「ひどかった。。。」ラプラスの魔女 あちゃこさんの映画レビュー(感想・評価)
ひどかった。。。
原作が大好きです。
メインキャスト3人が発表された時点から不安はあったのですが、原作がいいので期待して公開日に見に行きました。
が、やはりミスキャスト感は否めませんでした。
シリアスな物語なのにメインキャスト3人(櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰)の演技の薄っぺらさが露呈し、残念な結果に。
青江さん(櫻井翔)の存在感がなさすぎて、映画として成立していないように感じました。
サブキャストにはリリーフランキー、玉木宏、豊川悦司、志田未来など経験豊富なベテランを起用していてよかったのですが、それだけでは補いきれなかったようです。
ヒロインの円華は志田未来でよかったのでは?
実力ある彼女のムダ遣いですね。
旬の俳優をメインに据えて話題を呼びたかったのでしょうが、作品との相性が悪かったと言わざるを得ません。
また、演出、脚本も残念な仕上がりでした。
陳腐でチープなシーンが多く、原作ファンとしては作品を汚された気持ちです。
色々と経緯の説明が省かれすぎていて、原作を知らない人はついていけないのではないかな、と感じました。
千佐都(佐藤江梨子)なんて終盤まで2、3回くらいしか出てきていないのに、クライマックスのシーンに当たり前のようにいて、展開に自然さがありませんでした。
この人誰?なんて思う人もいるのではないでしょうか。
原作ではもっと謙人と絡んでいた説明があったはずです。
プロローグの円華の母親(檀れい)が竜巻に飛ばされるシーンも、あんなにあからさまに飛んでいくともうギャグです。
コメディではないのですから、雰囲気からいって「お母さんはどうなったの.....?」と見る側に想像させた方が良かったですね。
思えばあの段階から、「これ、大丈夫かな.....」と不安を感じていました。
竜巻シーンや中盤の円華がドライアイスを使って流れを予測して見せたシーンも、全てにおいてCG感丸出しでチープでした。
自然現象を扱った作品なので難しい演出だとは思いますが、もうちょっと何とかならなかったのかなあ。
今まで見た映画の中で、トップクラスの駄作でした。
残念です。