「先輩との別れ、そして次の曲へ(作品世界では翌月から「誓いのフィナーレ」開始)」劇場版 響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ 零零2015さんの映画レビュー(感想・評価)
先輩との別れ、そして次の曲へ(作品世界では翌月から「誓いのフィナーレ」開始)
冒頭、あすか先輩の演説からいきなり関西大会本番の演奏が始まり、しかもTVシリーズではカットされた「プロヴァンスの風」をフル演奏。そして、演奏のクライマックス後にバン!と現れる「響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ」のタイトルロゴ!
この劇場版の開幕を観た方はあまりのカッコよさに震えた事と思います。公開初日の劇場では、「おおー」と吐息のような静かな歓声があがり、私も鳥肌が立つほど感動しました。
本作は主人公の1年生・黄前久美子と、卒業を控えた3年生の先輩・田中あすかの心の交流を描いた映画作品として美しくまとまっています。卒業式後、あすか先輩の演奏の回想で終わる本編ラストは、物悲しい余韻を残して静かに幕を閉じます。
上映時間の都合上、残念ながら、あすか先輩に絞ってTVシリーズ第二期を編集された本作では、物語の約半分(みぞれと希美、久美子と麗奈のエピソード)は全てカットされています。予算が許すなら、二部作にしてでもみぞれと希美のエピソードは入れて欲しかったですね。久美子と麗奈も、滝先生の過去の秘密をめぐって関係性が悪化~仲直り、指揮者賞での麗奈のまさかの行動も劇場版で観てみたかったところではあります。
本作でカットされた物語については、TVシリーズ第2期「響け!ユーフォニアム2」を是非ご視聴ください!
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