劇場公開日 2018年3月10日

「原作ファンでもそこそこ納得できる?」坂道のアポロン cleoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5原作ファンでもそこそこ納得できる?

2018年3月16日
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原作は大好きですが、予告の青春群像劇!!感が無理だなーと思ってしまいました。結果的にはプロモーションが下手なだけだったと思います。笑

【良かった点】
・役者さんが最初から最後まで自身で演奏されている。当て振りだとしても誤魔化せない距離感で撮られていて、長回し。リアルなセッションだった。
・キャスティングがほぼ完璧。
・ストーリーも無理して原作エピソードを入れるわけではなく、映画としてきちんと収まるように工夫されている。(人によっては収まりが良すぎて納得できないかも)
・長崎の景色を知っていると更に楽しめる。

【悪かった点】
・メイン3人の身長バランスが悪い。西見さんの学生服のサイズ感が微妙…
・役者さんによっては九州弁が気になるような。たまにあれ?ってなりました。笑
・知念くんの演技力???(特に嫌いではありませんし、顔自体は西見さんに合っていると思います)

悪い点も挙げましたが、
身長バランス以外で突出して気になる点はありませんでした。やはり演奏シーンにあれだけ力を入れてあると見応えも倍です。役者さんの努力が見えました。
ただし原作ファンは、映画サイズとして纏まってるね〜or尺に合わせすぎ!!のどちらかに割れそうです。前後編だと間延びしそうだし、私は一作に無理やり詰め込むよりも映画としてのまとまりを重視してくれて良かったと思います。セッションシーンが映えるので。
いずれにせよ漫画原作の実写化では珍しい、2回目もアリかなと思える映画でした。

cleo