トレイン・ミッションのレビュー・感想・評価
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緊張感が切れない良作
字幕版を鑑賞。元刑事の保険会社員が思わぬ事態に見舞われ,いつも乗っている通勤電車の中で,100 人ほどの乗客の中からある人物とその持ち物を探せというミッションを果たさなければならなくなる。原題の “The Commuter” とは「通勤列車」という意味である。シンプルな題名が好まれるアメリカではこれで良くても,日本ではあまりにパッとしないタイトルであるので,配給会社も色々と考えたのだろうが,「トレイン・ミッション」というのが必ずしもふさわしい邦題とは思えなかった。
まず,アメリカで子供が大学に進学すると,日本の私大に通う経費のさらに倍以上がかかるのが普通なので,この主人公が追い込まれた立場は想像するにあまりある。脚本は一見良く練れていて,最後までターゲットが誰で,追われる理由が何なのかは予想がつかなかったし,犯人もまた意外な人物で,ハラハラさせられる展開であった。だが,見終わってから考えてみると,色々と穴が見えてきた。
まず,探せというのであるから,命じている側も誰がそのターゲットなのか知らない訳で,その人物がその列車に乗っていなければ,そもそも話が成立しなくなるのでは,というのが最大の難点だと思った。また,主人公の思い込みや推理ミスで迷惑を被る人物が複数出て来るのだが,彼らに対する道義的責任をあまり感じていないのではというのも気になった。さらに,主人公の行動の監視はあれだけで十分とは到底思えず,現実的に考えるとかなり無理があると思った。
役者はリーアム・ニーソンが頑張っていた。60 歳という設定だが,それにしては老けているなと思ったら,実年齢は 65 歳だそうである。この映画の予告でウォーターゲート事件を扱った別の映画の予告があり,そちらにも主演していたので,よく頑張るなと思わされた。「シンドラーのリスト」の頃から変わらぬ存在感はさすがだと思ったが,かなり体力が必要な展開もある中で,話のリアリティを上げるのには非常に貢献していたと思った。
音楽は初耳の人だったが,弦楽器の高音域での不協和音で,列車のブレーキを想像させるなど,洒落た作風は,往年の映画音楽の大家ジェリー・ゴールドスミスを彷彿とさせるものがあり,作品の質を高めるのに貢献していたと思った。
演出は,最後まで緊張感を切らさずによく保っていると感心したが,犯人が何故そいつの電話番号を知ってるんだ?と戸惑わされる場面があったり,熱感知で対象を色分けするデバイスとか,訳の分からないアイテムに頼りすぎではという感じも受けた。あれこれ突っ込まずに見る分には非常に出来の良いエンターテインメント作品になっていたと思う。地元の映画館に来なかったのがつくづく残念であった。
(映像5+脚本4+役者4+音楽5+演出4)×4= 88 点。
楽しめました!
最初から最後まで飽きる事なく楽しめました。
テンポがいいハリウッド映画の典型で、そういう映画を観たい時に打ってつけ。
詳細な突っ込みどころはないとは言えないけれど、今の時代何でも説明可能だしねー(笑)
ニーソン様、ちょっと寄る年波には勝てない部分も見受けられますが、オバさん的にはまだまだ色気を感じます!
頑張れ〜〜!!
王道
テレビでやる◯曜洋画劇場で再放送を何度もするような、王道アクション!!って感じ。ザ・普通。
悪いところは無いけれど、良いところもない。
オチも予想できるし、特にひねりもない。
唯一印象に残ったのは音楽かな。
リーアムニーソンと列車なので、バットマンビギンズを一瞬思い出した。
オープニングから、なかなか面白い演出。エンディングの遊び心も面白い...
オープニングから、なかなか面白い演出。エンディングの遊び心も面白い。
もちろんストーリーも面白かった。
でもなぜ、わざわざマイケルにやらせたのか、分からなかった。
リーアム・ニーソンに無茶させないで!
