想影(おもかげ)
劇場公開日:2017年5月14日
解説
若手俳優の高杉真宙が主演した短編恋愛映画。女性ならではの感性を生かした小説を対象とした、新潮社による「女による女のためのR18文学賞」の第11回で最終選考に残った野村実来の同名小説に着想を得て、新鋭映像作家の加藤慶吾が手がけた。いつもアーミーナイフを持ち歩き、果物をむくのが上手だった栄大輔。そんな栄がどこかの農家の一人娘と結婚するという話を聞いた、幼なじみの中村由美の胸中には、中高時代の思い出が去来する。同時に栄に伝えられなかった思いが後悔とともにわき上がり、10年の時を経て過去の思いと向き合った由美は、ある行動に出る。
2016年製作/30分/日本
スタッフ・キャスト
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2021年8月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ストーリーとしては好きなんだけど、キャストをなぜ変えてしまったのか…という疑念が残る作品。そこに面影がないから、余計気になる。
ちょっと変声期来てない?という高杉真宙とはんなりか弱さも感じる顔つきの松原菜野花が主演。中学生の幼さを出そうとした服は正直似合ってなくて複雑なのだが、体操着や制服になれば割と見れる。むしろ、中学生の高杉真宙はレアな気がする。そんな二人の言葉にならなかった恋の過程を、不器用な距離感で描く。それはいいが、大人キャストで人が変わってしまい、ちょっと「?」って感じに。全然二人でもいけたし、何なら最初のシーンに意味が含まれていないような気さえしてしまう。勿体ない。
破裂しそうでしない風船を観ているようなもどかしさが続く。そこに意味を持たせるための描写が意味を成さなかったのが痛い。でも、やっぱりライトな恋物語って感じで盛り付けをミスったのが惜しい。
中学生の頃の名演技が、成長してから珍シーンに早変わり、なんだこれ。