リバーズ・エッジのレビュー・感想・評価
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一周回って愛おしい
まだ各人物の心理が見えて来ない最初の方は「うわ~ ダーク。ただのカオス系だったらきっついかも。」と思ったけど
観音崎くんかわいい!!
ヤベエ奴かと思いきや、すごい可愛い奴だった。
これは極端に表現してるけど、観音崎要素を持った男の人って結構いるんじゃないかと思う。悪びれず好奇心や寂しさを満たすためにやっちゃう、けど本命の女の子には不器用なりに配慮をしていて
それを辛く思うルミの気持ちもよくわかる。観音崎に感情をぶつけて事態を悪化させてしまうこれまた不器用さが憎めないルミ。
壊れそうな人たちの心理描写にぞくぞくした。
二階堂ふみはどの映画でも同じような感じがして特別好きではなかったけど
(ファンの方ごめんなさい)
この役はとても良かったと思う。
二階堂ふみの厭世的なようでスレてない瞳が絶妙な味を出していたと思う。
山田くんの表情も存在感も最高だった。
観音崎の妙に似合うロン毛、古臭いけど今風に見えるって何気にすごくないですか?それからハルナにしがみついたり腰を振ったりする姿が岡崎さんの描くキャラクターと重なった。
よく映画を観た後、この配役は違ったんじゃないかとか一人で勝手に配役換えをして楽しむけど、今回は不要。帰りの電車でただ余韻を味わった。
AVだとかエグいとかいう声もあるようだけど、死体なんてハエすらたかってないカラカラの骸骨だし、セックスのシーンもわざとエロさ抑えてるかな?と思うくらいエグみは一切感じなかったけどな。 もっと生々しい映画いっぱいあるじゃない。。
ふと最後に思ったのは、
ハルナだけがガツンと現実を正面から受け止めているような感じがした
あとハルナは山田くんが好きなんだよね?好きとは言わないけど。
あ~楽しかった。
なんだろうこの不思議な満足感。
自分ごとに感じない。ということ
二階堂ふみの初のフルヌード作品と聞いて鑑賞。我ながら動機は不純だが、個人的に新鮮なジャンルを鑑賞することにもなるので期待もした。原作は女性向けファッション雑誌で連載していたとのこと。ヘルタースケルターの作者さんというのは鑑賞後に知った。鑑賞日は公開から10日後ほどで、カルチャー好きっぽい女性が10人ほどいた。率直に、普段観ないジャンルの映画も映画館で集中して観ると面白いものだなと感じた。
本作で一貫している演出として、画面サイズとインタビュー映像がある。物語の設定である1994年(たぶん)を表現するために、画面比率がアナログテレビ的な4:3になっていた。正直、映画館では世界に没入できるようなシネスコが好きなんだけど、しばらくしたらはそう気になることもなかった。冒頭シーンから謎のインタビュー映像で、最後の最後でこれが事件後のインタビューらしいことが分かる。随所のほかキャラクターのインタビューは個人の紹介にもなりつつ物語を深めていく。というか直接的に説明されるという感じ。観音崎の子分みたいな夜の工場で釣りをする二人が噂話するシーンは全体のテンポを作っていたし、ほっこりした。
二階堂ふみ演じるハルナは、タバコの煙のように漂う存在に見えた。周囲のキャラクターの意思に振り回されるように生きていた。周囲は衝動的に動いてばかりだが、彼女は何か考えていて、暴走はしない。むしろ、誰かのストッパーである。肝心な二階堂ふみのおっぱいは改造された雰囲気が強く、あんまり重要な場面にもなっていなかった。不感症っていうことなんだけど、感じて色っぽいところを観たかった。土居志央梨演じるルミがあちこちで激しめのセックスをしたり、吉沢亮演じる山田くんもおじさんにご奉仕したりするので、全体のバランス的に脱がない選択肢はなかったのかな…。
