劇場公開日 2017年12月29日

  • 予告編を見る

「圧倒的な熱量に目眩がする」バーフバリ 王の凱旋 みうらさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0圧倒的な熱量に目眩がする

2018年1月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

全くノーマークだった本作。
歌って踊ってのインド映画だと思っていたら、超スペクタクルな叙事詩として究極の完成度の一作でした。
舐めていてすみません。

今年始まったばかりですが、今年1番どころか、私の中でオールタイムベストに入る一作になってしまいました。

まず、前提として本作は、前作「バーフバリ 伝説誕生」からの続きものなので、最低限そちらを観ておいたほうが本作の面白さが何十倍にも増します。
一応、そんなことが全く気にならないくらい熱量のこもった、前作までのあらすじが本編前にはいりますが絶対に前作を観て万全の状態で臨みましょう。

本作は何よりも絵作りがカッコいいのです。印象的なシーンが多すぎて語りきれませんが、これは本当に英雄譚をそのまま映像化したような、かっこよさがあふれていました。
冒頭のバーフバリ登場の山車?のようなものを引いて国母シヴァガミの行く手を開き、ゾウをたしなめ、ゾウの鼻に大弓を持たせ腰に手を当て優雅に弓を引くシーンから始まったり、途中婚約者デーヴァセーナを母国マヒシュマティ王国に連れて行くときの、甘美で優雅な船の飛行シーン!!白鳥をかたどった船が、大波を飛行で飛び越え、そのまま雲の中、空へと舞い上がり2人の愛が育まれるこのシーンは、文字に起こすとおバカなようですが、むちゃくちゃカッコいい!
私の語彙力じゃ表現できませんが、心から楽しめます。もう最高としか言えません。

確かに、今作は終盤尻切れトンボのように急激に終息を迎えていったり、息子のバーフバリにあまりかっこいい戦闘シーンが少ないように思えますが、そんな細かいことはどうでもいい!!

本作の圧倒的なパワーやテンション、音楽のダイナミズム、美人な女性人、もうその迫力に体は高揚し、頭がクラクラします。

こんな英雄譚に出会えて良かった。
最高の映画体験です。

みうら