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このセリフが、ケイティ・ホームズの心の声に思えてならない.....
ケイティ・ホームズの監督・主演作。トム・クルーズの元嫁ですよ。ネトフリの個人的お勧め映画に、ポロっと出てきてたので観たんです。ステファニア・ラビー・オーウェンの名前もあったんで、ついつい。
ごめんなさい。色眼鏡で見てました。ケイティ・ホームズ監督、行けてます。
監督としての方向性はケリー・ライカート的。映画としては、フロリダ・プロジェクトが近いかも知れませんが、締め方はグレタ・ガーウィグのレディ・バード風。
映画は娘視点の独白で進みます。同棲相手の家から、ケイティ・ホームズ演じる母親が娘と2人で逃げ出す所から物語は始まります。んが、ボストンを目指す途中、クルマが故障し修理代で文無しになる事から事態急変。このプロットが、ライカート作品のウェンディ&ルーシーと一緒なんですよね。
田舎町のダイナーで食い逃げしようとしたが、また故障。これが、ボロボロのクライスラー・ネオンのワゴンなんですよね。いかにも、直ぐにぶっ壊れそうなw
ダイナー店主の好意で警察への通報は免れ、どころか住み込みで働くことになった親子。ゲイのウェイトレス、胡散臭い不動産屋、厳格な高校校長、妻に先立たれた歯科医などなどが物語に絡んできます。
男に頼らないと生きていけない風の、男癖の悪い母親ケイティ・ホームズが、娘の孤独を救う為に、っていうか共依存関係の自らの不安を拭うために、裕福な歯科医のもとを離れて、オンボロワゴンで再びボストンを目指す姿で物語は終わる。
特に派手な展開演出があるじゃなしの、小さい物語。序破急も平坦な方。ですが、娘の内心の変化を独白の裏側、っていうか行間に隠して撮り進める技巧ってのは、割と好きです。
基本、良い子なんですよね。母親に言われれば、平然と万引きもしますが、タバコも薬もナシ、酒も飲まないJKです。一番の親友が、ゲイのウェイトレス。他者のココロの傷に敏感で共感してしまう、ホントに良い子。
無一文の車中生活から、裕福な歯科医の家に転がり込んだからと言っても、幸福感は得られず。結局は、宿無しでも母娘2人の生活を選択。
原題は、All we had . それは母娘間の愛だけだったし、それで十分でした。って言う映画。トム・クルーズの元嫁。あーなんか、それって個人的な実体験がベースになってたりしてませんか?ってのは下衆の勘ぐりです。
良かった。
割と。
戦争映画やアクションものが続いてたので、箸休めにはうってつけでした。