リバーズ・エッジのレビュー・感想・評価
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痛々しいほどの1994年の青春
オーストラリアの日本映画祭で観ました。
私が生まれるぐらいの年代の高校生達の物語。
こんな時代があったのかと驚きました。どこかリアリティがあって、主人公の“無関心”さ、当時の様々な問題を上手くミックスした作品
2021/01/17
見返しました。やっぱり良い作品。
迷える子羊達
悩み多き年頃の男女の恋愛模様。
高校生のハルナ。
彼氏の観音崎は同級生の山田を虐める。
虐められた山田を助け、山田の秘密を知るハルナ。
宝物だと言う河原の白骨遺体。
秘密を共有するのは、山田とハルナとこずえ。
山田は同性愛者である事をハルナに告白するが、同級生のカンナと付き合うと言う矛盾を抱えている。
カンナの一方通行の思いがどんどんエスカレートして行く。
ハルナもまた観音崎に対する気持ちが薄らぎはじめ、山田やこずえと一緒に過ごす時間が増えた。
観音崎は性欲を満たす為、ハルナの友達ルミと関係を持つ。
ルミは日記を書いているがその日記を姉が盗み見している事も知っていた。
ルミは妊娠した事を観音崎に話たが逆上した観音崎はルミを絞め殺した。
山田に泣き付く観音崎。
山田はハルナとこずえに死体を埋める手伝いを頼んだのだが、河原にルミの死体は無かった。
泣崩れハルナにしがみつく観音崎。
ルミは息を吹き返し自宅に戻り姉と口論の末血塗れの惨状と化す。
カンナは山田とハルナの関係を疑いハルナの住む集合住宅の屋上からハルナの家目掛け放火し飛び降り自殺。
思春期の不安定な感情が取り返しのつかない大惨事を招いた。
SUMIREのぎこちない演技がヘンに目立つ。
二階堂ふみの裸!それだけの映画
好き嫌いの分かれる映画
原作は読んでません。
それぞれの人間模様が強すぎて癖がすごいです。
二階堂ふみは、感情が全然ないですね。
人が死んだ時や、猫が死んだ時に感情がでてきていましたが、他のことに関しては無関心ですね。
山田くんが気になってます。
彼氏は薬物やるわ、二階堂ふみの友達とセフレだわ。
その友達のお姉ちゃんはBL漫画家だわ、山田くんはまさかのゲイ。
しかも売春までしてるゲイ。
河川敷にある死体を宝物とする山田くんと吉川さん。
モデルの子は過食症だし、二階堂ふみの彼氏の友達は噂好きだし、なんか凄まじく癖がすごいです。
しかも吉川さんレズでした。
そしてセックスシーンが多くてざわざわします。
しかも彼氏役のやつが下手くそ。
リアルなのか、あえて下手くそ風にしたのかわかりませんが、下手くそだなーに目が行ってしまいます。
二階堂ふみの友達のお姉さんが自分の妹を刺し殺したけど、死んでなかったんですね。
赤ちゃんだけ降りちゃったんですね。
愛に飢えてる人や、生きるとはみたいな課題のある映画だったのかな?
