「【彼は遠い目をして、”時々、空っぽになりたいと言った・・。”男が、”嘘をついていた”哀しき訳とは・・。】」嘘を愛する女 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【彼は遠い目をして、”時々、空っぽになりたいと言った・・。”男が、”嘘をついていた”哀しき訳とは・・。】
■あの大震災が起こった時、彼、小出桔平(高橋一生)は、帰宅困難者の群れの仲、私、川原由加利(長澤まさみ)に優しく声を掛け、自分の履いていた歩きやすいスニーカーを渡して、爽やかな笑顔で歩き去って行った。
◆物語は、いつのまにか同居している、桔平(きっちゃんと呼ばれている)と、バリバリのキャリアウーマンで、”ウーマンズ・オブ・ザ・イヤー”にも選ばれた由加利との生活の僅かな齟齬が、露わになって行く中、突然の桔平の入院で、彼の身元が全て偽りである事が判明するところから、大きく動き出す。
◆由加利は、私立探偵(吉田鋼太郎:流石に良い。)とその助手木村(DAIGO:今作後、奥様と違い、映画に出ていない理由は・・、何でかな?)を雇い、桔平の過去を探しに、コインロッカーに隠されていた、桔平の書いた小説を基に、瀬戸内に足を運ぶが・・。
■感想
・全体としては面白いのだけれども、
・川栄李奈が演じた、桔平の追っかけのような、女の子の正体が良く分からず・・
・探偵さんの離婚した妻と娘の関係性が、本編に及ぼす影響(類推出来るが・・)が中途半端で・・
・瀬戸内を、過去の桔平の足取りを由香利と探偵さんが探りに回る部分は、少しロードムービーっぽくて、面白いが・・。
<主役お二人の存在感は抜群で、作品構成も面白いのであるが、イロイロと突っ込みたくなってしまった作品。
徐々に、桔平の哀しき過去が見えてきた処は、イロイロと考えさせられ、序盤、桔平が由香利に掛けていた数々の言葉の意味が氷解し、面白かった作品でもある。>
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