あゝ、荒野 後篇のレビュー・感想・評価
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ボクシングはスポーツ
やたらと評価高いですが何でですかね?
おかしいですよ。
こんなのボクシングじゃねぇただの動けない人間をサンドバックして馬鹿な観客共が勝手に盛り上がってるだけです。
なぜ審判止めない?そんな無能な審判なら居てもいなくても同じだろww
あと、母親最後に殺せぇー!ってキモすぎw
ババァが何言ってんのって感じ
最悪な映画でした
これはバリカン健二の物語
前編には何も心揺さぶられなかった私ですが、後編にはやられました。
前半の方のスパーリングで健二が初めて相手に向かって行った時、前編含めてこの映画で初めて感動したというか興奮しました。ここから面白くなるなって感じました。
ただ、やはり原作を読んでいなくて映画を観ただけの感想なんですが…無駄な描写が多いというか………とりあえず、自殺防止サークルの類いとエロ描写は必要ないと感じました。真司と健二の心の葛藤のやり取りをもっと見たかったです。
最後の二人のシーンで、芳子の母親のアップとかいるか???とか思ってしまいました…w
私的には、真司よりも健二の気持ちに感情移入できました。なので最後は健二に勝って欲しかったです…
最後の終わり方が壮絶的でした…。
もう一度、観に行きたいです。
観られる方は、前編後編通して観られる事をオススメします。
バリカン健二よ!
後半は、バリカン健二の出番だ!近未来だがまるで、矢吹丈と力石との闘いだ!
今野杏南のオッパイが美しい!しかし流産された方のオッパイとは、思えない!
菅田将暉のボクサースタイルは、カッコいいぜ!
憎しみ 孤独から→「繋がりへ」 命懸けの戦いに泣いた。 これは最高...
憎しみ 孤独から→「繋がりへ」
命懸けの戦いに泣いた。
これは最高傑作だ。
ぜひ劇場体感することをおすすめします。
公開期間が短か過ぎて
何としてでも観に行きたくて
池袋シネマロッサまで足を運んだ。
(新宿は初日公開満席のため)
最期まで目が話せない。
今まで憎しみ、孤独から戦うことを覚えていた新次が、健二と繋がったときどんな感覚を持ったのか。
最高にエネルギッシュで
人間臭くて
とうとうはまりこんでしまった映画。
その後の新次は
どのように生きていったのだろう。
この監督の作品がもっと観たい。
そして、言うまでもなく
菅田将暉さん、ヤンイクチュンさんの演技が凄い。
肉体改造、本気のボクシング。
プロの根性を見た。
残念…
結局、なんでこうなる?
これも人生ってこと?
だから荒野ってか?
前篇でまいた「種子」を上手く回収できてないというか、余計な登場人物を出しすぎ。期待させるだけ期待させておいて、最後に放棄するなら出さずに、もっと短く編集すべきだと思う。
正直、無駄が多い。
前篇が良かっただけに、残念…っていうか、この後篇を鑑みると前篇も考えものかなぁ…。
感情をむき出しにして殴りあえば、感動っていうのは、ちょっと違うかな?
無茶苦茶低評価ということはないけど、高評価もありえないかな…。残念…。
ビヨンド カタルシス
後半のストーリー展開は、映像に流れるヒリヒリとした焦燥感が最後迄纏わり付く。多分、原作もそうなのだろうし、ラストの結末も同じなのかは不明だが、主人公の二人が救われるというカタルシスには持って行かない。どなたかのレビューでATGの作風を引合いに出されていたが、確かに後半はそれが色濃く溢れていた。父親のストーリー、そして公開自殺した男の元恋人の伏線回収はかなりショボかったので、大胆にこの部分はカットしても良かったのではと思うのだが、しかし濡れ場、ヌードシーンは絶対必要。そういう意味でサービスカットは心に潤いを与え、そうでなくても舌が乾くようなシーンの連続にあって、今野杏南のバストトップや、木下あかりの動物のようなまぐわいは或る意味一定の精神安定をもたらしてくれる。
ラストの怒濤のファイトの末の、リング上の死という帰着は壮絶だし、果たしてこれが正しい映画のあり方なのかと、観終わった食後は憤りも覚えたが、しかしこれも又作品としての形は正解なのかもしれない。前半に口を酸っぱくして言っていた台詞である、合法的に殺すという意味をこれ程ストレートに表現した、バカ真面目なド直球のテーマなのかもしれない。『書を棄て街へ出よう』といった寺山修司の発する強烈なアピールを自分のようなもう初老も過ぎた人間には届かないだろうが、今の若者がどれだけキャッチするのだろうか、はたまた映画だけのフィクションで終わるのか、この日本への『檄』に思えてならない作品であった。
ノーリアル
レビュー評価高いので鑑賞。ボクシングシーンギャグですか?気絶してるのに試合続行、挙げ句死ぬかもしれないボクサーが打たれ続けるのを黙って見ている関係者。あそこ感動するとこなのかな?二人の役者さんのボクシングが全く素人で乗りきれないし。前編はまー見れたけど後編はお話もご都合主義が鼻について見られません。あー眠い。長いよ
あゝ、名作!
