「豪華共演。それぞれの正義の果てに待つ、印象的なラスト。」検察側の罪人 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
豪華共演。それぞれの正義の果てに待つ、印象的なラスト。
【賛否両論チェック】
賛:キムタクとニノが魅せる、2人の検事が持つ各々の正義の交錯と葛藤が見どころ。
否:内容的には結構難しく、終わり方もやや呆気ない印象を受ける。
木村拓哉さんと二宮和也さんという、なんとも豪華なキャストが話題の本作。片や、自身の旧友が殺害された事件の最有力容疑者が捜査線上に浮かび、次第に己の正義に囚われていく最上。そして片や、そんな最上に師事しながらも、次第にその正義に違和感を抱き、やがて袂を別っていく沖野。キムタクとニノが好演する2人の持つ、それぞれの正義の邂逅とその行く末に、思わずうならされます。
ただ、サスペンスとしては少し物足りないというか、展開がかなりの予定調和感が否めません。終わり方もかなりあっさりとしていて、呆気ない印象を受けてしまいます。ただその分、ラストの余韻はたっぷりで、観る側に考えさせる内容でもあります。
難しいストーリーでもありますが、興味を惹かれた方は是非ご覧になってみて下さい。
コメントする