劇場公開日 2018年5月4日

「ミステリー好きには微妙?進歩を続ける科学の果てに。」ラプラスの魔女 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ミステリー好きには微妙?進歩を続ける科学の果てに。

2018年5月9日
PCから投稿

悲しい

知的

難しい

【賛否両論チェック】
賛:不気味で不可解な事件が発端となり、次第に主人公が知ることになる真相に、進みすぎる科学の功罪を改めて痛感させられる。
否:ややSFチックな内容には、ミステリー好きの賛否は分かれそう。クライマックスのシーンも、かなりの消化不良か。

 科学的に立証不可能な事件と、見え隠れする謎の青年、そして接触してくる謎の少女。思いもよらない騒動に巻き込まれていく主人公の科学者が、やがて辿り着く驚がくの真実に、進歩を続ける科学の在り方について、改めて考えさせられるようです。
 ただ(あまり言うとネタバレになってしまいますが)、内容的はどうしてもSFに近いようなテーマでもあるので、その辺りが本格的なミステリーを求めている人にとっては、どうしても期待外れになってしまうかと思います。
 クライマックスも
「えっ?」
というくらい呆気ない印象が、どうしても拭えない感が否めません。
 良くも悪くも、好みがハッキリと分かれそうな作品といえそうです。

映画コーディネーター・門倉カド