「主役は劇場そのもの」新世紀、パリ・オペラ座 ワッフルさんの映画レビュー(感想・評価)
主役は劇場そのもの
オペラ座がテーマのドキュメンタリー映画を、今までいくつか見てきたけど、それらはどちらかというと、舞台に立つ人々を中心にしていた物でしたが、今回の主役は劇場そのもの。宣伝写真から、バレエシーンがもっとあるのかな~と思っていたので、好きなダンサー目当ての人には物足りないかも。どちらかというと、オペラシーンが多いです。でもこの映画で面白いのは、運営する人、それを支える人達。トップから、清掃員まで映してます😊
アーティストのみならず、一流人を揃えているオペラ座。チャーミングで魅力的な人達がたくさんいます。劇場総裁もその一人。長年務めているというから凄い。以前、日本人の優れたプロデューサー「佐々木忠次」さんについて書かれた本を読んだので、この歴史的な大劇場の運営を追ったドキュメンタリーはとても興味深かったです。
この映画に登場する人物一人一人、それぞれのドキュメンタリー映画が作れそうなくらい色んな人達が関わって成り立っています。トラブルや事件もあったけど、どれか一つをピックアップしたり深追いしたりはしていません。この劇場にとっては、それも日常の一部で、このドキュメンタリーはオペラ座の日常(とてつもなく大変そうですが)が描かれているように感じられました。
コメントする