「命題と結論の矛盾」検察側の罪人 z世代さんの映画レビュー(感想・評価)
命題と結論の矛盾
結論から言うと脚本家、監督の思想自慰映画です。
小、中学生の頃に見て二宮と木村の演技力に圧倒された記憶があったので、大学生になった今改めて鑑賞しました。
結果は失望しました。
この映画の主題は、題名にもある「検察側の罪人」です。つまり正義の過ちです。
どんなに素晴らしい人間も、自分の私怨感情抜きには物事を判断するのは難しい。
しかし何とか私怨に打ち勝ち、正しく、公平な判断をするべきだ!。
そんな事を言いたい題名、題材、内容のはずですが、私に言わせてみればこの映画の表現を観る限りただの戯言です。
それはなぜか?。
ズバリ脚本家、監督の政治に関する私怨感情です。
つまるところ、彼らの政治批判をさも正義の立場として描き、自己投影をし気持ち良くなっているようにしか見えないのです。
私は神では無いので、何が正しくて、何が間違っているかなんて口が裂けても言えません。
ただ一つ言えることがあるとするならば、彼らが決めたルール(題材)に従うと、彼らの表現は罪を犯した検察そのものなのです。
やっとこさメディア等が出す情報に、疑いの目を向けられる時代になったので、表立って言えますが、この映画が上映された直後に、私と同じようなコメントをしてもネトウヨとしか評価を下さなかった、監督、脚本家、その取り巻き達には心底呆れます。
結局彼らも最上検事と全く同じ過ちをしたのですから。
自分が正しいと思い込み、色んな可能性がある中で、自分の見たい事実を羅列し、都合良く文脈を作って行く…。
意に反するものは吊し上げ、除外して行く…。
まさに劇中の最上検事そのものです。
こんなにも滑稽な事があるでしょうか?。
党派性に縛られて事実、論理展開を見誤るような哀れな大人達の三文小説に、これ以上付き合いたくないので、二度と見ないと思います。
二宮や木村の演技が非常に迫力があり、どんなに酷い脚本でも、一瞬感情移入しかける程の素晴らしい演技であり、また題材そのものは興味をそそられるものであっただけに、とても残念です。
もしここまで見てくださった方が居れば、少しお伝えしたいです。
何が正しいかとかは、一生分からないのだと思います。
ただ一つ、正しいかは分からないけど、私が限りなく正しいと思っていることがあります。
それは、コレが正しい!と言っている人ほど、信用できないと言うことです。
コメントは許可してあるので、議論したい方はバッチこいです。
仰る通りですね。
自慰映画でもあり、
それに対してあれこれ物申すSNSも自慰行為昨今の政治批判も世の流れに乗っかりデッカい相手に反論してる自分が気持ちい人ばかり。戦争は反対すらのに人種や出身国を判断に否定する。日本は腐ってると呟きつつも、日本人が他国から悪く言われるとその国を凶弾する。
私には到底世を変革する力はないし、今の地球にそんな時間は残ってない気がしてます。
強いて言うなら私の正義は大切な人達と穏やかに人生を送る事ですかね。