「天才といわれた岡崎京子」リバーズ・エッジ nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
天才といわれた岡崎京子
ストーリーがいい
起承転結があるわけでもなく、かといって”日常”みたいな凡人のだらだらした高校生活でもない
すこしトンガった高校生達のヒリヒリした日常
あこがれるたりはしないけど、つまらない事にとらわれていた、あの頃の自分達よりは真剣に生きていた人生のエリート達にちょっと嫉妬する
モブキャラのねたみですが
原作は1993年のマンガ
かつて天才と言われた岡崎京子の代表作だとか
原作未読ですが、あらすじは読みました
この作品だけで天才なのはわかりました
古い作品なのに全く違和感が無い
交通事故で作品が書けなくなったそうですが、凄い人だ
今まで知らなかったのが残念です
”世界の中心で愛を叫ぶ”の行定勲が監督
よく聞く名前だけれど、ちゃんと作品を観た事が無い
連載物を一作の映画にするには時間的制約があります
登場人物の情報をインタビュー形式で見せたのは上手い方法でした
焼けたヌイグルミや包帯だらけの女性など、想像をかき立てましたし
原作はより細やかな心の有り様が表現されていたようなので読んでみたくなったけれど、映画も趣旨をよく理解したいい作品ですね
でも、やはり原作にはかなわない
時間が足りないから仕方がない
映画作りのジレンマです
子猫を殺した犯人を変えていたけど、変わっても大した意味を持たないので、映画の方がスッキリしていいかな
二階堂ふみはいつもながらのケレン味のない脱ぎっぷりですが
からみのシーンは、原作の解釈が浅いような演技でした
ただのマグロか不感症にしか見えない
監督の演出のせいかもしれませんが
他に吉沢亮、無難な演技でした
”東京リベンジャーズ”でも思ったんですが、彼は童顔なんだけど、横顔が時々オッサンしてるんですよね
森川葵は相変わらずの曲者ぶりというか、ちょっとやりすぎたかな
原作以上に怖い
浅野忠信とCHARAの娘、SUMIREは独特の雰囲気をもっている
”大怪獣のあとしまつ”にでているのか
評判が悪いので観ない予定だったけど観に行こうかな
4年前の作品なので、まだ端役だった小川紗良と片山友希
マイナー映画に出演していた頃から注目していたので最近の活躍がうれしい