サバービコン 仮面を被った街のレビュー・感想・評価
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胸やけするサスペンス
1950年代アメリカの根深い「人種差別」という大きな問題と、超個人的な「男女」の問題。
最初は1つの事件のように見せて引き込まれるが、事件はどんどん2方向へ別れていく。裏庭を挟んだ2軒で起きた2つの事件、全然関係ないのに、関連性があるかのように見せるやり方。宗教的なことはあまり分からないけれども、そういう事も絡んでいたのかな。
行き過ぎた「人種差別」運動、暴動。
行き過ぎた「男女」の欲望。
関連性がないかと思わせといて、しかしもう一歩踏み込むとやはりそこには、「自己中な考え方」が見えてくる。これってやっぱりアメリカ・ファースト批判?
はじまりは、快晴の空の下。みるみるうちに曇天になり、荒天になり、大嵐になる展開。レールの上を優雅に空中散歩のつもりがいつの間にか、恐怖のジェットコースターにかわっていたような。終わりの見えない地獄を味わい続けさせられて、二度とこんな思いはしたくないと思わせる教訓的な映画。でも、全体的にはオシャレなんだよなー。そこが怖い。
☆☆☆★★★ 平和な白人新興住宅地に突如黒人家族が越して来る。 直...
☆☆☆★★★
平和な白人新興住宅地に突如黒人家族が越して来る。
直後から巻き起こる、これまでには起こらなかった犯罪に、ありとあらゆる人種差別の数々。
こりゃまた毒が有り過ぎる。
脚本にはコーエン兄弟が関わっているだけに、全編が悪意に満ち満ちている。
それだけに賛否両論…って言うか、否だらけになる予感しかしない。
何しろ白人主義者側から観たら、触れて欲しく無い事ばかり。
反対に黒人の立場からしてみると。映画の中に出て来る黒人一家は、まるでガン細胞の様な描かれ方に見えてしまう。
これって誰も得しないんじゃあなかろうか…と。
ジョージ・クルーニーは、これまでにもそんなアメリカの恥部を描いた作品に監督・出演し、数多く関わっては来ていたが。流石にここまで行ったらなかなか擁護する人はいなさそうな気がするんですよね〜。
これまでのアメリカ映画だと。主人公側が差別を受ける描かれ方が主なのに対して。この作品では、作品の内容とは違う部分で人種差別が起こっている為に。人によっては「それいる?」…と思ってしまうでしようね。
それでもコーエン兄弟とクルーニーの事ですから。当時の白人社会の中で起こった状況は、しっかりとリサーチされていると思え。あの様な出来事はリアルな現実だったのだろう…とは思える。
一体褒めてるのか?それとも貶しているのか?何だか書きながら、自分でも分からなくなってますが。なんだかんだとそこそこの高得点を点ける(苦笑)
映画を観る際には、編集等のテンポを重視するところが多少有るので。この映画のその辺りがちょっとツボだったりするからなんですが。
多分それよりも1番の原因として、他人よりも捻くれているからなんでしょうが(^^;)
2018年5月4日 イオンシネマ板橋/スクリーン11
キャスト素晴らしい
テーマが古い?
ブラックユーモア
白人こわい
ダークキャッスルな。
ボルチモアから…
1950年代アメリカのとある新興住宅地サバービコンに初めての黒人一家が越して来た後に起こる出来事。
二つの話が同時に起こり展開して行くが、一方は唐突に始まりエスカレート、一方は別にこの町じゃなくても良い内容だったりストレートで捻りもない。
二つの話が絡んで行くのかと思いきや…その為だけ?
モヤモヤ感が残る作品は嫌いじゃないけれど、ストーリーもイマイチだしこの作品の残すモヤモヤ感には面白味を感じられなかった。
ここからはレビューと関係ないひとりごと…監督が脚本がキャストが誰だからみた、はわかるけど、誰々だから面白い?
今作に限らず、つまらないものはつまらない、合わないものは合わないと言えなかったり、何でも高評価点のレビューの数々に疑問を感じる。
トルゥーマンショーを彷彿とさせる
たくさんの人に見てもらいたい~
本当に、マット・デイモン?
最後にしっくり
スパイスが足りない
ジョージ・クルーニーの監督作品で、コーエン兄弟の脚本で、主演をマット・デイモン、ジュリアン・ムーアと大変豪華で、何とも別の映画を撮った方が良かったんじゃないか位に思える本作品。
本作品を一言で言うと、「甘みもなければ、苦みも酸っぱみもない映画」と表現した方が良いかな・・・・
題材もいいし、内容も単純なんだが、今ひとつスパイスが足りないかな・・・
「あっ」と言うシーンはありますが、しかし、淡々と話が進むだけで・・・
子役のノア・ジュープ、本作品がデビューになりますが、結構いい感じで将来が楽しみな演技力だったな・・・
ま、監督、出演者が違えば、本当にB級的な作品であり、内容ですね。
当初、タイトルの「サバービコン」の意味が分からなかったのですが、映画が始まれば意味が分かり、本作品テーマとは違いますが、実際に起きた人種差別も本作品に盛り込まれていますが、ある意味、人種差別と本作品の内容がどう結びつくのかちょっと意味が結びつきません。
本来なら、人種差別の面を絡ませて、本作品の内容を脚色して作って貰えれば面白かったかな・・・
最高だぞ!コーエン兄弟
映画『サバービコン』は1957年当時ペンシルベニア州レヴィットタウンで起きた人種差別(実話)と、コーエン兄弟の未発表脚本(保険金詐欺殺人事件)をジョージ・クルーニが同時進行で映画にした意欲作。1987年銀座テアトル西友『ブラッドシンプル』を皮切りにコーエン兄弟の新作が上映される度に前売り券を買っては観て来た私の見解を申せば、本作からはどこをどう切ってもコーエン兄弟の匂い痕跡しか残っていない。ジョージ・クルーニらしさとは一体どんな映画なのだろう?それが感じ取れないでいる。そもそも監督の役目とは脚本を映像化する仕事であるはずだ。であれば監督としては百点満点!期待を裏切らず素晴らしい映画に仕上がっている。しかし俳優・プロデューサー・監督と才能を発揮する氏の個性とは一体何なのか?先輩である同業者クリント・イーストウッド監督作品はイーストウッド印として確立出来ている。さてジョージ・クルーニらしさとは何ぞや?※当時の庶民の文化を再現した美術セットは最高です。それだけでも観る価値あり!
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