「【要注意】原作ファンは失望すると思います」ラプラスの魔女 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
【要注意】原作ファンは失望すると思います
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理由①…人物造形が原作と乖離
円華は未来を見通せるからこそ冷徹で余計なことは言わないしやらない(結果的に無愛想で遠慮が無い)。従って青江教授にも必要なこと以外頼らないし、感情の振幅をあんなに見せるはずもない。
全体的にどの登場人物も本来の魅力が損なわれている。
理由②…甘粕監督の狂気が安易過ぎる
監督の狂気を表す手段が、豊川悦司の演技力に頼りすぎ。
監督とプロデューサーの密談シーンの回想を入れたりする事で異常さや殺される理由がもっと観客の腑に落ちるように描けるのでは?ラスト直前の廃屋での余分な会話(謙人君のクールさも減殺されてしまった)も不要にできた。
理由③…青江教授がセンター過ぎる
知的で人間的誠実さを備えた教授でもなかなか事件の本質に近づけないもどかしさがあるから、真相が判明した時の重みに繋がるのに、始めから核心に触れ過ぎ。
理由④…国家機密感とタケオさんの立ち位置が…
挙げだしたらキリが無いのでもう止めますが、あと10分ほどの脚本を加えて、もうひと工夫すればもっといい映画になったのに勿体ない。というか、製作陣が手を抜いたのかなぁ?
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