プロボクサーを目指す二人の男を描いた寺山修司の小説の2部作映画化後編。
後編の最大の見せ場は前編最後の予告でも分かる通り、“新宿”新次vs“バリカン”建二。
理由はどうあれ、共にスタートし絆を育んできた二人の男がリング上で拳をぶつけ合う事になるなんて、何とドラマチック! 最高のクライマックス! やっぱりこうでなきゃ!
しかし、興奮と感動のクライマックスについて語るのは、もうちょっと後で。
何せ後編は、ドラマ的に展開がいっぱい!
もう何から語っていいのやら…(笑)
まず、新次と建二には、お互いの父親同士の思わぬ関係が。
それを知ったのは新次。さすがに同様隠せない。が、
別にこれが闘う事になった理由ではない。
父親同士の関係が息子たちに降りかかって溝を作るなんてナンセンス。父親同士は父親同士、俺たちは俺たち。
関係ねぇよ。
また後編では、登場人物たちが意外な形で繋がり合う。
この“繋がる”というのが、今回のキーポイント。
因縁ある元仲間との試合が決まった新次。
憎んで憎んで、殺しても殺し足りない相手。
ゴングが鳴る。
お互い、闘志と殺意がぶつかり合う。
その“殺し合い”の果ては…
建二にも大きな変化が。
ある女性との出会い。(この女性が、まさかあの人物とはね…)
死期迫る父親との再会。
そして、ボクシングの腕が伸び始める。
気に入られ、別ジムから引き抜き。
建二は去る…。
ジムが閉鎖される事に。
行き場を無くす新次や片目たち。
芳子も新次の元を去る。
そんな時、強豪となった建二から試合の申し入れが…。
キャスト陣の熱演については前編レビューでたっぷり書いたので割愛…したいが、やっぱりどうしても触れたい!
菅田将暉、ヤン・イクチュン、ユースケ・サンタマリア、木下あかり、高橋和也、でんでん、木村多江…。
もはや演技というレベルではない魂を燃やした姿に、改めて拍手と称賛を贈りたい。
遂に、新次と建二の試合の時が。
そもそも、何故二人が闘わなければならないのか。
それは、闘わなければならないからだ。
前編は言わば、何にも無い荒野のようなこの世界で、何にしがみつくか、だったと思う。
今作は、何にも無い荒野のようなこの世界で、何と闘い、誰と繋がるか。
憎しむ事でしか繋がれない新次。
それを受け入れる事でしか繋がれない建二。
動と静。憎しみと愛。
あなたと闘い。あなたと繋がりたい。あなたを愛したい。
拳をぶつけ合って、語り、受け入れ、繋がる。
荒野の男たち。取り囲む周りの者たち。
それぞれ各々の胸中を込めて。
5時間の壮絶な生きざま。
長尺があっという間、またこの世界に浸りたいと思わせる。
こりゃ本当に、今年の邦画の…いや、今年の映画の“チャンピオン”の一つ!
前編をあっさり超えてきた
前編も凄かったが、それをあっさりと超えてくる後編だった。
とにかく俳優陣が誰一人として無駄のない演技で、それだけでもう興奮しきりだった。
尋常じゃない程作品に入り込んでしまった為なのか、あっという間の142分間だった。
映画館で観て本当に良かった。
DVDでももう一回、前編後編通して鑑賞してみたい。
今年の邦画で確実にNo.3に入る超大作だ。
この映画を機に、ヤン・イクチュンの作品をもっと観てみたい。
熱き前編から、期待高まる後編
だったが、正直言って失速というかチープな感じとなった。
運命の2試合を中心としてるが、逆にそれ以外何も無い。後編こそ、前編での突っ込みどころありの不自然な点の補整的なストーリー展開が観たかった。
ただ、バリカンの愛はソッチ系であり、それをラスト試合にぶつける設定なんかは面白いし、色んな事件や伏線が、ラストに向かい解決したようで結局解決しきれてない事が多いところが、なんか良かった。
鑑賞者の想像に任せる感が個人的には良かった。
☆☆☆☆ ボクシング同様に競馬を愛した寺山修司だけに。冒頭には、前...
