「演技は圧巻でした」検察側の罪人 さささんの映画レビュー(感想・評価)
演技は圧巻でした
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正直キムタクの演技は全く以って期待していなかったのだが不自然さを感じさせない良い演技をしていた。ニノは細かい表情まで演技で魅せられてジャニーズ映画だとは思えないほどの演技力。周りの方も演技力が高い人ばかりで自然であった。しかし、内容はどうか。まず、正義とは何かをテーマとした作品であると思うが、最上が松倉を恨む理由のシーンが薄くただの殺人犯=罪人と化していたと思う。最後のシーンはキムタクの演じる最上が今後どうなるか、ぼやかした表現で終わったが、何の含みを持たせて終わらせたのかが甚だ不明だ。そしてもう一つ表現したかったであろう戦争についてのテーマだが、作品中に挟み伏線を作っていたにもかかわらず何も続くものがなかったのが残念である。一番衝撃だったのが参考文献だ。戦争の描写を入れるのならば複数の資料を集めるべきであるが、この作品は1つの資料しか使ってなかった。これで主観のみ入ることになりかねず危険ではないのではないか。これにはB級映画ではない、かつ有名な監督なだけに驚いた。読んだことはないが、原作を元に作っているため仕方のない部分が多いと思われるが、内容をある程度絞ってもよかったと思う。役者が揃っているだけに内容が残念である。しかし私のようにうがった見方をしない人には内容の不自然さには気づかない程度ではあろう。
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