新世紀、パリ・オペラ座のレビュー・感想・評価
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toi toi toi!!
ボリス・ゴドゥノフを一緒に歌おう!なんて凄いよ。ミーシャは歌うまい。フランス語も上達したみたい。
オランド大統領でテロの話しているから、2015年の『パリ同時多発テロ事件』の時の話。
2015年の頃の1ユーロが約140円だから、150ユーロは21,000円だ。所が、1ユーロが160円だから、24000円。二人で五万円近くかかる。
メトロポリタンにも行きたいが、マンハッタンなんか泊まれない。調べたら、一泊8万円とか。セントラルパークにテントは張れない。つまり、オペラは味わいたいが、本物は一般庶民には無理。特に円安故に日本人には到底無理。
ネバールのルピーが1円1ルピーだったのが、0.9ルピーになった。ネバールは発展途上国なのだろうが、その国に対して、円安なのだ。イェンタウンとか言っていた時代ではない。
パンデミックとか少子高齢化とか言うが、日本には輸出する文化とかが無くて、外人を招き入れる様な魅力が少ないんじゃないかなぁ。舞台劇だって面白いものはあると思うが、多分、TVが邪魔していると思う。我が家にはモニターしかなく、TVは一切見ないが、病院の待合室で見るワイドショーなんか見てるとつくづく時間の無駄と感じる。
最近の芸人も一切知らないが、ちょっと前に見ていた漫才という芸で面白いと思えた芸人は一人もいない。
だから、
まぁ、僕は脱亜入欧なんだけど、歌舞伎よりもバレエやオペラの方が面白いと思う。残念ながら。
メトロポリタンの新シリーズが始まる。でも、やっぱり、そりゃ本物見てみたいね。
何か必死に作った経験があるならわかる
世界的な芸術の至宝、パリのオペラ座を舞台に
演者、経営、裏方達までを追うドキュメンタリー。
特定の誰かを追い続けるのでもなく
心情吐露するインタビューもほぼないので、
親切な作りではないが、
むしろそこが良い。
考えてみてほしい。
カメラ向けのインタビューなんて、どうせ
本心をスラスラ言えるもんでもないだろう。
それよりも疲弊しきったバレリーナの背中や
裏方の鼻歌が示す重みを受け取ろう。
でも何かを一生懸命作った経験がなければ
感じ取るのは難しいだろう。
芸術に限らず。
市民と共にあろうとするオペラ座
しかし、よくまあこれだけ次から次から問題が発生するものだ!
あれだけ大きな組織ならば それも仕方のないことかもしれないが、総裁のステファン・リスナーがオペラ座の前進とその企画の実現に渾身の思いをかけて奮闘をしているあの様、あの矜持、素晴らしかった。
世界的な不況で、僕らも観劇やコンサートにお金をかけるのは難しい時代だ。 若者たちの芸術離れも、かの地でも同様に加速しているのだろう。
オペラ座の今後にテコ入れせんとするこの映画のコンセプトは ―
「特権階級だけのものではない、庶民の“小屋”としての2つのホール=ガルニエとバスチーユを守る」ということなのだと思う。
300フランを払うきらびやかな客層の姿は、カメラは映さないようにしていた。
お金持のバレエ学校もこの際カットだ。
むしろフォーカスさせるのは地味なプログラムの数々、そして我々にも身近なエピソード。
・アフリカ系移民の子たちへのヴァイオリン教室と発表会、
・ロシアの田舎から出て来た若者に将来性を見出して、初舞台までをバックアップするドキュメント、
・チケットの値下げのための苦心惨憺の経営者会議、
・成功者だけではない。「荷が重い」と直前に逃げ出すバレエの芸術監督や「歌えない」とドタキャンしてしまう歌手とのやり取り、
そして
・リストラに抵抗し待遇改善を求める職員たちのストライキ。
これらは、オペラ座が王族たちのものではなく“フランス市民の生活と乖離していないこと”をなんとか伝えたいとする構成だったと思う。
ゆえに「ラ・マルセイエーズ」が、新ホール「バスチーユ」でのガラ・コンサートの開演前にすべてのスタッフ(=総裁、監督、出演者、調整室、警備員、調理師たちとオーケストラ団員、そして客席の全員の起立・黙祷のあとに歌われていた。
象徴的だ。
悲喜こもごもありつつ更に上を目指して「舞台裏」まで明かしてくれたオペラ座には 胸キュンである。
・・・・・・・・・・・・
パリのオペラ座ガルニエ宮は、メトロの駅の出口から外観を見ただけで素通りしてしまった僕。
メトロの階段のアール・ヌーヴォー調の手すりにもたれて若いアベックが長いキスをしていたっけ、
せっかく見学コースもあるのだからあの天蓋のシャガールを仰いでくるのだったなぁー
あと大好きなバリトンのブリン・ターフェルの「ファウスト」の練習風景を映画で見られたのは大きな収穫。
イベント企画や組織運営に携わった経験のある方ならば、この記録映画の面白さにのめり込むこと請け合います。
お気に入りの舞台映像を準備して観ましょう
本作品は、オペラ座のプロモーション要素が強いドキュメンタリーに感じました。
バレエは既存の映像作品で扱っているためか、オペラがメインです。
簡単に言うと、いろいろあって大変だけど、オペラ座に観に来てね。
という内容のため、本番ステージを真正面から撮影した映像は全くありません。
だから観ていてフラストレーションが溜まります。
観に行きたくなるわけです。
オペラ座に行けたらいいのですが、そうもいきませんから、お気に入りのステージ映像を鑑賞して、気を紛らわせましょう。
