ボブという名の猫 幸せのハイタッチのレビュー・感想・評価
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人を支えるもの。
「何のために生きるのか」というよりは、「何で生きていられるのか」っていう映画だった。彼は何で生きていられたのか。
「音楽」って美しくて残酷。人を癒したり、助けたり、元気づけたりするものだけど、実は、本当に怖いもの。人によっては、それだけあれば、生きていられると思えるほどの影響力がある。何を捨てても、「音楽さえあれば」って、人生が狂った人はいくらでもいるから。
彼の生い立ちを思うと、人生が狂ってしまったのは別のところにあるけど、音楽にも狂わされている。でも、音楽が人生を救うこともあるけど。
人を支えるものって、人によって全く違う。家族の場合もあれば、恋人の場合もあるし、仕事の場合もある。もちろん、音楽の場合もある。彼を支えたのは、猫のボブ。付かず離れずの父親の存在もあったかもしれない。
守るべきものがはっきりしている時、支えてくれるものの大切さを実感したとき、人は強くなれるのだろう。
時折挟んでくる猫のボブ目線のカメラワークが、見え方と相まって演出的な意味で、心情を表しているのがよかった。
ハイライトは、ラスト近くの父親に逢いに行ったところ、虐げられていたような再婚相手に対して、「息子と話している」と力強く話したシーン。
ボブが彼を変えたのかもしれないが、冒頭からずーーーーーーっと、彼はやさしかった。ボブに対しても、誰に対しても。そんな優しさが生んだ奇跡の物語といえる。
あなたのボブは
可愛いボブとイケメン俳優
人生に寄り添う猫
アクションもCGもないけどいい映画
その街の映像に比べると、貧しく歌の下手な歌手。
しかもジャンキーからの更生プログラム中で、食事も部屋もない路上生活者だ。
それでも彼の希望は歌とギターだ。たったその2つだけ。
クリスマスは永遠にやってこない。
やっと支援事業でアパートの一室をあたえられ、そこにのら猫がやってきて彼のシリアルに手をだすのがはじまりだ。
多くの若者は無謀な夢を追い、夢の現実に打ち負かされる。それが、努力や才能の結果としての現実。
いつの間にか、名前はボブになった。猫の目をキレイに撮影している。
そしてボブとの日常生活がはじまる。すこしづつ世界の木製ギアが動き始める。
映画の中の人物も、それぞれに事情を抱えたふつーの人たち。
視点に暖かみを感じる映像だ。すごくいい。
それを感じるだけでも価値のある映画だと思う。
ボブをきっかけにして、世界がまわり始める。
失ったものを取り返すことはできない。でも、代わりに他のものを手に入れることはできる。
出会いと運と信じるものが必要だ。どれも以前の彼がもっていないものばかりだった。
今度は、彼の番だ。彼自身の時がくる。
アクションもCGもないけどいい映画
歌もいつのまにか良くなった。
奇跡じゃなさそうな脚色がいい
こういうこともあるのかな
正直、猫を連れているだけでそんなにウケるかな?とは思ったが、実話だからしょうがない。何がきっかけで運が開くかわからないということだろう。彼自身の魅力もあったに違いない。
ロンドンほどではなくても、この街にもホームレスはたまにいるが、食べ物を探してごみ箱を漁るのはどんな気持ちだろうと想像すると堪らない。主人公の場合はカウンセラーに恵まれてラッキーだった。
この映画のもう一つの見どころはコベントガーデンをはじめとするロンドンの風景。観光している気分になれる(かも)。
動物病院の診察は無料だったり、ドラッグを抜くプログラムが充実していたりと、「ゆりかごから墓場まで」のイギリスの福祉制度は行き届いているようでいて、なぜあんなにホームレスがいるんだか。面白い国だ。
ねこ!イギリス!そりゃたまらん!
期待を超える出来栄えでした!!
どうやって猫さんに演技させたのか
幸運の招き猫
事前情報なし、フィクションかと思った。
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