分かりかねるけど、俳優さん女優さん目当てで見るならいいかと思います。
15禁って言われてましたが二階堂ふみさん
おっぱい丸出ししちゃうんですね。
背中も全裸だし、吉沢亮も全裸だし、売春の時白パンツだし、なんか色々うわうわのシーン多かったです。
最後急にみんなで語るように歌ってきて
尚うわぁ‥でした。
好き嫌いが分かれる映画だと思いました。
暗い
今やる意味
ひと昔の今更感
1990年代はトレンディドラマもマンネリ化してきて、バイセクシャルだの薬物だの禁断の愛だのネクラだのマザコンだの拒食症だの自殺だのがドラマで流行っていた頃。
変わり者目線が流行った頃だ。特に日本で歴史が動いた訳でも無く。バブルが弾けて経済以外に何かを求めていた時代。
そんな当時の遺物を今更映画化した所で、取り柄になる所も無く誰得映画と化していた。
多分私と同じ年代の物語。共感もしない。
当時のTVドラマの方がまだマシレベル。
懐かしいとも思わず、二階堂ふみと無名女優が裸になりお馬鹿さん状態。
いい演技も無し。
う〜ん。つまらない。
周りの映画は進歩してんだから退化する様な映画作ってんじゃねぇ!と言いたくなる作品でした。
原作の良さはあまり出てないが
吉沢亮くんの美しさを堪能するために見にいきました。吉沢亮くんはメチャメチャ美しいし恐ろしいし演技も素晴らしくとても良かった…ただブスのセックスシーンがきつい…こんなに汚くしなくてもいいのにってくらい汚くてきつい…。吉沢亮くんは100回でも見たいけどあのシーンは1回でいい…。本当にブス同士のセックスシーンまじでまじでしんどい。(本当にしんどいので何回でも言う)
この監督は原作の「汚いっぽい部分」を露骨に強調し過ぎてる気がします。モデルちゃんがゲロ吐くシーンとか子猫が殺されてるところとか…原作ではもうちょっとアッサリなんですよ。内容自体は岡崎京子の原作に沿ってはいるんだけど、監督の色眼鏡がかかりすぎてる。舞台挨拶で「作品を見て色々考えてほしい、岡崎京子の作品は考えさせる作品だから」みたいなことをおっしゃってましたが、岡崎京子の原作はもっと普通にわかりやすく、感情移入しやすいです…。無駄に難解に、退廃的な雰囲気に変えてるのは監督だけです…。
ファッションと年代を寄せてるのはとてもよかった。
あと二階堂ふみが乳首OKという事に驚いた。
縁に立つということ
若い頃、誰しもが自分の行いの縁に立ったことがあるのではないか?
これ以上やったらまずい、と思いとどまったからいま平凡と生きているが、その縁をも越えてしまったら、おそらく今はないだろう。
登場する10代の若者たちは皆、様々な縁に立っている。それは身近にあることだらけで、映画に入り込みやすい。
同性愛、過食嘔吐、愛のないセックス、様々な問題の縁で生活していた若者がその縁を越えてしまって、過去を後悔する。主要な6人のそれぞれの縁が描かれているので、ストーリーはテンポが良いが、内容が内容だけに重苦しい。
ただその日々の生活をあえて淡々と描くことでメリハリが生まれ、まとまりがいい作品になっていたと思う。
また、スタンダードサイズであることも考えられているなぁと感じた。
学校生活という閉鎖された環境や、縁にたって周りが見えていない、という印象を受けた。
ああ、こういう人良くいるよね。と思ったらその人に見せてやりたい映画だった。とても良い作品。
減点したのはセックスシーンが下手だったことかな…
あえてそうしているのか?本番しちゃえばいいのに笑
実存的不安を抱える若者達の青春ストーリー
懐かしさと切なさと、いろんな気持ちがごちゃ混ぜで、観てきました。 ...
懐かしくてヒリヒリする。
ドラマの海月姫で千恵子さんをやってた人が、出ていてすごくよかったので名前を調べた。
冨山えり子さんだって。よかった。
90年代であの風態であの趣味だとあれくらい酷いこと言われなきゃいかんかったのか…とげっそりした。
岡崎京子が全盛期だった頃、地方の文化的過疎地で小学生〜中学生だったので、あまり詳しくはない。
ちょっと上の世代のサブカルのアイコンというイメージ。
オリーブ少女、フリッパーズギター、ベレー帽…
雑誌でしか知らない時代の香りを味わえた。
オザケンから入って20代でフリッパーズギターを聴き始めた派。
おクスリやってる彼氏(かんのんじくん?名前忘れた)と、ハルナは何で付き合ってたんやろ?