ドキュメンタリー作品としては、他にもっと良いものがあります。
とはいえ一流演者のリハーサル映像は、本番とは違った魅力があり、楽しく鑑賞しました。
舞台芸術というもの
バレエやオペラの舞台裏が主なえいがでした。パリでのコンサート会場でのテロに対する姿勢は言葉で表されたこの映画のメッセージと感じました。
ロシア出身の若い歌手、幕間のバレエダンサーの息遣い、合唱の一年に渡る練習、こどものためのオーケストラ、劇場な入場券の値段をどうするかの議論、ひとべらしとストライキ、突然の歌手の体調不良と代役探しなどなど、何があっても舞台はまわるのですね〜
説明などないので少しわかりにくいところもあったが、舞台を支える人々の幸せを祈ります。
バレエものじゃない:中々面白かった。
バレエドキュメンタリーではない。
パリ・オペラ座のドキュメンタリーで、オペラにフォーカス強め。事務方の苦悩も強め。
ミルピエ、夢を継ぐものの二本では全然理由がわからなかった、ミルピエの辞任理由がちょっと出てきます。
総裁の電話から推測するに、ミルピエは芸術監督ではなく振付にフォーカスしたかったが、それ以外の仕事も多くて…ってことみたい。総裁側の見方ですが、ひとつ腑に落ちました。
オペラのドキュメンタリー、多分初めて見たけど面白かった。21歳のロシアンボーイのお目目キラキラ感がたまらなく眩しかった。ドン・キホーテっぽい歌歌ってたけどあれはなんだろうか?ミハイルくん覚えとこう。
ニュルンベルクのマイスタージンガー位しか知ってる演目なかったけど、珍しいもの見れたってゆう喜びがあった。
ストとか上演直前の主要キャストの降板からの三連休は代役探しとか、代役が演出を2日でさらうとか、ほかのキャストのフォローとか、面白かった。
くれぐれもバレエものとして期待するといけません。
主役は劇場そのもの
オペラ座がテーマのドキュメンタリー映画を、今までいくつか見てきたけど、それらはどちらかというと、舞台に立つ人々を中心にしていた物でしたが、今回の主役は劇場そのもの。宣伝写真から、バレエシーンがもっとあるのかな~と思っていたので、好きなダンサー目当ての人には物足りないかも。どちらかというと、オペラシーンが多いです。でもこの映画で面白いのは、運営する人、それを支える人達。トップから、清掃員まで映してます😊
アーティストのみならず、一流人を揃えているオペラ座。チャーミングで魅力的な人達がたくさんいます。劇場総裁もその一人。長年務めているというから凄い。以前、日本人の優れたプロデューサー「佐々木忠次」さんについて書かれた本を読んだので、この歴史的な大劇場の運営を追ったドキュメンタリーはとても興味深かったです。
この映画に登場する人物一人一人、それぞれのドキュメンタリー映画が作れそうなくらい色んな人達が関わって成り立っています。トラブルや事件もあったけど、どれか一つをピックアップしたり深追いしたりはしていません。この劇場にとっては、それも日常の一部で、このドキュメンタリーはオペラ座の日常(とてつもなく大変そうですが)が描かれているように感じられました。
バレエもオペラも
世の中にバレエもオペラもファンという観客は少ないと思う。パリ・オペラ座は、ガルニエ宮とバスチーユオペラの二つの劇場があるので、上演回数は膨大。
芸術監督には、あらゆる難問が次々ちと襲ってくる。実際の舞台ではなく、舞台袖からの映像が主になる。そこが面白い。バレエやオペラが見たいなら実際の劇場へ出かけるべき。
想像するしかない遠い世界
どの辺が新世紀なのかこの邦題の意図がよく分かりませんが、オペラ座の舞台裏を描くドキュメント風な作りで、フランスなど行った事のない、遠い世界の出来事として絢爛な舞台とその裏側を垣間見る事ができ、まずまず満足しました。
ドキュメント"風"と意地の悪い表現をしたのは、ナレーションも入れなければ、その時フォーカスの当たっている人物の役職などのテロップも入らないため、今映っている人がどういう立場で揉めたり、頭を悩ませているのか想像で補うしかない分かりにくい部分と、本当の汚い裏側はまだまだあるのだろうけど、それは隠して、結局は見せていい部分だけを見せているんだろうな・・と感じられるためですね。
この手のドキュメントは1人か2人、乱暴者だったり癖のある問題児がいる方が観ていて面白いのですが(たとえば某国民的アニメ監督みたいな・・)、本作は皆大人なパリジャン達なので、そういう点では毀誉褒貶に乏しく、やや退屈な側面も。歌ったり踊ったり演奏したりのシーンが続くので、演劇・バレエ・オーケストラに興味があるなら、充分楽しめるとは思います。
1、2、3。ミーシャ、ブラボー!!
ファーストシーンからして、おフランス♪
華やかな舞台の、幕開け迄には、色んな事があるのですねぇ…♪
山も谷も嵐さえも乗り越えて、一人一人が自分自身と向き合いながら、幕が上がるその時を迎える♪
幕が上がれば、裏方さん(?!)も一緒に歌う♪
そして、幕が降りた時、誰もが皆、一歩…成長している♪
それを断片的にではあるが、歌も踊りも演奏も…裏側さえも凝縮されたモノを目撃した私は、観終わって、幸せな気分です♪
エンドロールも独特で…、ステキでした♪
表題は…『いち、にっ、さん。』ではなく『アン、ドゥ、トロワ。』♪♪♪
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