「ステキな作品です」gifted ギフテッド かずぼんさんの映画レビュー(感想・評価)
ステキな作品です
ずっと気になっていた本作。
アイアムサムに似た空気を感じながら視聴しましたが、共通するシーンや展開があり、予感の通りステキなハートフルムービーでした。
自殺した姉が遺した7歳の少女メアリーは、数学に対し天才的な頭脳を持っていた。
その才能を知りながらも普通の生活をさせたいフランクだったが、次第に周囲に知られ始め、高等教育で才能を伸ばすべきという周囲の圧力が強くなっていくという内容。
主役(フランク)はキャプテンアメリカでおなじみクリス・エバンスさん。
もう仏様かってくらい優しく、メアリーに全力の愛情を注ぐ叔父さん役がよくハマってましたね。
子役(メアリー)はマッケンナ・グレイスさん。
2006年生まれなので撮影時は10歳かな。類まれな才能を持つギフテッドでありながらも小学生らしい無邪気さも見られ、素晴らしい演技でしたね。
幼さと成熟さが両方垣間見える難しい役どころを見事にこなしています。
丁度歯が生え変わっている時期で、そこがまたかわいらしくて良かった。
彼女は本作以降もメジャータイトルに出演されており、特に「ゴーストバスターズ アフターライフ」ではその演技力が絶賛されていますね。
この二人が演技の枠を超え、本当の親子のような素敵な関係に見え、見ているだけで心が温かくなるようです。
一番の見どころは中盤の裁判。
メアリーはフランクを実父のように慕い、一緒に暮らしたいと願うがあの手この手で引き離そうとする祖母の姿があった。
何故普通の生活を送らせたかったかは終盤で明らかになるわけだが、世界的な財産と言えるほどの才能を本当に伸ばさなくて良いのか、それとも普通の子として育てるべきかの葛藤は本当に考えさせられる。
そしてこのままでは負けると感じたフランクが取った判断は…
猫が嫌いなはずなのになぜ猫を飼っていたのか。
最後まで見どころ一杯、愛情いっぱい、ステキすぎる映画でした。
