トレイン・ミッションのレビュー・感想・評価
全166件中、141~160件目を表示
緊張感が切れない良作
字幕版を鑑賞。元刑事の保険会社員が思わぬ事態に見舞われ,いつも乗っている通勤電車の中で,100 人ほどの乗客の中からある人物とその持ち物を探せというミッションを果たさなければならなくなる。原題の “The Commuter” とは「通勤列車」という意味である。シンプルな題名が好まれるアメリカではこれで良くても,日本ではあまりにパッとしないタイトルであるので,配給会社も色々と考えたのだろうが,「トレイン・ミッション」というのが必ずしもふさわしい邦題とは思えなかった。
まず,アメリカで子供が大学に進学すると,日本の私大に通う経費のさらに倍以上がかかるのが普通なので,この主人公が追い込まれた立場は想像するにあまりある。脚本は一見良く練れていて,最後までターゲットが誰で,追われる理由が何なのかは予想がつかなかったし,犯人もまた意外な人物で,ハラハラさせられる展開であった。だが,見終わってから考えてみると,色々と穴が見えてきた。
まず,探せというのであるから,命じている側も誰がそのターゲットなのか知らない訳で,その人物がその列車に乗っていなければ,そもそも話が成立しなくなるのでは,というのが最大の難点だと思った。また,主人公の思い込みや推理ミスで迷惑を被る人物が複数出て来るのだが,彼らに対する道義的責任をあまり感じていないのではというのも気になった。さらに,主人公の行動の監視はあれだけで十分とは到底思えず,現実的に考えるとかなり無理があると思った。
役者はリーアム・ニーソンが頑張っていた。60 歳という設定だが,それにしては老けているなと思ったら,実年齢は 65 歳だそうである。この映画の予告でウォーターゲート事件を扱った別の映画の予告があり,そちらにも主演していたので,よく頑張るなと思わされた。「シンドラーのリスト」の頃から変わらぬ存在感はさすがだと思ったが,かなり体力が必要な展開もある中で,話のリアリティを上げるのには非常に貢献していたと思った。
音楽は初耳の人だったが,弦楽器の高音域での不協和音で,列車のブレーキを想像させるなど,洒落た作風は,往年の映画音楽の大家ジェリー・ゴールドスミスを彷彿とさせるものがあり,作品の質を高めるのに貢献していたと思った。
演出は,最後まで緊張感を切らさずによく保っていると感心したが,犯人が何故そいつの電話番号を知ってるんだ?と戸惑わされる場面があったり,熱感知で対象を色分けするデバイスとか,訳の分からないアイテムに頼りすぎではという感じも受けた。あれこれ突っ込まずに見る分には非常に出来の良いエンターテインメント作品になっていたと思う。地元の映画館に来なかったのがつくづく残念であった。
(映像5+脚本4+役者4+音楽5+演出4)×4= 88 点。
楽しめました!
王道
リーアム・ニーソンに無茶させないで!
リーアム・ニーソンという担保。
遠回り
10年間勤めた保険会社を解雇された60歳の元警官が帰りの通勤電車で人探しを強要される話。
解雇され、携帯電話を盗まれ、踏んだり蹴ったりな主人公が、電車の中で不穏な儲け話を持ち掛けられて、強制的に人探しに協力させられていくストーリー。
どんどん不穏さが増して行く中で誰が対象の人物なのか、どんな裏があるのかと期待が高まって行く展開でハラハラドキドキ。
しかしながらそれと同時に犯人がどこまで情報を持っているのか、どこまで出来るのか、何故こんな面倒なことを?という思いも高まって行く。
終わってみれば、やはりありきたりだし面倒臭く大袈裟にしていただけで、簡単に済ませられない理由はないっていうね。
プリンがみつかるまでの流れは面白かったし、それなりに話は通っていたしまあ良いかという感じ。
エンディングクレジットが洒落てます
初見でわかる犯人
リーアムニーソンが普通なおじさんで。
素晴らしい娯楽映画でした
全166件中、141~160件目を表示