ラプラスの魔女のレビュー・感想・評価
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もし、未来を予知出来たら…。
原作既読。話が面白そうなのと福士蒼汰さんが出ているということで鑑賞。
ある2つの温泉地で硫化水素が発生し、人が亡くなるという事件が起きます。
事件か、事故か。警察は櫻井翔さん演じる青江教授に調査を依頼します。
犯人は誰か?謎解きしながら見ることができましたが、クライマックスのシーンがやたらと長く感じてしまい、残念でした。
ですが、俳優さんたちの熱演に免じて星を3つにしました。
三池監督じゃなければ、もっと面白い作品になっていたと思います。
自然界のフィクションも受け入れないと観れない映画
劇場公開時は賛否両論(否の方が多いが)激しかったこの映画。
やっと自宅で観れましたが、感想としては「色々なこじ付けが凄いな」と思った作品でした。
ある硫化水素事件にて大学教授が関わり、ちょっと普通じゃない周りの人間も関わる作品。
自然現象を利用するという面はフィクションと割り切れば何とかギリギリ観れる範囲だったが、それよりも一つこの作品はある事を間違い、それにより意味不明な作品にしてしまっている事。
それは「予測」
劇中で「予言」では無く、自分の手を離れた後に起きる現象。その未来には何かしら自ら「仕掛け」をしなければ「予測」が成立しない。
それをこの映画はメインとして扱い、説明・利用しているにも関わらず、ラストは「予言」寄りの仕掛けを起こすのには?としか感じられず、これが「自然界を利用するのはいいが、脚本設定が破綻してるんじゃない?」と自然界フィクションの限界結果に笑わせて頂いた。
「予測もテーマにした作品なんだろ?脚本家さん。予言にしてどうすんの?」
脚本が酷いだけに、出演者の意気込みも分かる様な作品。
櫻井翔君の平凡な教授役にツッコミは入れません。
玉木宏の警察官役のヘタクソさにツッコミを入れさせて頂きます。
ある映画監督Mの罪
三池崇史が東野圭吾ミステリーを映画化。
意外な組み合わせ!
話の方も、
離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が発生。
単なる偶然か、それとも…?
現場で目撃される謎めいた少女。
地球化学専門の大学教授が不可解な事件を紐解く…。
『ガリレオ』を彷彿させ、なかなか面白そう。
ここ最近ずっと、心配なくらい駄作続く三池だが、久々に期待も出来そう。
…が!
結局三池にまた一つ、駄作が加わっただけだった。
まずタイトルの“ラプラス”とは、18世紀に実在したフランスの数学者。
ある一定の時間空間の中の力学状態や力を正確に把握出来る知性があれば、これから起きる物事を予測出来る…という大胆な説を唱えた。
つまり、この世のあらゆる万物には必ず法則があり、全て化学の想定内という事。自然現象や予知能力も。
あくまで理論上の仮説であって、確たる証拠は無く、否定論もあるらしいが、非常に興味深い。
で、これを題材にした知的な化学ミステリーを期待すると、肩透かし。
一見化学的で現実的なミステリーだが、実際は非化学的で非現実的なSFみたいなんだもん。
説はいいとしても、作品的には突出し過ぎて、ちょっと有り得ないよね…。
これら化学要素を取り除くと、単なるチープな復讐サスペンス。
人の道理から外れるような手術を受け、“ラプラスの悪魔”となった少女と青年。
各々抱える孤独と苦悩。
青年の家族の悲劇。
父親の映画監督の罪。
化学の罪。
題材は悪くないのに、それを活かし切れない演出と脚本。
東野圭吾ミステリーの醍醐味である上質なミステリーと悲しき人間ドラマもほとんど味わえない。
犯人も途中で分かっちゃう。
本来なら話に踏み込んで、登場人物たちの感情や犯人の動機、何故そんな犯行に及んだかを書かなければならないが、それを勘弁して欲しいくらい何を描きたかったのかよく分からない。
面白味が見当たらなかった。
何もかもダメダメな、結局いつもの三池駄作。
ひょっとしたら、見る前からある程度予測は出来たのかもしれない。
キャストたちも本来の実力を発揮出来ず。
とにかく、櫻井翔の演技が酷い。ちょっと変わり者の大学教授って役柄だが、“ガリレオ”には全く程遠い。ってゆーか、何も活躍してねーし。
実質主役は、広瀬すずだろう。彼女と並ぶと、殊更櫻井翔の演技力の無さを痛感してしまう。
複雑な役所の福士蒼汰も力量不足。
衝撃的だったのは、トヨエツ。好きな役者で実力派なのに、まさかの大根演技…。
キャストで好印象を持ったのは、リリー・フランキーと志田未来くらいか。
これも監督の才能の無さかと疑わずにはいられない。役者に声を荒らげさせ苦悩の台詞でも言わせりゃ、熱演と勘違いしてるようだ。
クライマックスはもう化学なんて何処へやら。劇的な舞台を用意して最高の映画を作ったつもりが、とんだ三文芝居を見せられた。
どーでもいい事だが、鬼才と言われながらも今や狂人と化した劇中の映画監督に、同じくかつて鬼才と評価されながらも今は迷走する三池は何を重ねただろうか…?
