劇場公開日 2018年5月4日

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「最高だぞ!コーエン兄弟」サバービコン 仮面を被った街 映写技師さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5最高だぞ!コーエン兄弟

2018年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

知的

映画『サバービコン』は1957年当時ペンシルベニア州レヴィットタウンで起きた人種差別(実話)と、コーエン兄弟の未発表脚本(保険金詐欺殺人事件)をジョージ・クルーニが同時進行で映画にした意欲作。1987年銀座テアトル西友『ブラッドシンプル』を皮切りにコーエン兄弟の新作が上映される度に前売り券を買っては観て来た私の見解を申せば、本作からはどこをどう切ってもコーエン兄弟の匂い痕跡しか残っていない。ジョージ・クルーニらしさとは一体どんな映画なのだろう?それが感じ取れないでいる。そもそも監督の役目とは脚本を映像化する仕事であるはずだ。であれば監督としては百点満点!期待を裏切らず素晴らしい映画に仕上がっている。しかし俳優・プロデューサー・監督と才能を発揮する氏の個性とは一体何なのか?先輩である同業者クリント・イーストウッド監督作品はイーストウッド印として確立出来ている。さてジョージ・クルーニらしさとは何ぞや?※当時の庶民の文化を再現した美術セットは最高です。それだけでも観る価値あり!

映写技師