きみへの距離、1万キロのレビュー・感想・評価
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距離と格差、2つの隔たりをハイテクが埋める純愛寓話
北アフリカのパイプラインを監視するクモ型ロボットを介し、当地の村で暮らす若い女性アユーシャと、米国からロボットを操作するゴードンが“出会う”。アユーシャは男性優位社会の象徴のような父親から中年の(たぶん裕福な)男との結婚を強いられるが、愛する青年と村を出て一緒になることを望む。収入は安定しているが空虚な暮らしを送るゴードンは、アユーシャの脱出を助けるため思い切った行動に出る。
原題が「Eye on Juliet」となっているように、純粋な愛が古いしきたりという試練に直面する『ロミオとジュリエット』に通じる要素がまず1つ。さらに、邦題にあるように1万キロも離れた男女が、ハイテクによって心を通わせる現代的なひねりも加わる。オーウェルの『1984』以降、遠隔監視技術はネガティブにとらえられることが多いが、男女の心をつなぐポジティブな面を描くスタンスがユニークだ。
あちこち突っ込み所は見られるが、全体的には良い作品。
映画を観る上でどこまでを許容できるかってのが「冷める」ラインでもあると思うが、この作品はそのギリギリを感じた。
実際はモタモタ動くイメージのボットや、どんなけ都合の良い位置に配置されとるねん(笑)
また仕事の管理体制がバイト並みに雑な点等も気になったが、デトロイトと北アフリカの恋愛事情や文化の違い等の対比を描きながらも幸福に向かおうとする姿勢を観ながら入り込んでいる自分がいた。
キャストもそれほど多くなく、特に真新しくない内容ではあるが遠隔操作ボットを通してのラブストーリー、また原題にも使われている「ジュリエット」と掛けているのも感慨深い。
盲目のおじいさんとの件が主人公の良さが描かれており良かった。
主人公のジョー・コールもなんとも言えないふにゃふにゃした感じで適役であったと感じる。
超遠距離ロボット恋愛
蜘蛛のような蟹のような6本の足を持つ
ロボットが荒れ果てた荒野を歩いている
これはアメリカの石油パイプラインを見張るロボットだ
遠いパイプラインを石油泥棒から守るため
遠いアメリカから遠隔捜査して見張っているのだ
その見張りのしている一人の青年が
遠いパイプラインを見張っている中で美しい少女を見つけ
恋をしてしまうと言うお話
切ない果てしなく遠い片思いラブストーリー
仕事の合間にロボットを使って彼女を追いかけたり
彼女と話したり
そしてクライマックスは彼女に重大な危機がふりかかる
彼は蟹とも蜘蛛ともいえないロボットを使い
彼女を救うことが出来るのか
しかし 今やロボットの進化は凄いものがある
そのロボットを使っての今までにないラブストーリーが
出来上がったと思う
a true love story だわこりゃ
まずハッピーエンドにありがとう。
見ながらいろんな結末を考えてしまったけれど、
とても素敵な結末。
悲しい恋に生きたジュリエット、
でも運命の人はひとりじゃないんだって言ってくれるひとがいる。ロミオを失っても。
ロマンチックなの大好きなので、
地球の裏側の相手とロボットを通してやりとりをするという設定も、
盲目の老人の語る運命の人の見分け方も、
少女の人生がロミオとジュリエットに例えられるところも、
1年のときを経て、ふたりが出会うところも、
全部全部とっても良かったのだけれど、
ゴードンが金銭支援をしてあげたのが本当に良かった。
彼女をほんとうに幸せにしてあげる方法は間違いなくそれだったから。
ロマンチックなだけでない、本当の愛を感じて…ウワーッと泣いてしまった。
ジョー・コールくんのなで肩が愛しいね…
淡々と始まり、静かに沸き上がる強い想い
最初は静かでただ映像を観るだけでだらだらしていて、つまらないかも…と感じたのと、人を監視するように観察する内容が途中までちょっと嫌悪感を抱いていました。
ですが、彼女を救おうとしたところから先が気になり始め、いつの間にか観いっていました。
この距離感と会話だけでだんだん惹き付けられました。
最後まで観た結果なかなか良い映画でした。
とても淡々と進むのでしばらくは退屈を感じますが、それでも観続けられれば良い作品と思えるのかなーと個人的には思いました。
最後の結末、出来すぎ感は否めないですが、私は好きです。
ジョー・コールが適役!
北アフリカの砂漠にある石油パイプラインの24時間遠隔監視の仕事をしているデトロイトの若者が、カメラに映った若い女性に惹かれ、彼女が両親に無理矢理押し付けられた婚約者から恋人と命がけでヨーロッパに逃げようとしていることに気づく。
蜘蛛みたいな形の、撮影・録画機能、翻訳機能、発砲機能を備える超・多機能ロボットを操って監視するのが主人公の仕事だけど、上司が勝手に登録した出会い系での出会いにも懐疑的で、見た目は最近の若者だけどどちらか言うと寡黙なタイプ。迷子になった目の見えない老人(教授)を道路まで誘導するシーンの会話も面白い。あんなにスムーズに翻訳で会話できる筈ないけど。
有名俳優は出ていないし、あり得そうであり得ない話だけど、いつまでも心に残る映画。マイクのヘッドを持って話しかけるジョー・コールがはまり役‼
人と人とを結び付けるものは...