保険会社を解雇されちゃった元警察のお父さんが、列車内で行われるゲームに強制参加させられる御話。
前半から「リーアム・ニーソンさんにもう歳なんだから無理をさせないで下さい」感満載の行動力だ。
また、あるゲームに付き合わせさせられる訳だが、途中「カバンだのプリンだのどうでもいいわ!」と少し眠たくなった。
列車の破壊で目が覚め、後半はキアスリーブス主演「スピード」の様なもうちょっとあるよ的展開。
序盤と終盤は面白い。中盤のゲームはどうにかならなかったかな〜。
序盤の365日通勤ラッシュだよ駅ホームシーンとエンドロールでの地下鉄路線図の使い方は美術的に好き。
リーアム・ニーソンという担保。
リーアム・ニーソン、いい歳になっているのに相変わらずのアクションっぷり。思ったよりは列車が派手なことになっていくが、この人が演じているんだから、最後にはスッキリさせてくれるはずだ、と信じながらのハラハラサスペンス。結末はまずまず。
もしこれを日本人キャストだったら誰だろうってほうに興味が移り、やはり、真田広之かなあ、って思いながらエンドロールを眺めていた。
遠回り
10年間勤めた保険会社を解雇された60歳の元警官が帰りの通勤電車で人探しを強要される話。
解雇され、携帯電話を盗まれ、踏んだり蹴ったりな主人公が、電車の中で不穏な儲け話を持ち掛けられて、強制的に人探しに協力させられていくストーリー。
どんどん不穏さが増して行く中で誰が対象の人物なのか、どんな裏があるのかと期待が高まって行く展開でハラハラドキドキ。
しかしながらそれと同時に犯人がどこまで情報を持っているのか、どこまで出来るのか、何故こんな面倒なことを?という思いも高まって行く。
終わってみれば、やはりありきたりだし面倒臭く大袈裟にしていただけで、簡単に済ませられない理由はないっていうね。
プリンがみつかるまでの流れは面白かったし、それなりに話は通っていたしまあ良いかという感じ。
エンディングクレジットが洒落てます
証券マンや、看護師などプロフェッショナルな専門職がインド系というのが、今のアメリカを表している。主人公はアイルランド移民で移民の一つ前の世代だけど、保険の営業職で中流階級。息子の大学費用と住宅ローンにヒイヒイしていて、貯金もない。あと5年で定年なのにあっさり解雇される。
初見でわかる犯人
相変わらず、ニーアム・リーソンは渋くてカッコいいですね。アクションもそうですが、今回はサスペンス要素もひねってあって面白かったです。アクションシーン、ちょっとカクカクしてたの気になりましたが。犯人は初見で分かりました(笑)そこは、もう少しひねろうぜ!それと、ラストはご都合主義すぎですよね。
リーアムニーソンが普通なおじさんで。
元警官ではあるけれど。
脱線のシーン以外は普通なおじさんで活躍。
いきなりミステリアスな導入だけど半ばであっさりと理由は判明。家族も人質に取られるけどあまり絡みがいなし。展開も早いしノリもいいしラストもかなりな大捕物なんだけどなんだか小粒感。
けどラストはスカッと出来て良し。
いきなりトラブルに巻き込まれる元警官リストラ営業マンて設定には無理...
いきなりトラブルに巻き込まれる元警官リストラ営業マンて設定には無理があるけど、なかなか正体に辿り着けないドキドキ感と、リーアムのギリギリで倒すアクションが冴えていて面白かった♪
素晴らしい娯楽映画でした
王道のアクションとサスペンス映画でした。
伏線で結構はっきりとしたヒントが随所にあるので、割と序盤に犯人と捜し人がわかってしまいましたが、そこはダミーもあったので、わかってしまっても十分に楽しめました。
客観的に見ていると主人公が見落とし、聞き落としをしていくので「あれ?」と思いましたが、よくよく考えると極限状態に追い込まれ狭窄的な視野思考に陥っていては観察眼のある主人公でも取りこぼすのか、と。逆にそのお粗末さが脚本の妙かと感心しました。
アクションの爽快感と、謎ときによる昇華。
脚本の良さと、最後までブレのない世界観、素晴らしい娯楽映画でした。
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