「特攻大作戦」EUREKA 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
特攻大作戦
シリーズ通して劇場で観るのは初めてです。予習がてらアニメシリーズを完走しました。ほぼほぼにわかな状態です。
まず作品オリジナルの言葉が連発しており、シリーズを一気見しただけなのもあり、困惑する場面が多かったです。あと文字が起こされて説明されるシーン、登場人物の名前や職業を書き起こす分には良いのですが、状況まで書き起こしているとドキュメンタリーを観ているような気分になりました。少し違和感。全体的にエヴァやマクロスΔの雰囲気が醸し出されていたのもうーん…。
次に作画、前半部分はまだ落ち着いていましたが、後半になるに連れ、カクカクした動きが増えていったのが残念です。アニメーターが不足しているというのもしょうがないのですが、劇場版というのも加味して作り込んで欲しかったなと思いました。あと泣き叫ぶシーン、完全に細田守監督作品だなと思うくらいそっくりでした。あとこれは劇場の問題なのかもしれないのですが、泣き叫ぶシーンの音量がバグっているくらい鼓膜を刺激してきました。泣くなと思ったら身構えてしまうくらい疲れてしまいました。
あと企業ロゴが多すぎる問題。「STAND BY ME ドラえもん2」でも思ったのですが、露骨に企業ロゴを出されまくると冷めてしまいます。ひっそり潜ませたり、タイバニの様に全面的に出していくスタイルならまだしも、シリアスな場面にもどーんと映り込んでいるので集中力が削がれます。
戦闘シーン。ここは悪くはないのですが、今年公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版:II」「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」らと比べるとどうしても見劣りしてしまうなと思いました(予算はかなり差があると思うので一概に批判はできないのですが)。ロボに魅力が無いのもなんだかなという感じです。
アイリスとエウレカのロードムービー。ここはそこまで悪くないかなと思います。ただ2人が互いを理解していくのが急速だったので、どうせならこの2人にフォーカスを当てて描いて欲しかったなと思いました。
最後の戦い。ここは正直ギャグなのかな?と思うくらいの自決、特攻祭りでした。特にホランド、素人目に見ても分かる意味不明の特攻。その後にエウレカがサラッと問題を解決しているのでガチで意味のない無駄な死でした。勇姿を見せるという見せ方としては大失敗だったと思います。デューイの部下たちの自決もなんだかモヤモヤします。戦いを終えた後にレントンが何故か登場し、エウレカと再会しキスを交わし、ハートマークが出来上がってサヨウナラってどういう事?と常に疑問符が付き纏っていました。アイリスにエウレカの意思が継がれるというのも雑なまとめ方…
総じてまだ鑑賞歴が浅い自分にダメージは少なかったですが、初期から見ているファンの方にはとてつもない作品だったのではないかなと思います。ロボットアニメとして本当に微妙な作品でした。お粗末。
鑑賞日 11/27
鑑賞時間 16:40〜18:50
座席 N-17