劇場公開日 2018年11月23日

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「もうひと捻り欲しかったです」イット・カムズ・アット・ナイト よねさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0もうひと捻り欲しかったです

2017年6月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

突然蔓延した謎の疫病に怯えながら森の中でひっそりと暮らすポールとその家族。自宅の窓は固く閉ざされ出入口は赤い扉だけ。深夜に怪しい物音を聞いた家族は家に侵入しようとした男ウィルを捕まえる。遠く離れたところにいる家族の元にあるという食料と引き替えにウィルの家族を自宅に住まわせることにしたポールだったが、2つの家族の共同生活に少しずつ亀裂が生じ始める。
ゾンビ映画かモンスター映画かと思いきや、極限状態で信じられるものは何か?というテーマを見つめる人間ドラマでしたが、サスペンスは全く盛り上がらず、狂言回しに徹するポールの一人息子トラヴィスの行動が物語の鍵になるのかと思ったらそんなこともなく、いよいよ凄惨を極めたクライマックスに示されるワンカットに観客一同驚いたところでジ・エンド。口々に文句言いながら退場していく観客たちの背中を全部見送ってから席を立ちましたが、確かにもう一捻りできた映画と思います。

よね
よねさんのコメント
2019年2月19日

アートハウスホラーですか。勝手に想像するに『イット・フォローズ』や『グッドナイト・マミーー』辺りがその系統なんでしょうか。ジョエル・エドガートンが製作総指揮という時点でガチガチのお約束の中で展開するホラーではないだろうなという察しはつけていましたが、もうちょっと派手に観客を突き飛ばして欲しかったなと思いました。『グッドナイト〜』なんかは一緒に観ていた客が怒って退席するくらいイヤ〜な展開だったので物凄く好きなんですけどね。まぁ個人の勝手な要望ですけれども。

よね
いぱねまさんのコメント
2019年2月19日

難しい問題ですね 現代美術だと置き換えれば当たらずも遠からじかと 作者に阿るのか、それとも消費者のご機嫌を伺うのか
サイトにも載っていますが『アートハウスホラー』というジャンルとのことで、一般大衆向きではない作品ですね。
観客との齟齬を又狙っているところも制作陣の意図なんでしょうけど

いぱねま