「人生の優先順位を考える」gifted ギフテッド キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の優先順位を考える
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日本で言うところの芦田愛菜ちゃんくらいの名子役が良い味を出している。
数学者で自殺した女性の娘を弟が引き取り、天才的な数学の才能を引き延ばすよりも、普通に優しく相手のことを思いやることを最優先にして考える子育てをしている。
それをよく思わない祖母が親権をめぐって裁判を起こすものの、結果的には里親のもとで英才教育系学校に行くことになる。そこの生活には馴染めず、里親が勝手に片目の飼いネコを保健所に持って行ったりと不満な対応。
最終的には大学で数学を学びながらも小学校でも学ぶという両方ができ、叔父と暮らすというところで落ち着く。
自殺した実母は祖母が亡くなってから数学の証明を公表するように、と弟に託したことは母親への信頼は無かったということ。
英才教育と言いながらも自分のことしか考えていないことが露わになり、弟は大学の哲学の准教授を捨ててまで姪を育てることに専念するということを見ても、何を優先順位にして子育てをするのかがよく分かる。
とにかく、子役の演技と厳格なイギリス人的祖母、おおらかで自分の時間も持とうとする「普通」の弟の演技が明確になっていながら自然な感じで入り込めて見れた。
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