「これぞ映画」検察側の罪人 hanahanaさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞ映画
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オープニングのスタイリッシュな映像と音楽でゆっくり日常をはなれ映画の世界へ、冒頭の研修シーン、大窓の揺れる緑が美しいです
そして早口で語られる多量の情報に頭の中はぐるぐる高速回転しつつ、沖野が松倉を追い込むシーンで緊張感マックス、そのまま様々な出来事が同時並行して最後まで一気にひきこまれ、緑の中での沖野の咆哮で終わります
多くのエピソードが2時間の中にギッチリ破綻なく詰め込まれていて、視点があちこちにいき、その都度心がゆさぶられるので、それもまた楽しめました
シリアスとエンタテイメント兼ね備え、映像の迫力、俳優たちの密度の高い演技の応酬、映画ならではの贅沢で充実した2時間でした
キムタクの抑えた目の演技もよく、二宮さんの計算された狂気の演技もすばらしかったです
そして悪役三人の演技巧者との相乗効果で高い緊張感がはりつめていました
新米検事の沖野が老獪な諏訪部にくらいついていくシーンは、俳優松重さんが俳優二宮さんを試すような、その演技の応酬自体を楽しんでいるような感じがして、あそび心のある好きなシーンです
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