しく罵倒した事への謝罪なんだろうけど、23年前だかの陰惨な事件の犯人は松倉って分かってんのに…と感じながら観てました。そのあたりの葛藤をニノは上手く演じてはいましたが。
話題としては、キムタクとニノの競演という事でしたが、私はキムタクに軍配かな…。特別ファンというわけではないですが、いわゆる「キムタクは何をやってもキムタク」というのには当てはまらなかったと思う。殺人を犯す前後の緊張感とか泥臭さは以前までのキムタクにはなかったと思う。
でも、圧倒的な存在感を放つ諏訪部役の松重豊さんが見所でもあります。最早、バイプレーヤーというよりは大物演技派俳優といった方がふさわしい。それだけに、出演者の並び順は一番最後であるべきなのに、ほんの数分しか出てない山崎努氏なのはどうなんだろ?って。特別出演扱いにして真ん中に置くとか最後一個前に置くとかね。山崎努氏は確かに名優です。でも、そこは変に忖度しないでほしかった。他の人からみればそんなんどーでもええわって思うんだろうだけど。
最後に…上手いか下手かは別として、どうしても受け付けないという女優さんがあなたにも居ないだろうか?私の場合、ファンの方には申し訳ないが吉高由◯子がそれにあたる。
キンキンした声と知性、品性が感じられないから今回のように事務官とか賢い役だと、それだけで違和感を感じてしまう。評価がそれほど高くないのは、最初に述べたムダなシーンが云々というのもありますが、こっちが主な要因です。
最後の最後に、ラストの沖野の叫ぶシーンですが、多くのレビューにある通り、私も要らなかったと思います。
最上が上から見下ろして、沖野が思い詰めた表情で去って行く画づらで十分良かったです。
悪くなかったですよ
役者たちの好演、美術の重厚感、一見の価値はある
WOWOWの放送で観賞。
それなりに緊張感があって、重厚感もあった。木村拓哉も二宮和也も吉高由里子もよかったと思う。
ただ、脚色の方向が定まっていなかったのかな、と感じた。
原作のどんな要素を活かしてどんな映画オリジナルを作り上げようとしたのか。
原作は未読だが、雫井脩介のサスペンスは堅い社会派ではなく、エンターテイメントだと思う。
これをシリアスな社会派ドラマとか、心理サスペンスとかに脚色するのも、映画化のアプローチとしてはいいと思う。
が、本作はシリアスにもエンターテイメントにも徹していない印象。
諏訪部(松重豊)と手下の女(芦名星)などは荒唐無稽で、検事局の描写とは違和感がある。
終わり方は、あれでも良いだろう。
二人の直接対決が次のドラマとして待っているとも想像できるし、キムタク演じる最上検事がとうとう失脚したともとれるし、はたまたニノ演じる沖野は元上司との対決を断念して腹に逸物抱えて生きていくことを決めたともとれる。
…原作がどうなのかは別として想像する楽しみがある。
ただ、この映画のクライマックスはどこだったのだろうか、と思うのだ。
松倉の冤罪を晴らす戦いがクライマックスかと思いきや、あっけない勝利で盛り上がらない。
最上が弓岡を逃亡させるシークエンスが、映画的には一番のサスペンスだった。
スター木村拓哉が、恐れ、慌て、疲れはてる演技が見られたのは貴重。
心理劇としてはどうか。
沖野の葛藤をニノが迫真の演技で表現しているが、演出としては表面的だ。
最上が沖野に圧力をかけ、沖野が苦しみながらも対抗する心理戦に展開させてはどうだったろうか。一応、それらしきシーンはある。キムタクが「検事でいる意味がない!」と机を叩くシーンは予告編でも切り取られていた。だがここが中途半端で物足りない。
『新聞記者』では、田中哲司が松坂桃李を追い込むシーンの徹底ぶりが心理サスペンスを盛り上げていた。
優秀な検事は自分が描いたストーリーに合うように捜査を進める。しかし、尊敬する上司が描いたストーリーは事件の真相から逸脱していた。役人の縦のパワーバランスの中で部下は如何に戦うか…あるいは上司は如何に目的を達成するか…面白くなりそうだが。
沖野が松倉を恫喝して追い込むシーンで、驚いて部屋の隅で縮みあがる橘事務官を演じた吉高由里子の怯え方は真に迫っていて感心した。だが、これも唐突で沖野の真意は解らない。
沖野が検事を辞して松倉側に付く物語の転換点は重要なはずだが、ここも心理描写が薄い。
沖野の辛さ苦しさが伝わらないのだ。
原田眞人監督は、場面場面 の演出は素晴らしい。
どこを切っても断面だけ見ると重厚で、リアルで、迫力がある。
だから、予告編が一番面白い。(失礼)
おそらく断捨離が苦手なのだろうと思う。
原作や史実から捨てるべきものを大胆に捨てることができないのではないか。
昔、「クライマーズ・ハイ」で登山のシーンはいらなかったという評価に対して、これが重要なことが解っていないと監督自身が反論していた。
そう、原作では重要だったのだ。原作では。
原田監督作品では、本当はちゃんと描いたのに編集で切られたのかと思うことが多い。であれば編集が悪いだろう。切るならバッサリ切らないと。(息子さんが編集を担当しているが)
山崎努を起用した白川弁護士なんか、本当にいらなかった。勿体ない。
橘事務官の潜入ルポはどうなったのか。この設定もいらなかった。