セックスも楽しげではなく、何のメリットもない交際をしている理由が全く分からずではありましたが、山田くんにはきゅんとした。
ハルナは山田くんがすきになったんだよね、気づいてなかったかもだけど。
あの年代の自分とは全然違うけれども、やっぱりちょっとわかる痛々しさ。幼さ。それらにジリジリさせられたのと、みなさん体張ってる!っとことにびっくりした。
スーちゃんも良かったし、やばい(褒めてる!ハマってた!)森川葵も良かった。
そして何より二階堂ふみ。いい。いいですよ。
監督と言う名の語り手が登場人物にインタビューする演出、私は好きです。かんのんじくん?の語りにちょっと切なくなったもん(でも幼稚な行動つか犯罪には全く同意しませんけどね)。
90年代
岡崎京子世代ですが、原作は読んでなくて、SUMIREちゃんとオザケンと二階堂ふみちゃんのおっぱいにつられていきました。
あのオシャレでクールだった90年代も撮り方によっちゃこんなに古ーくなっちゃうんですね。
せつないわー。
ロケットパーンチだか跳び蹴りだかなんだかあれはぜったいにやめてほしかった。
釣り人が歌う歌も古すぎー。
なにあのチョイス。
男子のロン毛具合や、やたらフリース着てるのは懐かしかったw
あんなだったなー。あの頃初めてフリースが誕生した気がするw
個人的にルミちゃん役の方にはなにか賞をさしあげたい。魅惑的な美しいおっぱいでした。若さとエネルギーがあふれる肉体で彼女の裸体だけで10代の暴走を充分に表現できると思った。
SUMIREちゃんのオーラと存在感は予想以上にすごかった。さすがCharaちゃんの娘。大物ですね。すでに父親は軽く超えてます。今後の活躍に相当期待します。
二階堂ふみちゃんは個人的に好きな女優さんですが、この役には遅すぎだかなと思いました。
三年前ぐらいのふみちゃんで観たかったなー。
それから京子さんの王子だったオザケンの歌にはホロリとさせられました。これはかつて90年代に青春を過ごした世代にとって嬉しいエンドロール。この人しかいないと思うし、京子さんへの愛がきっちり歌にこもってた。オザケンの男気に涙です。
10代だった私の聖書
ギリギリで観た。
10代の頃、原作を何度も何度も読んでは心のよすがにしていた身としては、もしどれだけ駄作だったとしても、劇場で見届ける義務があるような気がして。
役者はみんな、当て書きかと思うほどのハマりっぷりだし、これ以上ないほどがんばってる。
二階堂ふみはハルナそのものだし、懸念してたSUMIREもこずえの存在感があった。
森川葵なんて、渋谷系に傾倒する女の子そのもの!
山田君も観音崎も、ほんとに原作から飛び出してきたよう。
その中でもルミ役の土居志央梨は凄かった。根はいい子なんだけど深く考えず生きてるうちにとんでもないことになってしまう役を、まさに生きていた。
役者は言うことなし、ストーリーはほぼ原作通り…なんだけどどうしてもモヤってしまうのは、やっぱり私が行定演出が好きじゃないからなのかな…。
同じ原作とキャストで別の監督が演出したものが見てみたい、と思ってしまった。 西谷弘バージョン、呉美保バージョンとか…
現代設定にするのは難しいと思うけど、「ウゴウゴルーガ」「ロケットパーンチ」「キテレツ」みたいなワードを原作のまま使う必要があったのかなぁ?
原作では時事性を盛り込むことで「あなたと地続きの物語」と伝える意味があったと思うけど、2018年に映画化するにあたってそれを入れると「過去の物語」ってことの強調にしかならないし、今の若い人が見たら「何それ」「寒っ」としか思わないんじゃないかな。
と思えば「ありえない」「ヤバい」みたいな現代語も現代的に使ってて、時代劇としても中途半端。
原作にあったキャラクターのモノローグを入れなかったこととか、映画オリジナルのインタビューシーンとかはそれなりに効果的だったと思うけど、最後のハルナのインタビューはさすがに長すぎ&説明過多。
と色々思うところはあれど、あの原作を忠実に映像化してくれたことの意味はあったのかもな、とエンドロールのオザケンの声を聴きながら思った。
それにしても、この過剰でいびつな物語は、今の真面目でバランスの良い若者たちの目にどう写るんだろう。
R15は伊達じゃない
不器用な男女たち
若い人にみてほしい
若者の多くが一度は抱える社会に対する物足りなさなどの不満や不安をキャラクターたちがそれぞれの方法で表してます。
終始苦しかったけど、観終わったあとなぜか救われたような気持ちになりました。
原作は90年代ですが、若者の抱えるものは普遍的なテーマだと思うので、今の若い世代にもしっかり響くと思います。
ただ、『生死』『同性愛者』『過食』などの生きていくうえで避けたくなる話題が多くてかなりヘビーです。
また、原作に忠実で暴力や性描写もしっかりと描かれています。その部分では他のキャラクターは強烈で、ハルナ以外にはあまり共感できなかったです。
加えて、現代はネットという新たな逃げ道ができたのでそこが90年代とはだいぶ違うなと思います。
役者さん全員体を張っていて素晴らしかったですが、全く高校生には見えなかったのでもう少し若い役者さんで見てみたかったです。
それと、原作を読んでいるからでしょうかインタビューシーンの必要性があまりわからなかったです。
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