劇場公開日 2018年3月17日

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「有終の美を飾る瑞沢カルタ部と新たな仲間とライバル達」ちはやふる 結び Kさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0有終の美を飾る瑞沢カルタ部と新たな仲間とライバル達

2018年3月17日
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鑑賞方法:映画館

興奮

楽しい

泣ける

新たに瑞沢カルタ部の仲間入りをした"花野菫"と"筑波秋博"の二人と、千早の恋もカルタも敵である"我妻伊織"、"周防久志"など、新たに迎え入れられた豪華な顔ぶれと、上・下の句から続く千早達との関係にも注目していきたい。

“恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり
人知れずこそ思ひそめしか”

“しのぶれど 色に出でにけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで”

この2つの歌のような恋が繰り広げられ、新と太一、千早など、そして太一と周防などの関係がすごく濃厚になっており、後味の強い魅力的な関係が、製作陣やキャストなどの素晴らしさが窺える。筑波の団体戦への取り組みの成長や、菫の百人一首への挑戦が、とても新鮮であり、カルタ部への刺激となっていた。伊織や新の取り組みも面白く、その執念がカルタに表れていたのだとも思う。太一の受験や成績への苦悩など、高校生らしい問題を抱きながらも、恋をしたり、自分の大好きな千早の為にカルタをやったり、カルタを好きになったりと、実に高校生らしい。千早も将来について考えたり、恋に悩んだりとおもしろい。魅力がある。菫も太一を追いかけた感じだが、カルタを真剣にやっており感動ですよ。最後の全国大会は太一と周防さんが素敵だな。周防さんは「感じ悪っ」と思っていたが、良い人だった。素敵だ。他人を強くできるし他人を思えている。そんな周防さんを太一も尊敬していたのではないだろうか?決勝の激戦を強く表しているキャスト陣、製作陣に敬意を表します。詩暢は今回はカルタでの登場は少なかったが、やはりギャップが面白く、しかし千早に心を開いた感じがしており、青春だなと感じた。ウケを狙ったような箇所もあり、楽しめる。それが前作とは違ってくる。好感を持てる。
でも太一、新、奏、西田、菫、筑波がどうやったのかは気になるなぁ......。
スピードと静寂の世界!
最後のちはやふる、完結編とだけあって、製作陣の本気さが熱く強く伝わってきた。アニメーションの美しさ、カルタ競技中の撮影の仕方、歌の聞き方など、ちはやふるが3作を通し、この作品で結ばれたなと感じた。
『ちはやふる -結び-』
色々あった高校3年間をどれだけ楽しめ、どれだけ青春を懸けたか、見てわかる作品だ。ちはやふるの結びに相応しく、3年間培ったカルタ部としての努力が報われる作品であると思う。素晴らしい作品で、感動的な作品です。

《Pick Up People》
「周防久志、花野菫」
周防さんはやはり太一との関係が一番の魅力だ。太一に対して心を開いていなかったのに、心を開き、共に行動をし、"ありのままの音"を太一に与え続けようとしており、自由に、しかし太一を想って接してくれていたのが素敵だ。太一への言葉も、太一が何をすべきなのかが伝えられ、太一の"守りカルタ"ができたのだと思う。
菫に関しては、大変好意を持てた。太一を狙った流れでカルタ部に入部することになるも、最初のうちは軽くだったのに対し、1年の筑波が仲間を意識しだし、菫もそれに少しは感化されたのではないかと思う。奏など、他のカルタ部員達にもかなり影響され、カルタへの取り組みも本気になっていくというのがすごく好感を持てる。すごい人だなと思う。太一からカルタに恋心が移ったかのような素晴らしさだ。

3/17(土) TOHOシネマズ新宿にて
8時30分~の回
3/17(土) 新宿ピカデリーにて
3/20(火) TOHOシネマズ新宿にて

Ks