本当に他に感想も語るべきものもナシ。
劇中に掛けて言うならば“ある映画監督の罪”か、別作品のタイトルを借りて言うならば“映画監督Mの失敗”か。
実につまらない。
もうこの監督に期待するのは止めよう。
原作との違い・良かった点と残念だった点
原作小説を読み、映画化されているとのことでDVDにて鑑賞しました。
小説で印象に残ったのに映画で省略・変更されてしまい残念だった点をいくつか上げます。
・武尾の人となり、円華のボディガードに任命された経緯、またその真意(監視役としても使われていた)が全く描かれておらず、ただ円華を追いかける怖い人になっている。
・未亡人となった千佐都は原作ではもっと知的で利己的な印象があり、本当に夫を偶然事故で亡くしただけなのではないか?という雰囲気があるが、映画では単純に財産目当てに夫を殺した若い妻感が拭えない。
・謙人がラプラスの悪魔の能力を使って千佐都に近付き、彼女を自分の復讐に利用するに至った経緯が全く分からず、どうやって接点を持つに至ったのか全く描かれていない。ラプラスの悪魔の能力が人の心までも掌握出来るのだという描写なので省略されたことがかなり惜しい。
・青江教授には妻子があり、それにより甘粕のブログを読んで同情・共感・感情移入していた節があったが、映画では独り身のように描かれておりその描写はなし。
・円華がボディガード達の尾行すらも利用して千佐都を追い詰めるに至った部分が完全カットされ、寧ろボディガード達に簡単に捕まってしまっている。全体的に円華の利口さが分からない。
その他にも色々気になった点はありますが、逆に映画として仕上げるには良かったのではないか?という違いを上げます。
・青江教授の変人度がなんとなく増している。(ガリレオに寄せている感じ?)
・円華が年頃の女の子らしくなっている。(良くも悪くも)
・謙人と円華のエピソードが恋愛的に描かれている。(良くも悪くも)
・青江教授の助手、奥西のキャラが立っている。(私は原作での淡々として利口な雰囲気の奥西が好きですが)
・原作では円華のラプラスの悪魔の能力を印象付けるためだった紙飛行機のエピソードが青江側のエピソードとなり、クライマックスで円華が活路を開くヒントとなっている。これにより最後の事件を食い止めることに青江教授が協力した感が明快に増している。
全体的には、この小説を二時間以内の映画に纏めるのは無理があったな、という印象です。
小説を読み終えた後の面白かった!という気持ちの三割程度でした。
前半の二件の事件と円華と青江のやり取りがかなり駆け足な割に最後の事件の描写がとても間延びしていて(あんなに長々と空を映したり風を吹かせたりしなくてもいいのでは?)、この長さの映画でももう少しやりようがあったんじゃないか?とは思いますが、そもそもワンクールのドラマでじっくりやって欲しかったなと思います。
特に演技力やキャストで残念だと思った点はなかったので、只々脚本が勿体無いなという印象でした。
もしこの作品に興味を持った・見た方で小説を読んでない方がいらっしゃるのなら是非原作も読んで頂きたいです。
原作は間違いなく面白い作品です。
まあまあじゃないかな?
豪華キャストが売りの作品。
物理や化学をテーマとしたところまでは良かったが、現象が大き過ぎる。
日本であまり起きない現象ばかりが重なり、現実味が薄れる。
リアリティがあった方が楽しめた。
時折櫻井くんのコミカルな演技に疑問を感じずにはいられなかった。
原作を読んでいない感想だが、もっと良い作品に出来た気がする。
これは監督の所為なのか?
