劇場公開日 2017年11月23日

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「子どものため?」gifted ギフテッド 由由さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0子どものため?

2017年11月26日
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鑑賞方法:映画館

祖母、叔父、裁判官など、それぞれの子どもに対する考え方があって、自分もどうするのが良いのか考えていた。
子どもの才能を伸ばすことは大切だけど、子どもの意思を全く無視することは、子どもにとって不幸なことだと思う。そうすると、祖母にも叔父にも完全に賛同することはできない。
迷ったときに、お金のある方を選ぶ、という裁判官の考えは、よく分かる。子どもの意思といっても、幼い子どもが自分にとっての最善を選ぶことは難しい。
現実的に考えると、もう少し里親と子どもの関係を慎重に進める必要があったと思う。
また、人種差別のある社会にあって、この映画は人種差別を暗に否定しているようで、好感を持った。例えば、7歳の少女の1番の友達が年配の黒人女性であったり、弁護士費用の差はあっても、黒人の弁護士の能力は白人の弁護士の能力に劣らない。裁判官も、人種で勝ち負けを決めるのではなく、子どものためを考えて決める。世の中は、そうありたいと思う。
ただ、あらすじ上仕方ないかもしれないけど、大学の准教授が、フリーのボート修理しか仕事がないということに違和感があった。

由由