「期待通り!」ちはやふる 結び まなみさんの映画レビュー(感想・評価)
期待通り!
原作既読、上の句と下の句も劇場にて観賞、金曜ロードショーで復習して挑みました。
ちはやふるは映画化が決まる前から大好きな漫画でした。
最初、千早が広瀬すずだと分かったときは正直ミスキャストだと思いました。
小泉徳宏監督の初監督作品が「タイヨウのうた」、最近だと「彼女は嘘を愛しすぎている」などがヒットしました。
どちらも共通しているのが、オーディションにて無名の子を起用していること。
だからこそ、事務所のごり押しの女優を主演にもってきたことを監督らしくないなあと思っていました。
けど、広瀬すずは千早そのまんまでした!広瀬すずが一気に好きになった作品です。
この人はほんとに演技力あると思います。普通の女優さんではこんなに自然に千早を演じることはできなかったと思います。
何かで読んだ記事によると、小泉監督は広瀬すずが「学校のカイダン」の主演が決まる前に千早を決めていたらしいですね。つまり、ごり押しされる前から監督は広瀬すずの素質を見抜いていたんでしょうか?流石です。
三作目となると、期待度も大きい分、リスクもあります。
下の句で終わればよかったのにとも言われかねません。
けど、結びもしっかりとまとめてきた印象がありました。
新しく入った、名人と我妻さんもよかった!
太一は一度かるたをやめたけど、周防さんと出会って自分に合うカルタを見つける。千早を抱きしてお前のためにカルタやってたって言った時は、なんて切ないんだって思ったけど、そのあとちゃんとカルタに戻ってきていてやっぱりカルタをやめられないんだな。それくらい、もうカルタが一部になってるんだなと感じて、感動しました。太一が決勝戦に戻ってきて、しかも新に勝っちゃうのは原作と違くてびっくりしました。笑
あとは、最後の運命戦の場面でみんなが太一を信じて札を揃える場面も感動しました。
チャンスにはドアノブがないから開いたときに飛び込めるかどうか、っていう名言?が、上の句で屋上で千早が飛び込んでくる場面と重なって、ちゃんと伏線を拾ってきてて印象的なシーンになりました。
漫画同様、恋愛要素はまったく進展を見せないところも、もどかしいですが原作に忠実で好感がもてました。
最後に太一が千早を連れて新のところへ行き、返事をさせる場面では、なんてことするんだ!もし千早がokしたら目の前でフラレるんだぞ太一!って思って変にハラハラしてしまいました。笑
一番最後、千早がクイーンになって母校の指導者となる場面は、チアダンの広瀬すずのラストを思い出してしまいました。あるあるのラストでしたが、私的にはまあよかったです。
太一と新のその後も知りたかったなあ。
あと原作のときからずっと、私的にはやっぱりしのぶちゃんは橋本愛なんだよなあ。