山田君っていう美少年なのに全裸でボコボコにされるっていう存在がありえない気がして、ずっと違和感があった。旧校舎のロッカーに失神状態の上に全裸で閉じ込められるって登場シーンは衝撃過ぎて笑った。あそこに助けに行ったわけだからハルナは本質的には正しいことを目指している人なのだろう。SUMIRE演じる吉川こずえの過食シーンも衝撃だった。同列の女性が一人でLサイズのポップコーン買ってたからこれ見ながら食べきるのつらいだろうなと思った。トイレや床で素手でというように雑に食事する人間の精神の乱れはやはり想像しやすいなと思う。彼女の存在感は好きだった。山田君の好きな男を簡単に話しちゃうの笑った。新しい死体が見つかった時に生き生きしてたのがとてもよかった。
ルミには何か賞をあげたい。二階堂ふみより段違いに魅力的な躰をしていた。顔面とか普段の言動はとても好きになれないなと観ていたのに、ベッドの上での存在感には圧倒された。射精後のルミの顔と河原の白骨遺体の頭蓋骨でシーンチェンジしたのは見事すぎて大笑いした。後半絞殺されかけるし、姉からおっぱい切り裂かれるという末路への予兆として見事に作用してた。姉もちゃんとキーキャラクターでよかった。
観音崎がルミの死を目にして、山田君らと歩調があってくる展開が良かった。そもそも山田君や吉川こずえは河原で見つけた遺体から自分の価値観を変化させた。ハルナもまたしかり。人の死を目にして生き方を考える子どもたちに共感する。何かしらの人の人生が自分の生き方に影響することって大いにある。私の場合、2013年のやなせたかしの死は大きかった。このころNHKの特集で爆笑問題相手に92歳でインタビューに答えたり歌ったりしてる姿が印象的でその人生にあこがれを抱いて観ていた。直接的に体験したわけではないが、このことは自分の人生設計の重要な事柄だと思っている。本作では、白骨遺体がもろに登場することの衝撃が説得力を増していてよかった。田島さんは重要なオチではあるけど、もはやダメ押しの展開で満腹になった。
小沢健二の主題歌はいいけど、これ程しっかり今の若い人で90年代を作りこんできておじさんの歌を聴かされるのはどうかと思った。世代じゃなくてしっくりこないということかもしれないけど。
あと、キャラクターの深堀展開という観点から、ルミの姉の展開はよかったけど、ハルナとルミのもう一人の友達の立場がいまいちに感じた。
ソラニンとどこか似た感じなのかな。
雑記して改めて、いろいろ考えながら鑑賞できてよかったと思う。
私はすごく好きでした。重たいので全員にオススメするような感じではな...
役者さんたち頑張る
園子温作品なら4つ★ ロマンポルノか
一部新聞の映画評でほめてあったので、映画館に足を運んだ。買っていた前売り券で入場したが、たまたまこの日は映画の日。1100円ならまだあきらめるが、前売り1400円までの価値はない。
1980年前後の日活ロマンポルノという感じ。
画面サイズまで、スタンダードだし…。
最近の行定作品は見ていなかったが、「オイラにもこんな映画は撮れますよ~」的なアピールを感じた。
1990年代半ばを舞台に屈折した高校生の群像劇で、ちょっと凝った作りにはなっているが、登場人物それぞれの内面がスクリーンから伝わるようなものもなく、淡々と悪さを重ねているだけの映像が続く感じ。
主演の二階堂やこの作品で初めて存在を知った土居などの女優根性を見せた体当たり演技はそれなりに評価したい。
しかし、全体としては深く心を揺さぶられるとか、強い衝撃を受けるというものはない。
ストーリー的にはベタ?
闇と病み。
原作マンガ未読の状態で鑑賞しました。
高校生たちがあまりに病んでて、こんな子たちが本当にそこいらにいたら嫌だなぁーなんて感じました。
バブル崩壊の時代が設定みたいなので…何となく世の中も人々も荒んでたのかな?
