「不穏な空気に圧倒され続ける傑作」テルマ まっくん a.k.a. エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
不穏な空気に圧倒され続ける傑作
冒頭の父親が幼い娘に銃口を向ける衝撃的なシーン。一体この親子に何があったのか?
大学生となり都会で一人暮らしを始めたテルマには幼い頃の記憶がない。突然の発作による検査の過程で過去の記憶が、そして彼女の持つ「力」が明らかになっていく。
しかし重い。実に不穏で重い空気に圧倒される。親にも、宗教にも、医学にも救われることはない。
決して贖うことのできない罪を自覚してもなお生きようとするテルマ。その「力」ゆえ、生き続けることが罪なのだろうが…
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