gifted ギフテッドのレビュー・感想・評価
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特別な境遇だが娘を持つ父なら重なるものがあると思う
とてもありきたりな物語ではないが、自分の娘が特別であるものには変わりないし、何度も重なる部分が出てくる そこで笑えたり、目頭が熱くなったり、胸を締め付けたりと見終わった後に子供を抱きしめたくなる温かい映画
Dying message
最後のオチがこの話に終止符を打つ。話としては見事ではある。ここには出てこない娘と母の相克に焦点がいく。
子育てにおいてどういう環境を子供に与えるべきかという命題がある。主人公は確信が持てない。対する祖母の裁判での独白を聞けば祖母に正当性を与えるべきではないのは明らか。相手が間違いにすぎて、先の命題に対する答えが逆に不明瞭になった感も残る。
その祖母を演じたリンゼイ・ダンカンの演技が冴える。子供演出は秀逸。
マーク・ウェブが帰って来た!
マーク・ウェブが帰ってきた!が第一印象。
アメイジングスパイダーマンも僕は好きだけど、
スパイダーマンとマーク・ウェブがお互いの良さを
殺し合ってるとまではいわないけどあ、
出し切れてないもどかしさもあって、
やはりマーク・ウェブは今を生きる僕たちの普通の日々
をキラキラ輝いてると思わせてくれる監督だと
思っていて、
マーク・ウェブのマーク・ウェブらしさが爆発して
やりたい事をやれてるような気がして、
作品の素晴らしさとマーク・ウェブ良かったねという
気持ちが重なった。
天才女の子を巡る話だけど、
自分も子を持つ親として子育ては難しいと思っていて、
子育てに正解はないし、その答えが出るとしても
それは何十年後の話で誰も答えは分からないのだと
と思う。
それに加えて子どもに特別な才能があったら、
そりゃ親は右往左往すると思う。
おばあちゃんは強引ではあったけど、
悪い人ではなかったし、
弱さは持ってても悪人がいない話なのも良かった。
そして何と言っても子役の女の子が良かった。
ビジュアルの可愛いらしさに加えて、
一見大人っぽく見えて天才であっても
動きやペンの持ち方が子どもなのもギャップ萌え?
しました。
クリスエバンスも完璧な父親ではなくて、
手放したいと思ったり、自分の時間が欲しいと言ったり
悩みながら子育てしてるところに共感出来ました。
天才
はっきり言ってストーリーは予告編がほぼ全てなんやけど、それでもこれだけ魅せるのは役者さんのおかげか。ユーモアたっぷりで爆笑やし、当然泣ける。女性だけ一律減点する大学がある国では想像つかない物語っすよ。
子供の幸せ
明快だが、重すぎるテーマでわかりやすかったが見終わった後も子供の幸せについて考える。
メアリー役の子の演技が素晴らしく感情移入しやすい。
渋い見た目のクリスプラットもまたかっこよすぎ
あんな父親普通いないと思うが、
いずれにせよ泣けて笑えて考えさせられて、また見たいと思える一本でした
与えられた才能を、どう生かしていくのか
「瞬時に数式を解ける7歳女子。
周囲が「1+2=」の授業をしていたら、そりゃあ退屈というか浮いちゃうよね。
その才能を英才教育する学校で、磨きをかけようとするって。まだ7才だよ。ばあちゃん、それは酷だよ~と机を叩いたのは私だけじゃないはず。
叔父は「才能は若かっているけど、普通の子供と同じ環境で同じように育ってほしい」という言い分に禿同!。
祖母は期待していた娘(7歳児の母)が自死した悲しい過去を、孫の才能開花で乗り越えよう・夢を果たそうと、身代わりにしているのが悲しすぎる。
メアリーの養育権を巡る裁判。場面はさほどないけど、子供には見せられないような卑怯な手を使うのが。ますます祖母に腹が立ちました。
その都度都度叔父が、メアリーに対して優しく接している場面が、普通の事なのにじんわり。
嬉しいことは子供なりに喜ぶ姿。これが7歳女子の生活。
最初メアリーの飼い猫・片目のフレッド。ちょっとキーポイントだったのがGOOD。
「普通でいること」って大切なんだなあ。とシミジミ。
ラストもいい締め方で最後心ほっこりでした。
クリエバのかっこよさ
クリクリのタレ目の女の子はとても愛らしく、天才役の天才子役。クリエバがカッコ良過ぎて感動が持っていかれてしまったわ。海辺でレイバンかけて座ってる横顔は最高だし、夕陽の映像が物凄く美しい。始まりは7歳からだけど、これまでの6年を男手ひとつで育ててきたと思うとジーンとくる。良い作品でした。
泣いちゃいました
久々泣いちゃった。才能があっても、子供は子供だから。約束とか、いい事悪い事とか大人の事情とか分からないよね。わかってても気持ちと割り切るのは無理なんよね。
フレッドもすごく可愛いし、フレッドに友達も増えてて良かった!
天才的な才能を乗り越えた先に或る普通に生きると言う楽園の幸せ
本作の監督マーク・ウェブって、以前「500日のサマー」を監督した人でしょ?
何だか、物語の中に観客を引き込ませる魔力のようなセンスがある人だよね。
写真で見るとちょっと怖そうなおっさんだけれども、とても繊細な感情の機微みたいな事を描くのが巧い人だね。
家族とか、人の愛する気持ちのもどかしさとか、相手の事を想って善かれ行動したした事が裏目に出るとか、そう言う時の気持ちの抑揚を自然に巧く演出していく彼は本当に暖かい人柄なのだろうね。
勿論本作では姪子を引き取り自分の子供の様に育てるフランクを演じたクリス・エバンスにも関心をした。彼もこう言う役を演じるのかと少々驚いたけれども、何か痛いほどにフランクの姪に対する優しい眼差しに引き込まれて行く。
また姪のメアリーを演じているマッケンナ・グレイスも超演技派女優だ!
ハリウッドの子役はどうして、こうも芝居が自然で巧いのだろうか?巧いと言うより巧過ぎるんだよね。映画を観ていくうちに、フランクの家族にでもなった気がする程に作品に引き込まれた。
最近では日本でも両親が離婚する家庭が増えるに従って子供の親権が様々に問題視される様に成って来ているけれども、アメリカは特に人権重視で、時には子供の意思を無視する様な決定が裁判所命令で下される事も少なくない。
そんな家族の一人一人の本音や、想いを本作は暖かい目線でじっくりとフランクトメアリーの関係を通して、アメリカ社会の中での家族の行く末を見守るかのように映画の物語は展開していくのだ。
親を始め,家族ならだれでも、子供の将来の為にも才能が有るなら、そしてその才能が更に天才的ならば尚の事、特別扱いをして、才能の開花へと尽力するものだろう。
しかし、本作のフランクは亡くなった姉の遺志を継いで、メアリーには何時でも、他者に対して優しく接する事が出来る普通の子としての気持ちの有り方を伝えて行く。
本当にフランクのような愛に溢れた子育て教育を子供に対して行う事が出来たら最高だ。
才能も大切だけれども才能を生かす前に、一人の人間として、周囲の縁有る人々から愛されながら生きる事が出来る様に、躾つけて行くフランクは恰好良い!しかし実際は試行錯誤で難しいものだ。
それだけにその果実は素晴らしいのだろう!
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