蜷川幸雄シアター「ジュリアス・シーザー」(彩の国シェイクスピア・シリーズ)のレビュー・感想・評価
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藤原竜也と吉田鋼太郎、上手いね。
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芝居で観る時とシネマで観る時の大きな違いは、役者の表情と相手役との空気感が伝わってくることだと思う。シネマで観ると役者同士のやりとりの絶妙さや表情などがよくわかるのだ。
その点では吉田鋼太郎の演技は秀逸だった。阿部寛に対して色々仕掛けるけど阿部ちゃん、ちょっと受けきれてなかったかもしれない。
そして藤原竜也の演説シーンで彼は一気にこの芝居の中心人物になってしまった。民衆をあれよあれよと巻き込み洗脳して味方につけていく。まさに彼らとの空気がどんどん熱くなっていくのだ。
演説を聞いてあっという間に考えを変えてしまう民衆は悲しいかな現代も一緒かもしれないなぁ。
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アントニーの演説、圧巻
え??藤原竜也さん、主演のシーザーなんじゃないの??アントニーって誰だよ??ってくらい、前知識も何もなく見に行ったんですが、途中から、納得。
シーザーが死んでからが本筋だったんですね。
アントニーの弔辞のシーン、「しかしブルータスは公明正大・・・」って、この四字熟語、高校受験の時くらいしか聞いたことないけど、この演説シーンの中だけで、私は一生分聞いたぞ(笑)この難しくて長い台詞、さすがにこれは鳥肌もんで、アントニーがブルータスより、一枚も二枚も上手だったということが、よく伝わりました。このための藤原竜也さんだったんですね。
でも、ローマ人に似せるために、藤原竜也さんがメイクバリバリなのに、阿部寛さんの方は素っぽくて、顔の濃さだけは、ブルータスの方が上手だなって、内心思いながら見てました(笑)
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