「主役級が揃った映画」検察側の罪人 ゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
主役級が揃った映画
ですが、主役は木村拓哉一択。存在感が圧倒的だったのと、検事の顔/親友の顔/罪人の顔の使い分けが魅力的でした。
二宮和也の人を煽る演技や怒りの演技は何度か見てきましたが、人を煽りながら怒る演技は新鮮に思えました。割と好きな役柄です。
吉高由里子の魅力は見た人でなければ絶対に分からないと思います。この映画で「正義」に立つ人の中で唯一「正義」に一途だった人という印象。
何より、この映画の魅力を押し上げているのは「悪」の側に立つ人たちでした。松重豊らの演技力がなければ完成しなかった映画だと思います。
観客を揺れ動かすように「ここでこうくるか!」というシーンで流れる音楽、人間関係の面白さ、また愚かな人間を映し出していることを引き立てる美しい背景に惹き込まれました。
ただ、最後のシーンはあれで良かったのかな?という印象。そのための星4です。映画全体の構成としては、新しい形を見せてくれたような気がします。
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