☆☆☆☆
ボクシング同様に競馬を愛した寺山修司だけに。冒頭には、前編でのオルフェーブル(勿論、寺山修司本人は知らない。しかし、生きていれば必ず寺山は愛したであろう。)に代わり、血統の話から始まる。
競馬に於いて血統の重要性は高い。
どうあがなっても、地味な血統馬が良血馬を凌駕する事はなかなか無い。
言ってみれば、競馬は血統が全てを決める…と、言っても良い。
だが!…。
そんな競馬の世界に於いて、時折とんでもない奇跡が起こる。
それが今では伝説となったオグリキャップで有り。僅か数百万円の取引から、10億円強(確か…)を稼ぎ出したテイエムオペラオーでも有る。
登場人物の1人で有る芳子は。過去を清算したいが為に、辛い時期に自分が身に付けていたモノを海に捨てる。
しかし無情にもソレは、また元通りに浜にうちあげられてしまう。
まるで血統とゆう運命に逆らう事を嘲笑うかの様に…。
この作品に登場する主な人物達は。全員が【親子】とゆう運命の糸に操られ、苦悩する。
未だに原作は未読では有りますが。寺山修司が原作を書いたのは60年安保闘争の真っ只中。おそらくそんな学生運動に奔走した学生達と共に、社会の底辺に生きる人達を、寺山本人が慈しむかの様に書かれていたのではないだろうか?と思う。
何しろ、登場人物達の殆どがどん底に近い生活をし、生きる人達なのだから。
理想を追い求めながらも、志し半ばで夢を打ち砕かれた、数多くの学生達に対するレクイエムの様な心境で…。
時代設定を、現在から5年後に設定されている為に。当然の様に、当時の社会情勢と5年後の近未来とでは内容的にも変わって来る。
それだけに、当時の学生運動の〝熱さ″は画面からは、残念ながら伝わっては来ない。
この辺りの描写は!どこか中途半端に感じてしまうので、批判されても致し方ないのかなあ〜…とは思う。
そんな登場人物達の多くは、社会の変化になかなか順応出来ない。ほぼ全員がただ流れに身を任せて生活している。
そんな中に有って、たった1人だけバリカン健二は自らの殻を破る。
遂に覚醒するバリカン健二。
そして運命のゴングは鳴る!
縦軸にはボクシングを通じての男の友情を。
横軸には理想の夢を打ち砕かれた学生達の想いを。
更には社会の底辺に生きる人々に優しい目線を向けた寺山修司の想い。
そんな中にあって寺山修司は。ひっそりと、男同士の同性愛にも優しい目線を向けていたのではなかろうか?
決して寺山修司自身が同性愛者だった訳では無く。当時の社会通念が、そんな描写を許さなかった為に。マイノリティーの人達に対する優しさを込め、ひっそりと…。
(2017年11月3日 イオンシネマ幕張新都心/スクリーン10)
ボクシングシーンが酷過ぎて入り込めない。 あんな大振りのパンチ、プ...
ボクシングシーンが酷過ぎて入り込めない。
あんな大振りのパンチ、プロは打たないし当たらないでしょ。反則もヒドイ。
監督はTKOって言う制度も知らないらしい。
前編から期待してたけど、残念。
それでも生きる
2022年の新宿。
新宿新次とバリカン建二はプロボクサーとして日々トレーニングに励んでいた。
世の中は社会奉仕プログラムと言う制度のもと徴兵や徴介護を強いていた。
新次も老人介護施設で介護の職に就いていた。
かつてはラブホテルであった建物を介護施設に利用したのだ。
笑えるようで笑えないこれから起り得ることかもしれない不安が過る。
結婚式場は葬儀場となり若者達は死に急ぐ。
自殺者が増え続け何の希望もない未来。
そんな荒野で必死に生きる2人の姿を描く。
人は何の為に生き、何の為に働き、何を求める。
新次の狂気に満ちた目が強い憎しみをパワーに変える。打たれても打たれても這い上がる精神力が生きる事を教えてくれる。
建二は新次を倒す為に移籍した。新次と繋がりたいと願う建二は新次を憎むことが出来なかった。
新次の父を死に追い込んだ仇の息子である建二。
新次の母の叫び声が生々しく響く。
脇を固める俳優陣が素晴らしい。
ユースケ・サンタマリアの自然さ。
でんでんの安定感。
高橋和也の変態的な演技は竹中直人の路線。
ケバい木村多江も良い。
試合シーンが前編より多く見応えあり。
宿命を切り開け、それこそが運命だ。
あゝ荒野後編。与えられた宿命を、自分で選択し、違うルートにシフトチェンジすることが、運命。宿命から運命への過程がよくわかる後編。
新次と健二のボクシングシーンでの殴りあいは、愛されたい、それでも生きたいと願う情熱の叫びだ。
あゝ荒野、みんな荒野で必死にもがいて生きようとしてるんだ。ダメ父親や、息子を捨てた母親、母親を捨てた娘、会社を経営している社長、ドカタやりながら夢を託すセコンド、みんなそれぞれ過去や闇を抱えながら必死に生きようとしている。彼らが新次と健二が戦う姿に、自分を投影させたように、私たち観客達もまた彼らと同じ。
ユースケサンタマリアの脇役ながら一つ一つ丁寧な演じ方が素晴らしいかった。
生きることは愛されること
新次とバリカンの闘い、こんなに瞬きができない映像作品あったか?って思いました。全身の神経を持っていかれて、あゝ、荒野の世界と繋がってた。繋がってた糸が、エンドロール前のゴングでプツッと切れる。観る前と後で違う自分になった感覚。
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