それにしてもこの高校生たち荒み過ぎ(笑)
闇と病みを描こうとすると、どうしてもいじめやら暴力やら乱れた性は外せないのだろうけど、そういう描写が主だったので、ちょっと緊張して観ていた気がしましたが、全体的に目が離せないスリリングな展開で、楽しめた作品でした。
まぁ、不要な性描写もありましたが。。。
吉沢亮君の演技良かったと思います。
シート被せられた焼死体を見る目の怖かったこと(笑)
目から興奮が滲み出ていて、上手いなぁ〜〜と感心しました。
若手の俳優さん達がとても頑張っていたと思います。
意外といいよ
期待以上
90年代のあの何かはやはり難しい
原作に対して忠実にあろうとすると
マンガでは描かなくていいものがフレームインするだけに
純粋さのようなものが薄れ、
思い出補正も甚だしいのだろうけど
安さを感じるときがあった。
描かなくていいものは
シークエンスでのカットにも及び、
たとえば河原の宝物、
たとえばルミちんの惨状など
直前まで描けばそれで充分だろうに。
90年代前半の世紀末に向かう
オウムやエヴァに向かう切迫感のような
刹那的なツァイトガイスト的な何かが描かれていたかというとなかなか難しいものがあり、
20年経って映像化することの罪深さを感じた。
考証は頑張っていたと思うけど。
というのは年寄りの妄言。
役者はよかった。
劇伴が安かった。
観てよかったか否かと言えば
観てよかった。
デート向きとかではないけど。
行き過ぎな高校生の群像劇に見えて、開けてみると、身近でナイーブな登...
当時からのファンですが。
「リバーズエッジ」の漫画が最初のカバーの時から、岡崎京子が事故に遭う前からのファンだし、同時にオザケンにもハマりまくったという人間なのですが…。
今回の映画は「うーん…」でしたね。いや、原作もイヤーな話なんですけども。それをそのまま映像化してくれるだけで良かったと思うのだけれども。
1.画面を4:3にしたのは、90年代を表現するのにいいとは思う。でも最初から最後まで…というのだと、単なるテレビサイズみたく思えてしまう。
2.インタビュー形式の部分
岡崎京子の「チワワちゃん」を彷彿とさせる感じで表現としてはアリだと思う。でも、あのインタビューの趣旨がよくわからない。いつの時間軸で、何のために誰が撮ったものなのか?
田島カンナのインタビューがあるなら、若草ハルナのインタビューは、ぬいぐるみが燃えてたらダメだろう。
3.カット割り
岡崎京子の漫画の雰囲気って、静かで淡々としたイメージなんだけれど、カット割りが早すぎるし動きすぎる。
街を流れる工場排水で濁った大きな川。セイタカアワダチソウが茂る河原。今、漫画版を見返したわけではないけど見開きでシーン…と見せるイメージ。
今回の、映像は綺麗だけど、パンダウンとか短いポンポンとしたカット割とかで、状況を感じるというよりも説明された感じがしてしまう。
それでいいのか?と思う。
4.配役、演出など
森川葵はミスキャストだと思うなー。申し訳ないが、食べるたびに吐いてる体型には見えない。年齢的に高校生は厳しいかもしれないが水原希子くらいの細さは必要。少なくともそういう役だ。
特に彼女が食べ物を汚く食べるシーンは、質の悪い再現ドラマのようで単に不快だった。
「牛乳」でつなぐ部分は演出としては良かったかと。
ラスト近くのウィリアムギブソン、2人同時に発声すると、うるさく感じる。
二階堂ふみと吉沢亮が、パート分けた方が静かに刺さったのではないか?
5.歌
アルペジオは単体で聞くとスゴい歌だと思う。一部、深読みの人々の分析で「なるほどー」と思ったのだけれど小沢健二と岡崎京子の90年代が丁寧に丹念に込められている。(え、そこは言わない約束では?とも思う)
この歌が2018年の岡崎京子に捧げる歌として存在する分には大歓迎。二階堂、吉沢のつぶやきも沁みる。
ただ、この映画の最後に流れた時に流れるとついていけない。リバーズエッジの世界観なのに、作者の話になってしまう。
この曲を最後にかけるのであれば、それなりの解釈変更を行い、ラストをなんらかする必要があったのではないか?
→まぁ、公開時の小沢のコメントを見ると映画のラッシュを見た上で書き下ろしたということなのでそれは実質不可能なことだとは思うが。
以上、そんなことを考えつつ、2010年代も後半になって岡崎x小沢に(搾取されつつ)あーだこーだ言えるのは嬉しいことだと思う。5月は武道館だし。
二階堂ふみだけは完璧でした。
クッソつまらん意味不明
青春映画でも恋愛映画でもなくもはや出来の悪いAV。R15?R18じゃなきゃおかしいでしょ。内容汚すぎ、でも唯一良かったのは二階堂ふみのヌード見れること。
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