「英才教育って難しい」gifted ギフテッド うずさんの映画レビュー(感想・評価)
英才教育って難しい
突出した才能を持っている子供をどう育てるか。
伸ばせるうちにガンガン伸ばそうぜ、そのためには子供特有の体験なんか放っておいていいんだよ、って思っちゃうパターンはあるだろう。その弊害を叫んで、まずは社会の一員としての素養を身につけさせるべきだって考え方もある。子供らしい体験をさせるべきだ、とか。本作は、そういう対立を描く中で、女の子が笑い、叱られ、大人を驚かせ、時に置いてけぼりにされて心を閉ざす様子が描かれる。
とにかく女の子が生意気だけどとても可愛い。
数学でずば抜けた能力を見せるし、「大人の事情」も推察しちゃう子だけど、おじさんに甘える姿はとても素直で愛らしい。夕日をバックにした2人のシルエットは、誰も入り込めない絆や愛情を思わせる。
「普通の教育」にこだわるのは大人の身勝手、「英才教育」にこだわるのも大人の身勝手。そんな中で、本作の結末はなかなかいい落とし所を提示しているんじゃないかと思う。
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