丹野(平岳大)の妻とその周辺の描写、前衛ダンスなど、全く意味不明。
こんなことに尺を使うなら、最上か沖野かどちらかの心理描写に充てるべきだった。
つまり、編集が悪いのではなく脚色が整理できていないのだと思う。
観ていてとにかく苦痛だった。
始まって1時間10分の我慢
物足りなさ、、
木村君と二宮くんの演技はとても素晴らしかったのですが、結局何が言いたいのか、全てが中途半端で終わった感じがあります。
途中から話も読めちゃったし、もっと大きなどんで返しがあればよかったのかなと思います。
とにかく説明不足で解り難い
二宮和也さんの演者としての凄さを再認識した重厚な作品
知識の無い方には難しいかも
蜃気楼
レンタルDVDで鑑賞。
原作は未読。
最上(木村拓哉)の正義の暴走―「それはもはや私怨ではないのか?」と云う感想はさておき、正義の意味は個々の価値観や事情によって如何様にも変化してしまう、蜃気楼のように掴みどころの無い幻みたいなものなんだな、と…
行き過ぎた正義が悪であるならば、最上は完全に罪人となりますが、そこに彼なりの信念が絡んで来るから一筋縄ではいかない。確かに、検事である前に人としての一線を越えてしまった時点でアウトなのかもしれませんが、確固たる自信を持って「間違っている!」と言えそうにありません。
松倉(酒向芳)は23年前の女子中学生殺人事件の犯人で、少年時代には一家を皆殺しにしているクズ中のクズ。例え冤罪だとしても死刑にしてやりたいと云う考えが湧くのは分からないでもない。しかし、私情を挟んでしまっては途端に公正とは言えなくなるし、それこそ「検事である意味が無い」。考えれば考えるほどジレンマに陥ってしまいました。
沖野(二宮和也)自身も最上イズムを継承しようとしていましたが、今回の件で迷宮に入り込んでしまいました。信じていたものが蜃気楼のようなものであり、いとも簡単に変容してしまうものならば、いったい何を道標にすれば良いのか。それでも尚、彼は真実の追及を続けるのか?
原作ではどうか知りませんが、ところどころに戦争と云うキーワードが見え隠れしていて、それらが挿入される意味を考えることに多くの気を取られてしまいました。
インパール作戦。白骨街道。戦争への動き。…これらのワードが出て来る度に無理矢理戦争にこじつけようとしている風にしか思えず、本筋が見失われないかと不安になりました。
戦争は決して繰り返してはならない行為。インパール作戦の悲劇を象徴する白骨街道の示す凄惨さ。最上のセリフにもあるように、それから地続きで今の世の中が存在している。
平和は束の間だと言うかのように、静寂が不意に破られるかもしれない状況が現出しているのは紛れも無い事実です。
一国の元首が個人主義に走る歴史の流れにおいて、如何に正義の指針を見失わないでいられるか。見失った時、悲劇が再び繰り返されるのではないか、と云うことを主張したかったのかな、と…。風呂敷を広げ過ぎた感は否めず、それを語るなら別の物語の方が相応しかったのではないかなと思いました。
※修正(2024/06/24)
何喋ってるか聞き取れないのは苦痛
キムタクが追い詰められてウロくる姿は珍しい。
キムタクがゲロはく
ジャニーズ先輩後輩の演技合戦という風なところ がメインではない作品
青臭さは似合っていても新人とはいえ検察官という役にニノがあってない
ラストシーンのニノ叫びは最高にチンプ
吉高由里子のおかっぱ頭が似合ってない
キムタクの同期、キムタク以外は問題ないけど肝心のキムタクが若い。さすがジャニーズ
同期の 疑獄事件を入れる必要がなかったのではないか
インパールのくだりもいらなきゃ
吉高さんが潜入取材をしてる人っていうくだりもいるのかな
原作を読んでいないので元ネタがそういうもんだと言われればしょうがないけど
松重豊の役良い
芦名星の 裏の仕事人も
山崎紘菜さんのタトゥーがっつり入ったビッチの役っていうのもすごかった
キムラ緑子が 弁護士の妻の役をやっているとは気付かず
『誕生日大全』は六法全書暗記するよりたやすいらしい。
6月14日
ホテルニューオータニ
ホテルクリスティーナ
ホテルメルパルク東京
所沢市
三島市
市原市
佐久市役所
鶯谷もつやきささのや
ビストロ酒場5感鶯谷店
F・GICCO
懐食みちば
レストランタテルヨシノ銀座
がっかりでした
予告を見て、結構楽しみにしてたのに、とっても残念な映画でした。
キムタクが松倉を憎むのは分かりましたし、そのために暴走したのも分かります。
が、他の登場人物の行動や存在の意味がわからない。
疑問ばかりが残る映画でした。
分からない点ををいくつか。
①殺しは依頼しない、とキムタクは言いましたが、松倉は諏訪部に殺されました。なぜ?
②親友の丹野?の話はなに?この映画に必要??本筋に全く絡まない伏線も何もないと思われました。
③山崎努って何役?めっちゃラスト付近でチョロって出ただけ。予告ではラスボス的な雰囲気出してたのにw
④結局ラストはなに?
映画としての話の作り方は0点でした。
ただただ駄作感が溢れる作品でした。
すごく面白かった!
世界観が気味悪い
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