イット・カムズ・アット・ナイトのレビュー・感想・評価
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イット・カムズ・アット・ナイト
2018年98本目の劇場鑑賞。 謎の感染症の脅威から逃れるため、 人里離れた場所で隔離生活を送る2組の家族の運命を緊張感溢れる筆致で描き出す。 「“それ”は夜にやってくる」という予告編や、 「イット・フォローズ」製作陣が仕掛けるという宣伝文句などで、 何かが襲ってくるホラーだと思いがちになります。 しかし、 そういうホラーではありませんでした。 宣伝のミスリードのせいなんですが、 予想したのとギャップがあるので注意が必要だと思います。 肝心のそれがやって来るのを楽しみに鑑賞してる身としては、 いつまで経ってもやってこない。 夜になってもやってこない。 謎の感染の恐怖から疑心暗鬼に陥っていく姿を淡々と描いおり、 得体の知れない恐怖は伝わってきます。
扉は…
「何か」に怯え森の中の一軒家に住む家族のもとに水を求めて侵入してきた男とその家族が同居する話。
その時どうするか、 家族、人、の心理を描いたサスペンスという意味では面白いのだけど、音響やセリフや展開等、ホラー染みた演出の数々でミスリードしているのが安っぽい。最後も中途半端でやり切った感がないし。
安っぽいことしないでもっとちゃんと状況をみせて、そこにハラハラさせたり突き落としたりして欲しいものだ。
鑑賞後モヤモヤとする後味
話作りは好みですが
映画として5割位しか出来ていない気がします。
ラストシーンでトラヴィスは死んだのか?
死んだ理由は飼い犬orアンドリューが原因?
扉が開いていた原因は?
アンドリューは外に出てたの?
伝染症の症状と原因は?
様々な謎が残るまま終わってしまう本作。
話の展開も相まって悶々としながら席を立つことになりました。
もう5分でもいいのでエピローグが欲しかったです。
げに恐るべきは…
なるほど、これはホラーでもなくまさしくサスペンスというべき映画だった…
本当に恐いのは化け物でもなく病原菌でもなく人間だという、まぁそういう意味ではありきたりな結論ではあるンだけど。
ただ夢のシーンが多過ぎる。そこまでするなら、彼の思春期ゆえの葛藤が悲劇を招いた、くらいやっても良かったのでは?
暗すぎる
I should've been there.
I should've been there instead.
Nobody's gonna blame you for that.
He's gonna be fine.
Everything’s gonna be okay.
この作品は、”The Triumph of Death”という絵画が登場するとろから14世紀に世界
の人口の約3割を死に追いやった黒死病ことペストをモチーフにしたような映画で主
人公のポール(ジョエル・エドガートン)とウィル(クリストファー・アボット)の
二家族のサバイバルを描いたソリッド・シチュエーション・スリラーとして成立して
いて、この言い知れないディストピアの世界観を監督のトレイ・エドワード・シュル
ツが描いている。
Good people, huh ?
-Yes. I like them here.
Well, you just keep it in perspective, okay ?
I don't need to tell you, but........
you can't trust anyone, but family.
As good as they seem.
外界と一切の情報や人とのやり取りと無縁の森の中の一軒家。原因不明のウイルスが
蔓延し、多くの人々が、感染し、死を待つだけの設定を映画を観ている者も同じよう
に少ない情報しか共用できないでいる。
基本、謎のウイルスによって逃れられない憂うつさをガスマスクや手袋といった小道
具で精神的に圧迫され、土台には他人に対する猜疑心や自分自身を追い詰めることに
よる疑心暗鬼になっていく過程をポールが我々の代わりに演じている感覚になってし
まう。
ラスト近くなればなるほど、誰が一体何の目的でそんなことをするのか意味不明なシ
ナリオとなり、それを作者がわざと視聴者に投げつけるように展開する流れとなる。
評論家からは概ね受け入れられていてカナダの新聞グローブ・アンド・メールの記者
はこのように述べている。「激しく刻まれ、生き生きと撮影されたこの刺激的な映画
は、恐ろしい信憑性をもって最悪の終焉を迎える。」
その一方で、ただ一般の視聴者からは、芳しくない評価となっていることも事実であ
る。
もうひと捻り欲しかったです
突然蔓延した謎の疫病に怯えながら森の中でひっそりと暮らすポールとその家族。自宅の窓は固く閉ざされ出入口は赤い扉だけ。深夜に怪しい物音を聞いた家族は家に侵入しようとした男ウィルを捕まえる。遠く離れたところにいる家族の元にあるという食料と引き替えにウィルの家族を自宅に住まわせることにしたポールだったが、2つの家族の共同生活に少しずつ亀裂が生じ始める。 ゾンビ映画かモンスター映画かと思いきや、極限状態で信じられるものは何か?というテーマを見つめる人間ドラマでしたが、サスペンスは全く盛り上がらず、狂言回しに徹するポールの一人息子トラヴィスの行動が物語の鍵になるのかと思ったらそんなこともなく、いよいよ凄惨を極めたクライマックスに示されるワンカットに観客一同驚いたところでジ・エンド。口々に文句言いながら退場していく観客たちの背中を全部見送ってから席を立ちましたが、確かにもう一捻りできた映画と思います。
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