よく分からないテーマ
だらだら長く感じました。1:30で良かった内容だと思います。
そして…うーん…私が観たかった東野圭吾作品ではなかったです。。
科学者だからもっと教授が活躍して科学者らしい発想、閃きがあるのかと思いきや・・ただの助手に過ぎない感じ、作られた能力・・なんだか現実感なく肩透かしを喰らった気分になりました。
前情報なしに観た私が悪いのか…。
映画を先に観ようと思っていたので、原作はこれから読みます。
映画で感じた内容と、、がらりと変わるのでしょうか…。
シリーズもののドラマ化は面白く拝見致しますが、単発ものを映像化するのは難しい作家さんな気がします。
特に伏線回収するとき、二転三転するときなど…。
あまり楽しめず残念でした。
あっという間に終わった
二つの温泉地で硫化水素で亡くなった人がいた。
青江教授は、物理的には不可能に近いと言ったが、羽原が簡単に硫化水素で殺すことを証明した。
羽原は、手術によって物質がどのように動くかわかる能力を持っていた。
同じ能力を持っている甘粕が、自分の家族を殺した実の父親に復讐するために能力を使って父を追い詰めていくという内容だった。
まず、思ったことが東野圭吾さんがすごいと思いました。この人が考えている作品にはいつもビックリさせられます。
物質がどのように動くかわかる能力。こんな能力がもし実際にあったらすごいと思いますが、劇中でも出てきた未来もわかったらきっと詰まんないだろうなと思います。
実の父親は、狂ってましたね。自分のためになら、他人がどうなってもいいと思って行動しているのを見たら、人間って本当に自己中的な人ばかりだと思いました。
(´・ω・`)
飛行機の中の時間つぶしで見ました。
色々ある中で櫻井翔が好きという理由で見たのですが……正直…………。
思わず途中でウトウトしたからから
いくつかの伏線は回収できなかったからかもしれないけどかなり思ったのと違ったなー。
容疑者は1人で 行方不明。
何か知ってそうな女の子を連れて
不思議なトリックを解く手がかりを探す。
……けどファンタジーな感じだし 終盤になると先が読めるようになってくる 気がした。
もう少し惹き付けられるような 映画がみたい。
東野ミステリー
硫化水素事件と予知能力を巡る、ミステリー・サスペンス。
すずちゃん、玉木さん、豊川さん、リリーさん、櫻井君、福士君と素晴らしい俳優さんを配しているのに、ミステリーとしての緊迫感があまり伝わらず、全体に盛り上がりに欠けてた感じでした。予知というテーマがやや現実離れで、作品のリアリティさに欠け、自分も入り込めなかった原因なのかもしれません。
廃墟での豊川さんの演技は、素晴らしいけど、真っ赤なガウンや舞台演劇のような言い回しは、映像として不自然だったような…。すずちゃんは、青春ものから、サスペンスまでこなす、ホントにいい女優さんになってきてると思います。
最近公開した東野作品では、「祈りの幕が下りる時」に、軍配は上がったかなと思います。
とても現実味がないと感じたのは、 私があまり賢い人間ではないからか...
とても現実味がないと感じたのは、
私があまり賢い人間ではないからかも知れません。
ですが、考えさせられる作品でもありました。
本当にそんな手術があったなら
受けたいと思うのか。。。
生きていくために未来が見える力は必要なのか…。
んー、とても難しかったです。
月下美人が綺麗でした。
予告は最高!
結局この映画を作品にするといろいろ削ぎ落として予告映像に落ち着く。
予告は東野圭吾への期待を裏切らないし、今まではあまり勉強の出来なさそうな役の多い広瀬すずの新たな一面を期待させてグッと引き込まれる。
しかしそれだけ。
映像も、今時のCGとしては十分に下手くそで、違和感を排除するのに苦労しながらの鑑賞。
ジャニーズキャスティングも太めで学者に見えない桜井翔を出すなら相葉の方がまだ◯。
ラストは舞台を撮影しただけのものに見えて、映像作品にまで突き詰められていなかったのではないかと思える。
久々の駄作
ここ最近、当たり映画が続いていたのですが、久々に来ました。
櫻井、玉木はいらなかったのでは?
福士蒼汰だけでいいでしょこれ。
広瀬すずは可愛いからいるだけで華が出るからまぁ許せるかな笑
良かったのはリリーフランキーかな。
研究の夢と、贖罪の苦悩がよく出ていたと思う。
題材としては、根拠となる理論はすごく興味深いけど、
「予測できる」から「意図的に引き起こせる」への超展開が一番納得いかなかった。
クライマックスもワクワクもドキドキもスッキリもせず、ホントなんなんだこの映画は。
意外と面白かったねー
まず広瀬すずちゃんが可愛い。原作を知らないから面白いと思えたのかも。櫻井翔の役がもっと前に出てきても、というかストーリーに絡んでもいいんじゃないかと思った。映画を見て原作を読めば、わたしみたいな科学オンチには理解し易いのかもしれない。
衝撃
自分が思っていた作品と違いました。
予知能力を持っていたら、幸せな生活だろうと思っていました。自分の身に起きる事を防ぐ事が出来ますし、人を救う事も出来ます。でも、そんな私の考えは裏切られました。怖いシーンもありましたが、面白いシーンもあって、楽しんで観る事が出来ました。
最後の結末は予測していませんでした。まさか、という結末でした。少し心残りがある終わり方でしたが、それがまた、ラプラスの魔女らしくて良かったかなと思います。
誰が主人公なのかな?
登場人物の大部分がそれぞれキャラの立った役割を担っているので,ストーリーが進行してもほぼ全員が最後まで何らかの役回りで登場してくるという点でちょっと不思議な印象を持ちました.だから主人公は,ラプラスの魔女でも青江教授でもないし,ケントでもその父親でもない.最後まではっきりしませんでした.その中で,最初から最後まで登場する櫻井さん演じる教授の貢献度が低いのが残念でした.超能力的現象を科学的に説明するのが不可能なのは仕方ないのですが,櫻井さんの残念な演技力が印象に残りました.それと,映画の最後でサトエリさんがトヨエツさんに杖でボコボコに殴られるシーンにびっくりしました.汚れ役ですね.
初めてお金を返して欲しいと思った作品
とにかく内容が薄っぺらい。
途中でオチが分かり、最後に何かが起きるだろうと期待して観ていたが何事もなく無事に終了。こんなに後味の悪い作品は早々ない。
脚本うんぬんではなく、この監督の作品は見映えだけなのだろう。
原作を読んだ事はないが、こういった作品が素晴らしい原作を傷つけてしまうのだろう。
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