劇場公開日 2018年3月10日

「まさに音楽と映画の融合」坂道のアポロン あっきーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まさに音楽と映画の融合

2018年4月5日
iPhoneアプリから投稿

自分は、原作は読んでおりますが、アニメは見ていないので劇中に出てくるほとんどの曲を文面だけでしか見ていなかったので、あの曲はどんな歌なのだろうか?という楽しみもあり、ビジュアル面での完成度から、期待していました。結論から申し上げますと、とてつもない映画です!完璧とまでは行きませんがキャラクターたちの話し方や、仕草、動きが原作とそっくりで、それでいて映画等の動きがあるところでしかわからない部分が繊細に描かれていたと感じました。
自分が見てきた映画で、ミュージカル以外であんなに音楽が主役の映画初めてです。正直、音楽は脇役だと感じていてそれを覆されました。
まさに、音楽と映画の融合です。
役者の演技も文句なんて無しです。九州出身では人が九州弁、長崎弁を話すのに違和感があるのでは?と思っていましたが、違和感が無くてビックリしました。特に中川大志くん。ちょっと声を低くしより千に近づけていたと思います。
楽器も、つい最近まで初心者だったと思えない程上手で、原作の千とボンの音楽に対する気持ちがそっくりそのまま映画になっていて、表情がたくさん、変化して、原作の雰囲気が映画にも出ていて、良かったと思います。
千とボンの関係が動くたんびに流れるモーニングに感動せずにはいられませんでした。
演奏中のカメラワークも抜群で演技みんな上手で、小松菜奈ちゃんがりっちゃんにか見えませんでした。
はまり役すぎて怖いぐらいです。
いい映画です。みんな経験した事のあるであろう恋のつらさ。人間関係、特に友人との関係の難しさ、何かに必死になる気持ち。そこで、また繋がり会える仲間。まさに、青春を経験した全ての人に見てもらいたい映画です。

あっきー