「ボクシングのシーンは良かったのですが...」あゝ、荒野 後篇 ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)
ボクシングのシーンは良かったのですが...
前編から日が経ってしまいましたが漸く後編を鑑賞する機会に恵まれました。前後編通じて新宿新次(菅田将暉)とバリカン健二(ヤンイクチュン)の熱演がとても光った作品でした。ただ、前編でボクシングを通じて心を通わせてゆくこの二人が、後編に入ってバリカンの心変わりで変質して行く。原因となる事象は作中に一応描かれてはいるのですが、私には今一つ分かりにくかった。結局あの結末にはモヤモヤ感ばかり残ってしまい残念でした。また、原作が50年前の小説なのである程度時代設定を変更せざるを得なかったのは理解出来ますが、数年先の近未来を舞台に移した効果はドローンの場面以外余り無かったように感じました。狂信的な学生同好会や反政府学生デモ(+爆発)の場面は原作にあったとしても、この作品に本当に必要なものだったのか、私的には疑問でした。
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