人と人との間には、距離という物理的な障害があるかもしれないけれど、本当に大切なことは何か?単純だけれどあらためて考えさせられた。出会いというチャンスの重要さ、相手のことを大切に想う優しさ、熱い気持ち、そして行動力!正直、ちょっとチープな映像が多いけど、観終わった後の気持ちは温かい。
ロミオとジュリエットに
あてはめている作品のよう
主人公のふたりを繋ぐロボットジュリエットに3000
最新の技術を使った映画ではない
ほのぼのするような
のんびり静な感じがする作品
純粋な想いが届いた映画のように感じた
北アフリカにある石油パイプラインをデトロイトから遠隔操作する6本足...
北アフリカにある石油パイプラインをデトロイトから遠隔操作する6本足歩行ロボットで24時間監視する警備会社の夜間警備員ゴードンは彼女に浮気された上に捨てられてボコ凹み。いつものように巡回していると砂漠の中で密会する男女を発見。2人は小さな村に水を届けるトラックドライバーのカリムと村のサイバーカフェに勤めるアユーシャ。アユーシャは両親に親戚の男と結婚させられそうになっていて、2人が駆け落ちをしようとしていることを知ったゴードンは2人をなんとか助けようとする。
原題は”Eye on Juliet”と、古い因習に囚われた二人を”ロミオとジュリエット”になぞらえたシャレたタイトル。そんな二人を1万キロ離れた国からピザ大の6本足ミレニアム・ファルコンで助けるミッションを頼まれもしないのに買って出るもうひとつのハン・ソロ物語ともいえる地味なカナダ映画ですが、”でもやるんだよ”イズムに貫かれた静かに熱い映画でした。
ドキドキ
70本目。
思ってもなかった展開だったけど、スゴイ面白かった。
最後は色んな感情入り交じりでね、ハッピーエンドが似合う作品だと思う。
これ書く前に気付いた、ビジュアルにロボット写ってんるだね。
でも見てなくて正解。
見てたら、ここまでの感情は湧かなかったと思う。
「ジュリエットへの眼差し」は暖かい
同じハイテク監視技術でも、ドローンは上から目線で冷酷なイメージだけど、こちらは地べたを這い回るカニ型?クモ型?ロボットだけに、思いっきり視点が低くく妙に人間的。
盲目の老人とのやり取りやジュリエットへの会話もほのぼのとしていて、主人公の暖かい眼差しが心地よく感じられました。
想像以上に良かった
待ち合わせ時間までの暇つぶしにと、あまり期待をしていませんでしたが、想像以上に良かったです。ありがちな邦題ではなく、原題の「Eye On Juliet」にした方が皆の興味をひくかも。
誰にも会わずにPCやスマホだけを相手にする人も多くなってきている現代。でも、地球上のどこかには必ずあなたに合う人がいる。必ずあなたは誰かに必要とされる時がくる。そして必ずあなたは誰かの役に立つことができる。例えそれが恋愛ではなくても。そんなことを言われた気がしました。
自分とは違った文化や場所で暮らしている人の生活環境や苦悩に対してどれだけ想いを馳せることができるのか?それを知って、私は何ができるのか?と作品から問いかけられた気がします。
面白かった
90分楽しめました。
展開が少し強引なのでリアリテイが揺らぐのですが、短めの尺でふらつきながらもゴールまで一気で良かったです。
苦悩の時間の表現をより入れれば、より良い映画になりそうです。
さらに
ボットの電源、遠隔操作の範囲、相手が本気出したら簡単に壊されちゃうんじゃ?
のところのリアリテイを上げてくれれば完成度はあがるなあ。
一番思ったのは、美人は得やのう。です。
うなじのにほい
欧米人が出演しているが監督は韓国人。古舘伊知郎が推薦していたので観てみるかと・・・
結論から言うと、かなり勿体ない映画だったかなぁと・・・ストーリー自体は、劇中にも出ているが『ロミオとジュリエット』を重ねた内容。しかし、何故か途中でロミオ役が油泥棒になった挙げ句(まぁ、二人で駆け落ちするための費用を工面するためなので破綻はしていないが)、事故で丸焼けに。そこで、その悲しいカップルを助けようとしていた遠隔操作のロボットをアメリカで操縦していた男が、何故か間男じゃないけど、ちゃっかり次の恋人になってしまうという、少々強引な設定となっている。だからかなのか、今イチ感情移入がしづらい展開なのである。途中に出てくる盲目のお爺さんに教えを請うた運命の人の見分け方の答えの『うなじの匂い、そしてキスの感覚で分かる』ってのも、ラストシーンに匂いを嗅ぐ所で伏線回収なのだが、だから何?って感じで、深みがサッパリ無い。警備会社の存在意義である『敵がいないと仕事がない』件も、一応、仕事の意義の希薄さや空虚感を表現しようとしていたのだろうが、そこに主人公の苦悩を落とし込んでいる演出が薄い。そう、何だか今作品は全て希釈されたような空気感なのだ。深いことを言っているようでいて、でも中身が乏しい。そんなアメリカンコーヒーみたいな感じを結局最後迄纏わり付く内容であった。ロボットが攻殻機動隊の『タチコマ』みたいな感じをもっと出してくれたら演出にスピード感が出て、しかももっと深い演出が出来ただろうと思う。CGを使っているのかどうか分からないが、こういうジャンルなのだからもっと多用してもいいのではと思うのは自分だけだろうか・・・
唯一良かったのは、ヒロイン役の女性。モロッコ系フランス人ということだが、流石、オリエンタルビューティーである。
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